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ジャンルにこだわらず読んだ本あれこれ。
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#本

☆本#600 負の連鎖「教誨」柚月裕子著を読んで

30代前半の主人公、吉沢香純は東京拘置所を訪れる。知らない間に自身と母親が身元引受人になっ…

☆本#599 戦後「インビジブル」坂上泉著を読んで

著者の本は初読み。 戦後、警察が自治警と国警に分かれていたころの話。 事件と同時進行で自治…

☆本#598 「出会いはいつも八月」G・ガルシア・マルケス著を読んで

著者は没にしたけど、家族の意向で出版された、認知症によって著者が執筆できなくなる直前の時…

☆本#597 作中作「ボストン図書館の推理作家」サラーリ・ジェンティル著を読んで

著者はスリランカ生まれのオーストラリア人。 本作の登場人物もオーストラリア人の作家ハンナ…

☆本#596「誰も悲しまない殺人」キャット・ローゼンフィールド著を読んで

著者の本は初めて読む。本作は賞にノミネートされている。 語り手は、リジーの章では殺害され…

☆本#594-5 「ナイフをひねれば」アンソニー・ホロヴィッツ、「ザ・メイデンズ ギリシ…

「ナイフを〜」は著者自身が登場する、ホロヴィッツ&ホーソーンのシリーズ4作目。 ホロヴィ…

☆本#593 「悪魔が唾棄する街」アラン・パークス著を読んで

ハリー・マッコイのシリーズ3作目。前作は読んでないけど問題なし。本作は、賞を受賞している。 グラスゴー警察の部長刑事マッコイの上司のマレーが不在時に、天敵の部長刑事のレイバーンが指揮を執ることになる。部下のワッティーはレイバーンと共に、署が総出で捜索している少女失踪事件を受け持つ。 マッコイは、レイバーンらが担当していた進展の見られない強盗事件を押し付けられ、ホテルで死亡したロックスター、ボビーの捜査も担当することに。そんな中、検察医のギルロイからディナーに招かれ、珍しく

☆本#590-2 「後悔病棟」垣谷美雨著、「見えない傷痕」サラ・ブレーデル著、「夜霧が…

「後悔病棟」はシリーズ3作のうちの1作目。 30代前半の医師、早坂ルミ子は、末期がんの患者…

☆本#587-9 タフ「水車小屋のネネ」津村記久子著、「コールド・リバー 上下」サラ・…

「水車〜」は、姉妹を中心とした1991年から2021年の話。「コールド〜」は、V.I.ウォーショース…

☆本#586 諸刃の剣「絡新婦の糸」中山七里著を読んで

警視庁サイバー犯罪対策課の刑事が主人公。 「絡新婦」は「じょろうぐも」。 冒頭、近所にで…

☆本#583-5「作家刑事毒島」「毒島刑事 最後の事件」「作家刑事 毒島の嘲笑」中山七…

鋭い舌鋒の毒島(ぶすじま)シリーズ3作品。 解説によると、毒島のモデルは著者らしい。で、…

☆本#581-2 ピーターパン「鳩の撃退法 上下」佐藤正午著を読んで

冒頭の出来事で、その後どういう展開になるのか引き込まれたけど、主人公は元作家で、プロの探…

☆本#578-580「上級階級 其の四」高殿円著、「懲役病棟」「希望病棟」垣谷美雨著を読…

「上級階級」は、シリーズ4作目。 富久丸百貨店外商部の、バツイチでアラフォーの静緒が主人…

☆本#577 cozy「デンマークに死す」アムリヤ・マラディを読んで

タイトルが目について、内容もミステリ系だったので読んでみた。 著者の本は初めて。 著者はインド生まれで、デンマーク人と結婚し、デンマークに14年住み、現在はアメリカ在住だとか。本作を書き上げるまでに数年費やしたらしく、デンマークの戦時中の出来事もからむので、歴史的なことの調査に時間がかかったのか。 コペンハーゲンの私立探偵プレストは41歳で、一人暮らし。事実婚だった女性スティーネとの間に10代の子供がひとりいて、スティーネとその結婚相手とともに子育てに関与している。 冒頭