Err202-Episode05_Diabetes mellitus
次の日からは、とにかく普通に過ごすことを第一に考えた。
でも、付き合いも増えていく最中、生きづらいなぁ。
これ、全部隠したままで生活していくの???
それが最初の方に湧き出てきた感情だった。
そういえば、お医者さんにも、「パートナーとかいる?」
「話せる人がいるなら、話しておいた方が良い。」
「会社の人には大きな企業ならば産業医含めて人事や上司、こじんまりとしたところなら、話せる範囲の人だけでも教えておいた方が良い」って言われたなって思い出しながら。
そりゃ確かになって思いながら誰に話そうかなと思い、考えをまとめたくてカフェに入った。
あ、何も考えずに来たけどカフェ避けようねって話していたんだった。
でも、砂糖が入っていなければとりあえずOKだよねと思って、ホットティーを頼む。
自分のこととなれば、人間変わるものである。
ホットティー頼むくらいなら自宅に帰ればよくない?って思っていた私が、選んだメニューがそれである。
「お待たせいたしました。」とスタッフがサーブして去っていく。
誰に話せば良いんだろう。
親には軽く話したけれど、他の人の候補があまり浮かばない。
転職して従業員数が少ない会社にいる私には会社関係は本部と上司かなという感じ。
友人には誰に話しておこうかな。と思った際に思い付いた子がいた。
2,3日後に遊ぶ予定にしていた前職からの友人である。
なんとなく、この子には話しておいた方が良い気がして軽い感じでLINEしてみる。
「ねぇ、最悪なんだけど…。糖尿病って診断された。」
こんな感じで。
すぐに返信が戻ってくる。
「え?!体調大丈夫ですか???次の遊ぶ約束しんどかったら言ってくださいね。」と。
続いてこう来る。
「Ⅰ型とⅡ型どっちなんですか???」
この子からのぐいぐいした質問は嫌味がなくて不思議と嫌な気がしない。
「まだ、それ診断出てないんだよね…。」
と答えて、そうここからが問題なんだよなぁと漠然とした不安をまた抱えることになる。
次の診断まであとちょっと。