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【V】髪のトラブルの原因は?

しばらく前にカルシウムと血液のお話をさせていただきました。

骨に異常が出るのは血液が原因であったように、病気の症状が出るその場所に原因があるとは限りません。いえ、むしろ症状と原因は別のところにあることがほとんどです。

腰痛やひざの痛みなどの「疼痛疾患」はその典型ですね。症状は腰やひざに出ますが、原因はそこにはありません。
だから、痛み止めなどの対症療法だけでは治ることはないのです。

今回は生命に関わるほどではないけれど、トラブると男女問わずやっかいな悩みになるであろう「髪」に関するお話をします。


髪の役割

話の展開がだいぶワンパタになってきましたwが、やはりまず、髪の役割からお話していきます。

まいけるの頭部〜w
だいぶアヤしくなって参りました!やばい!

ヒトは他の哺乳動物と比べ、特に脳を発達させて進化した動物ですね。その重要な脳を守るため、ヒトの頭部の体毛も特殊な進化を遂げました。
それが「髪」です。

他の哺乳動物は「髪」という概念がありません。
頭部の体毛だけ長かったりハデだったりする種もいるにはいますが、これは異性にアピールするため等、役割が違います。

ヒトの髪は人体急所となる頭部を、いざという時に衝撃や裂傷などから守るために生えています。

ただ、これはあくまで「健康」な状態でのお話。
血液や内臓のはたらきが悪くなり「頭寒足熱」が崩れてくると、髪の役割も変わってくるのです。

脳を守るため、髪も臨機応変に対応する

「頭寒足熱」はベジラジオの14回目にお話しておりますが、記事では書いていませんでしたね。てっきり書いたつもりでおりました。(おーいw)
頭寒足熱については近々、改めてお話いたします。

体温は肝臓や筋肉などで発生し、血液が流れることによって全身が温まるのですが、血液循環が滞ると上半身に熱がこもってしまいます。
いわゆる、「のぼせ」の状態です。頭がのぼせて足が冷えるのは、典型的な血液循環障害の始まりのサインです。

これが頭寒足熱が崩れた状態なのですが、この状態でいちばん悪影響を受けるのはもちろん、人体のいちばん上にある「脳」です。

脳はとりわけ熱に弱いです。タンパク質が変容する摂氏43度を超えると、非常に危険です。

というわけで「髪」もいち早く、この緊急事態に対応しようとします。

今まで脳を守るために生えていた髪ですが、常時のぼせるようになった今、かえって邪魔になっていることに気が付きます。

「アカン!このままウチらが生えとったら、脳のアニキ(?)がヤバいで!少しでも熱を逃がすため、ウチらは退散や!

…という会話が髪たちの間で交わされるのかどうかは分かりませんwが、そういうことです。

脱毛症もまた、生命を最優先に守るために起こっているというわけです。

ちなみに女性や女性ホルモンの強い男性は、女性ホルモンのはたらきにより毛が抜けにくいです。なので、せめて太陽光をはね返して温度が上がらないようにするため、黒髪から白髪に変化するのです。

人体ってすごいですね!

髪と関係の深い臓器「腎臓」

とはいえ、ハゲたり(あ!ハゲって言っちゃったw!)白髪になるのはイヤーンwという方も多いでしょう。

そこで髪といちばん関係の深い臓器をお伝えしておきます。それが、腎臓です。

腎臓は別途、きちんと記事を書こうと思っていますが、特に頭寒足熱に関して深い関係のある臓器です。
東洋医学では、逆に髪に異常が出たら、「腎が弱ってきたサイン」と捉え、然るべき対処をしていきます。

まあ、対処といっても腎臓は血管のかたまりなので、結局血液を改善するしかないのですがw。

最初に言いました通り、髪のトラブルは髪のせいではありません。そことは違うところ(血液、腎臓)に原因があります。

症状のあるところばかりを気にするではなく、きちんと原因部をケアしていきましょう。

逆に原因を解決できれば、髪も生えます!
私もあきらめてはおりませんw。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!まいけるでした。


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