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英詩の基礎知識(2)

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。

ふつうの欧米人が知っている英詩についての常識を説明する第2回です。第1回 (2016年3月配信)では、文の見つけ方と、詩形の見つけ方をお話ししました。

ごく簡単におさらいしますと、文を見つけるには、ふつうの文章の場合と同じく、ピリオドを探します。詩形を見つけるには、リズム・押韻・連の構造に着目します。

リズムと強勢

リズムをとるにはどこが強く発音されるのかを知る必要があります。単語の中で強く読むところ、句(フレーズ)になったときに強く読むところ、複合語になったときに強く読むところ、これらはほぼ機械的にわかります。

句「A B」だとBのほうが強く、複合語「AB」だとAのほうが強くなります。だから、黒板だと blackboard なのに、黒い板だと black board と、強勢の位置が違うのですね。(強く読む母音を太字で表します)

※2016年3月に配信した記事は「英詩が読めるようになるマガジン」で個別にお求めになれます。主配信の記事(3,000〜4,000字)については3本まとめたお得な「英詩バックナンバー・セット201603」もあります。いま購読されると、今月分の配信が無料でお読みになれます(初月無料)。このマガジンは英詩の実践的な読み方をお伝えするもので、月に主配信3本(英詩の基礎知識、スタンダードな詩、歌われる詩)、副配信2〜4本(英詩にからむさまざまな話題)をお届けします。いま日本では手頃な英詩の解説書が絶滅状態に近づきつつありますので、本マガジンは貴重な機会となるでしょう。気軽にお試しください。月末に解約すれば課金は発生しません。

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句のいろいろ

おさらいはこれくらいにして、今回は句についてもう少しくわしく見てみましょう。

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