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☆本#36 罪と正義「次の人、どうぞ!」酒井順子著を読んで

雑誌で連載されたエッセイ50本。読んでて色々想像が膨らんだり、考えさせられたり、あっという間に読み終わった。

選択肢が少ないほうがラク、という話は同感。冬に雪国の温泉に行くのもいいなと思う。

トピックのひとつにあげられた「ゲッペルスと私」という映画を、いつか機会があったら見たい。原題は「A German life」。2018年に上映されたオーストリア映画。

内容は、ナチスの宣伝大臣ユーゼフ・ゲッペルスの秘書として働いた女性ポムゼルが終戦から69年経って初めて語るドキュメンタリー。撮影当時彼女は103歳で、3年後に亡くなった。長寿。

この映画で彼女は、ナチスのために働いた自分を正当化する、らしい。「知らなかったから罪はない」と。ドキュメンタリー番組で、核兵器を作った科学者の一部や、それを投下した兵士が同じく自分を正当化していたのを思い出した。時代背景的にしょうがなかったということにしないと、メンタルがやられるから、だろうか。

著者は書籍も読み、本の最後に映画で語られなかった衝撃的な人生の1ページを明かす、と書いていたのが気になったので調べた。

たぶん、当時ユダヤ人の恋人がいたけど逃亡せざるをえなかったため、妊娠していたのに生まない選択をし、その後結婚しなかった、ことではないかと思う。

なぜその選択をしたのか気になる。

この本も読んでみたい。

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