英詩の基礎知識(5)
※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。
※「英詩が読めるようになるマガジン」の本配信です。コメント等がありましたら、「[英詩]コメント用ノート(201607)」へどうぞ。
今回は英詩を読む三層構造について考えます。構文、意味、音韻の三層です。この三層をまとめて読みとれる実践的な読み方も公開します。今まで本マガジンを読んでいないひとでも、本ノートで実践的な知識は一通り得られます。初めて読む方にもおすすめです。
基礎知識のこれまで
基礎知識の第1回(2016年3月)は、ピリオドを見つける、詩形を見つける、の二点をお話ししました。詩形については、強勢(単語の強勢、句の強勢、複合語の強勢)、リズムのタイプ(弱強格など)、押韻形式、連の構造を扱いました。
第2回(2016年4月)は、句のタイプ、脚韻、男性韻と女性韻、音節構造の rhyme、バラッド・スタンザと脚韻を扱いました。
第3回(2016年5月)は、各種の韻のまとめ、構文のとり方を扱いました。
第4回(2016年6月)は音節を扱いました。音節の切れ目について特に考えました。
※ この後は、英詩を読む三層構造について書いてあります。
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三層とは
三層とは構文、意味、音韻の三つです。
言語学ではこの三つの領域はそれぞれ専門的な領域で、別々のひとがやります。構文は統語論で、意味は意味論で、音韻は音韻論でそれぞれ扱います。
ところが、詩を分析する際にはひとりでこの三つを束ねる必要があります。それだけ難しい面があるとも言えるし、それだけ面白いとも言えます。
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