「#強制出社」がトレンド入り。オフィス出社は必要?
皆様、こんにちは。コロナがいよいよ、落ち着いてきましたね!今日も、新宿あたりをフラフラしていたのですが、ものすごい人人人…。あまり人混みが好きではないのですが、それでも、何だか嬉しいな~と思ってしまいました( ;∀;)
さて。そんなコロナが落ち着きかけてきた中で、テレワークを主に事業運営をしてきた当社ならではの視点で、改めてテレワークの在り方を考えてみました。是非、ご覧ください!
「#強制出社」がトレンド入り
コロナが落ち着きを見せて、緊急事態宣言が全国的に解除され、朝晩の通勤時間帯にオフィスへと出勤する人の波が戻り始めたという声が相次いでいます。政府は緊急事態宣言の解除後も在宅勤務など柔軟な働き方への対応を呼びかけてはいるものの、Twitter上では10月5日にハッシュタグ「#強制出社」「#満員電車」がトレンド入り。
Twitterでは、「フリーアドレスなのに、何故か仕事するスペースを一箇所に集め始めた会社謎すぎる。わざわざ密作ってどうすんだ。。。」「コロナが収まったわけじゃないのに、満員電車乗って会社にいかなきゃならないのか」「テレワーク出来る会社がわざわざ出社させる意味は何なん?」など、様々な声が寄せられていました。テレワーク実施を巡っては、デル・テクノロジーズの調査で8割超の中小企業がコロナ後は出社が主流の働き方に戻すことを示唆する結果が出るなど、企業規模や業種等によって濃淡が見られると言われています。
ニューノーマル時代の働き方への興味・関心は、36.8%が「自由な働き方(フレックス勤務、時短や週3-4日勤務)」と回答。また副業やワーケーションなどの興味も持ち始めているようで、テレワークが出来るようになったことをきっかけに、働き方を見直す人が増えたことを示唆していますね。
▼出典:デル・テクノロジーズ株式会社
テレワーク実態(Twitter経由)
上記の結果を踏まえて、10月7日に、テレワークの実施状況の実態について、Twitterでアンケートを呼び掛けてみました。
454名がご回答くださって、完全にオフィス出社:22.5%、オフィス・テレワークを適宜:46.5%、完全にテレワーク:26.4%という結果でした。(アンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございましたm(__)m)
更には、皆様からいただいたコメントをまとめると、おおよそ3パターン。
◆コメントサマリー
①緊急事態宣言中は完全在宅→今はハイブリッドor週2日
②緊急事態宣言中は自由→今も自由(結果、在宅が多い)
③緊急事態宣言中は自由(or完全在宅)→今は完全出社
▼①緊急事態宣言中は完全在宅→今はハイブリッドor週2日
▼②緊急事態宣言中は自由→今も自由(結果、在宅が多い)
▼③緊急事態宣言中は自由(or完全在宅)→今は完全出社
完全出社に戻す企業の実態予測
◆コメントサマリー(再掲)
①緊急事態宣言中は完全在宅→今はハイブリッドor週2日
②緊急事態宣言中は自由→今も自由(結果、在宅が多い)
③緊急事態宣言中は自由(or完全在宅)→今は完全出社
おそらく①②はテレワーク組織が上手く運用されているのだろうと予測します。
▼①の経営判断予測
「コロナが理由で完全に在宅にしたけれど、落ち着いてきたし、せっかくオフィスもあるし、出社をすることがあっても良いよ~!」という状況かと。
▼②の経営判断予測
「コロナをきっかけに『出社しろ!』とは言いづらい雰囲気になり、テレワークをやろうと判断。結果的には、事業への影響もあまりなく、自由度高く働くことができる組織ができてむしろGOOD。このまま継続しよう!」と。ただ、これは結構自律性が高くて、大人度が高い組織であることが前提だと思います。
▼③の経営判断予測
最近、私の周りでも、フル出社に戻した、という話をよく聞きます。理由として、
・出社⇔リモートを自由にしたら、リモート組の離職率が高かった
・リモートで仕事をすることで、パフォーマンスが下がった
・リアルに会う方が、熱量が伝わる
・リアルに会う方が、スピード感のある仕事ができる
・リアルに会う方が、新人教育がしやすい・・・等々
それはそうだと思います。
正直、【リモートワークは難しい】というのが大前提です。
安易なテレワーク促進には疑問
コロナ影響でテレワークを導入される企業が増え、「テレワークで仕事できるじゃん!」と気付かれた人たちも多いかと思います。それ自体はチャンスでしかないと思う一方で、「何が何でもテレワーク!」「テレワークを導入することが正!」というつもりは、毛頭ありません。業種、創業からの年次、従業員規模、文化…様々な特徴によっても、向き不向きがあります。だからこそ、コロナが終息した後に、会社としてどういう事業戦略→組織戦略でいくのか?ということを思考した上で、オフライン・オンラインでの良いところ取りをしながら、組織や個人の仕事のスタイルを決めていく、ということが改めて重要なのではないかと思っています。
テレワークによる弊害=蛸壺化
蛸壺化とは、端的に言えば、部門間連携ができにくい状態を表します。 部門間連携の必要な仕事がなかなか進まなかったり、積極的に取り組まれなかったりして問題が生じる状態ですね。色んな企業様のテレワーク導入に関するご相談に乗っていると、半ば強制的にテレワーク導入をすることで、
◆テレワークによって生じている弊害
・体調不良/メンタル不調に気付けなくなった
・手を差し伸べる機会がなくなった
・部署間連携が希薄になった
・自分の業務範囲を決めがち
・ちょっとした相談がし辛くなった
・雑談がなくなった 等
というように、人とコミュニケーションを取って、仕事がオーバーラップしながらイノベーションを生んでいく、ということが難しくなった、という声が聞こえてきます。
また「仕事をサボる」ということを回避する方法や「孤独」の解消などが取りざたされていますが、「熱量が伝わり辛い」ということも、大きな弊害と言えるかもしれません。テキストコミュニケーションが中心になるので、「文字に体温を乗せられるか?」ということも、大事なポイント。これが得意な人とそうでない人で、仕事のパフォーマンスや人の巻き込み方も変わってくるかなと思います。
テレワークが上手くいく仕事
一方で、1人でもくもくと業務を進める仕事や作業系の仕事、エンジニアなどの仕事では、テレワークはすごくマッチしていて、生産性も高い。私自身、出社をしていても、集中するためにオフィスを出る、ということはしょっちゅうです。また、1人ひとりがプロフェッショナルで、互いの信頼関係の元に繋がっている場合も、テレワークが有用だと思います。更に、意外にも、営業職も、出社がなくなることで、お客様との接点量が増えたり、自分もお客様も自宅でオンライン商談をする形になれば、お客様のぶっちゃけトークを引き出しやすくなるとも思います。営業方法を工夫すれば、効果的な営業に繋げることが可能です。(私は、初対面ながら、お客様の離婚相談になったこともあります)
いずれにしても、1人ひとりの仕事が役割・目標が明確で、いつまでに、何を、どのようにやるのか?ということが上司・本人が理解している業務はすごくマッチするのだと思っています。
テレワーク≠在宅ワーク
コロナでSTAYHOMEと言われた時は「テレワーク=在宅ワーク」でしたし、セキュリティなどの問題もあって、どうしても「テレワーク=在宅ワーク」にせざるを得ない仕事の方もいらっしゃるとは思います。しかし、本来、テレワークというのは、オフィス以外で仕事をすることで、家、カフェ、コワーキング、旅行先…などなど、色んな場所で仕事ができることがテレワークの魅力。それこそが時間や場所に捉われることなく仕事が出来るということだと思っています。また、その働き方が出来るからこそ、日本全国・海外に住んでいる人とも、仕事が出来る。私自身、今までリアルで会ったことのない人と仕事をしたり、オンラインイベントをしたり、ということがコロナをきっかけに増えました。
以下の写真は、今年の2月に、会社のみんなで、長野でワーケーションを実践した風景です。雪山でパソコン。なかなかシュールですねw
で、結局、リアルに会う場は必要なのか?
結論、私は必要なんじゃないかと思っています。でもオフィスという形態じゃなくてもいい。例えば、コワーキングとか、カフェで落ち合って会話するとか。頻繁じゃなくてもいいから、リアルに会って話をする、ということは、結構大事なんじゃないか?と思っています。
もはやコロナによって、テレワークを知ってしまった多くの企業が、テレワークを前提にしたり、半分テレワークにしたりするなど、これからもテレワークを積極的に継続していくだろうと思います。それ自体は、通勤時間がなくなったりして、自分らしい生き方・働き方を選択できる人が増えるため、本当に喜ばしいことだなと感じます。
ただ最近、少し違和感を覚えるのは、「週2日出勤」というのは、リモートに慣れる意味ではいいと思いますが、本質的ではないような気がしていることです。なぜテレワークをするのか?なぜオフィスワークをするのか?ということを、会社単位というより、部署単位で明確にした方がいいように思っています。例えば、
◆対面が向いていること
①新規事業創り
②未来を語るブレスト
③キャリア面談
④新人教育
やはり、イノベーションは何気ない会話から生まれたりするのではないかな?と思っていて、これらの成果は、対面でこそ、生まれやすいのではないか?と最近感じているのです。特に①の新規事業を創る人達は、基本的に少数精鋭であることが多く、ルーティン化した業務があるわけではなかったりするので、孤独かつ暗中模索…。そういった業務は、オフィスに来て、膝を突き合わせながら、トライアンドエラーを繰り返した方が良いかなと思います。また、④の新人教育も、オンラインで採用→入社となると、会社の誰とも会ったことがないまま業務スタート。そうなると、分からないことが分からない、という状態だと思うので、最初は、オフィスで手取り足取り教えた方が、成長が早いかな、とも思います。「分かりません!」と聞きやすいですしね。
ニットのリアルの機会
ニットは、6年前からフルリモート前提に始まった会社で、現在、400人全員がフルリモートです。だからこそ、オンラインで、雑談時間を週1回、オンライン飲み会も月1回でやったり、様々なコミュニティを作ってオンライン上で繋がる施策を作ったり、悩んだりするとすぐzoomで会話する環境を作ったり、とオンラインでも心理的安全性を確保できるような設計は、積極的に考案・実行してきました。業務を遂行するという意味では、全く問題はありません。
◆メンバー家族へ会いにいく社長
ただ社長の秋沢は「名もないベンチャーで働くって、家族は心配だろうから」とメンバーが住んでいる長野・鳥取・大阪・名古屋などへ社員の家族に会いに訪れています。また、エルサレムに住むメンバーにも会いに行きました。そうやって、メンバーやメンバーの家族をも大事にしたい、という気持ちが、会社のスタンスである「働くメンバーが、働くということを通じて、幸せになってほしい」という気持ちの表れなんだと思っています。
◆オフィスを構えています
また「みんながいつでも集まれる場所を創りたい」と五反田にオフィスを構えています。DIYでみんなで手作りのオフィス。メンバーが「息抜きで、オフィス来ました~」と15時ぐらいに現れたりもしています。皆さま、いつでも遊びに来てください♪
住所:東京都品川区西五反田 7-22-17 TOCビル 10F 41号
◆合宿は一泊二日の泊まり込み
海外組も日本へ帰国し、みんなで未来について語り合ったり、夜通し飲み明かして、色んな話をして、親睦を深めたり。年に2回、そんな場を大事にしています。さすがに、去年・今年は、コロナでオンライン合宿でしたが、やはりリアルに会う緊張感と親密感は大事だなと再認識したのも事実です。
最後に
テレワークが正しい!みんなテレワークにしましょう!という気は、何度も言っていますが、ありません。それよりも、リアル・テレワークそれぞれの強みを理解しながら、自社の状態や部署の特徴として、どちらを選択するかを思考し、実践するのが大事なのではないか?と思うのです。
テレワークを導入することで、評価・育成が変化し、マネジメントも難しくなります。それでも、場所や時間に捉われないテレワークは、とても素晴らしい。この柔軟さを上手く取り入れながら、事業運営をしていくことで、きっと今まで以上に、活き活きとした組織を創ることもできると思っています。
自分らしい働き方・生き方を選択できる人を増やしたい。
そう、心から思っています。
テレワークでのマネジメント方法、オンライン会議の効果的な進め方、オンライン・オフラインの業務仕分けや生産性を上げる方法など、いつでもご相談ください。ここ最近は、オンライン忘年会の設計~当日の運営のご依頼がとっても増えています♪
最後まで読んでいただいてありがとうございましたm(__)m
皆様にとって、より良い日になりますように~!
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