☆本#254,255,256 「桜ハウス」「夫の火遊び」「ほろにがいカラダ」藤堂志津子著を読んで
シリーズものの3作品。
桜ハウスに住む(あるいは住んでいた)女性4人が出てくる短編。主人公は30代半ば過ぎ、ほかは20代がふたり、30代前半がひとりで、それぞれ5歳ずつ差がある。2冊目では主人公が40代半ばで、3冊目では50歳。それぞれのその後が描かれている。著者らしい設定があこちこみられる。
1冊目「桜ハウス」では、語り手は主人公の蝶子。独身で亡くなった叔母の遺言で彼女が所有していたアパートを引き継ぐ。10年前そこに住んでいたのが、30代前半の遠望子、20代半ば過ぎの綾音