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普遍と新発見 映画「ラ・ブーム」を観て

主人公を演じたソフィー・マルソーは今50代なので、かれこれ40年以上前の映画。
でも、意外と古びてなくて、面白かった。というのも、主人公の13歳の少女の家族や、曾祖母も出てきて、家族の出来事は時代が変わっても不変で普遍だから。
そして、最近モデルの美容整形失敗がニュースになったりしたけど、ソフィー・マルソーはきれいに年を重ねてきている気がする。

「ブーム」とは、誕生日のパーティのようなイベント(ダンスパーティー)。誕生日の子の家で夜に開催されたりする。カーテンを覆って少し暗くした室内で子供がそれぞれダンスを踊ったりして楽しむ。サイドにテーブルが置いてあって、そこに親が用意した飲み物がおかれている。で、夜遅くなるとちゃんと子供の親らが迎えに来る流れ。
連絡するのに公衆電話を使用せねばならず、携帯の無い世界って、ちょっと新鮮だった。

主人公の初恋があり、それに助言する曾祖母がおしゃれでかっこよかった。アメリカ映画だったら、不倫した夫とすぐ別れる選択に至りそうだけど、この作品ではきれいな妻に娘の学校の先生が接触してきたり、妊娠したり、誤解されてこじれたり、飽きさせない展開だった。

妻の妊娠で、夫は父親は浮気相手だと思い、父親が二人でもいいじゃないか、という。誤解なんだけど、40年前のフランス人の発想、新しい。

おそらく小学生女子が、主人公の父親をセクシーだと思うところがフランス的?

主人公は、初の彼氏を追っかけるも、勢いと温度差ですれ違う。でも、最後14歳の誕生日の自分のブームで、彼と踊るけど、どうやら次の相手へ向かいそうな展開もなんだかフランス的。

インターネットやスマホは便利なので、無いことはもはや創造できないけど、無くても結構大丈夫なのかもな、とこの映画を観て改めて思った。

主題歌の「reality」もいい。

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