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オンライン研修をより効果的にする方法

皆様、こんにちは!GWが明けて、五月病にはなっておられないですか?段々暑くもなっていますし、水分補給と栄養のある食事、適度な運動で健康的な毎日を過ごしてくださいね!

さて、前回の『営業のキャリア』のnote、公式noteでも取り上げていただき、過去一番のPV数になっています!読んでいただいた皆様、ありがとうございますm(__)m

是非、営業の皆様をはじめ、キャリアを考える際の参考にしていただけましたら本望です。

ではでは、今日は、『オンライン研修』に関して、書いていこうと思います!研修もオフラインとオンラインでは、進め方がちょっと違いますよね。そのことを網羅的にお伝えしようと思います!

ちなみに、トップの画像を選んだ背景は、文章の最後に書いてあります。是非、最後まで、お付き合いくださいませ♡


人は1時間後には56%を忘れる

20分後には42%、1時間後には56%、1日後には66%、2日後には73%を忘却すると言われています。(ヘルマン・エビングハウの忘却曲線)

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要するに、どんだけ丁寧に、分かりやすく、一生懸命研修をやったとて、結局のところ、2日後には30%も残っていないのです。研修を作る側としては悲しいですが、これが人間というものなのです。

だからこそ、それを前提に、いかに記憶に残るか?という設計をすることが大事ですよね。

◆記憶に残る研修を作るために
・最初と最後に「本日のゴール」を挿入(長い場合は途中にも)
・湯上り感を設計
・1個だけ持ち帰ってもらうことを設計

「湯上り感」って?
研修の本質はアクション喚起。研修後の聞き手の心境や行動を設定することを湯上り感の設計と呼んでいます。研修を受けた後に何もなかったら、お互いにとって無駄な時間だったな、という形で終わってしまいます。

1個だけ?
上述の通り、人は忘れる生き物。だからこそ、研修で色々と話したとしても、「今日、この1個だけは覚えておこう」と思ってもらえるものを設計することも重要なことだと捉えています。


参加者の参加感醸成が一番の肝

断言します。オンライン研修において一番大事なポイントは、「参加者の参加感醸成」。もう今日は、これだけ分かっていただいたらOK!というぐらい大事です。オンラインだと、参加者の人が別の作業をできてしまったり、詰まらなかったら途中で離脱が出来てしまいます。したがって、いかに、こちらに惹きつけるのか?ということが前提として、大事です。今日は、その設計方法を細かく書いていきますね。

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研修設計の極意

◆4割共感、6割発見
そもそも、研修作りにおいて、私が大事にしている法則です。共感が5割以上になっていくと、「知ってるよー。今日は得るものが全然ないなぁ~」と満足度が低くなっていきます。しがたって、参加者のペルソナを設計しながら、その人にとって、「知らなかった!」「それは今度やってみよう!」といった発見の要素が半分以上在るように構成しています。

◆時間は厳守
始まりの時間も終わりの時間も、すごく意識しています。参加者の人は、時間がオーバーした時点で、「これ以上聞きたくない」「これいつまで続くんだろう…」という気持ちがストレスになり、満足度が低くなります。したがって、タイムスケジュールは分単位で決めて、常に時計をチラチラ見ながら、出来る限りオンスケを意識しています。

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研修講師としての心構え

◆事前のリハは最低10回
講師をやる際、元々ビビリで上がり症な性格なので、当日、突発的に何かが発生しても大丈夫なように、リハは納得がいくまで、何度も何度もやります。時には、zoomで録画して、見直して、更に備える、ということもやっています。

◆資料は丸暗記
資料・文言は頭に全て入っている、というぐらい、丸暗記します。ただ、オンラインだとカンペがあってもOK!というのが、ビビリ小澤としては、有難いですね。


一方通行は18分が限界

オンラインになると、どうしてもオフラインのように体温や空気感が伝わらなく、集中力も続きません。したがって、講師が一方的に話すのを集中して聴ける時間は、私の勝手な感覚だと、18分間ぐらいが限界だと思っています。したがって、

◆飽きさせないポイント
①インタラクティブなコミュニケーション設計
②画面に変化があること

①は後述するとして、②に関しても結構重要です。例えば、画面共有で資料を映しながら解説をしているとします。途中で、意識的に画面共有を切って、「質問あります?」とやると、画面に変化があるので気持ちが切り替わります。また、みんなの顔だけがズラズラってと並ぶので、「当てられるかも…」という緊張感も生まれるので、効果的です。


オンライン講師としての振舞い

◆潤滑油になれ
オンラインの特徴として、質疑応答や参加者にコメントを求める際、話の長いしゃべりたがり屋さんがいる場合はまだマシです。「はい!ありがとうございますー!」とカットインすればいいだけ(コレも難しいですが)。初対面の人が多い場合や発言が少ない人ばかりの場合こそ、一方通行コミュニケーションになりがちです。なので、講師が間に入って、その繋ぎ役になることがとっても重要です。

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◆受け止めて、自分の意見言って、拍手
オンラインの場合、「何となく、伝わる」という空気感がなくなるので、自信が無さげの人が発言したものに対して「〇〇さんのこういう意見、〇〇という観点が入ってて、すごく良いね!拍手!」と言って、褒めたり、参加者にも、「リアクションボタン」の拍手を押してもらうように促すということも場を盛り上げるための効果的な策です。講師次第で、その場が明るくなったり、活気付いたり、徐々に場の空気感が変化していきます。

◆否定しない(しすぎない)
発言してくれた人の意見が、「違うな」と思うことももちろんあると思いますが、みんなの前で講師が否定をしてしまったら、発言した人にとってその場は、心理的安全性の無い空間になり、「これ以上、発言するの、やめとこ」となってしまいます。建設的で、発言の多い空間にしたいのならば、否定をするのではなく、一旦受け止め、発言してくれたことに感謝し、良い部分を褒め、違う部分は誰かに意見を求める。そうやって、場をモチベートしていくことをオススメします。

◆テンションは1.8倍
普段以上に、テンションは高めを意識し、大きな相槌、溢れんばかりの笑顔、身振り手振りを大きく、リアクションはオーバーに。引き込まれるような雰囲気醸成を大事にしています。

◆参加者を当てていく
一定の緊張感を保つために、「自分、当てられるかも…」という気持ちを醸成する。当てられたくない、、、と思っていても、実際に発言して、褒められたら、嬉しいものです。講師は、どんどん当てていきましょう。


オンラインならではの機能を駆使

◆投票機能
事前に登録しておく必要がありますが、投票機能を設定しておき、当日の参加感を醸成します。これは手軽に参加感を醸成できます。

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◆チャットで発言
講師が発言している最中に、なかなか割り込んで質問もしづらいですよね。チャットを使ってどんどん質問をしてもらう。その際に、当日、発信を多くしてくれる人を、あらかじめ、頼んでおきます。場合によっては、参加者リーダーを作る場合もあります。そうすることで、参加者も発言しやすい環境を作っていくことができます。

◆画面共有にはマーカー引いて目線を集める
これはとってもオススメなのですが、パワーポイントのスライドショーの機能で、マーカー引いて、注目を集めることもやっています。また、ペンで図を書いたり、文字を書いたりも、絵を描いたりしながら、進行することもやっています。あまり絵心がないので、上手ではないですが。

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◆ブレークアウトは残分数が分かる設定
ブレークアウトは使ったことあると思いますが、残分数の設定はオススメです。
①まずzoomのブレークアウトセッションをクリック。(あ、すみません。今日はすっぴんなので、顔出しNGでw)

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②オプションをクリック

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③青い四角の「分科会質を閉じた後のカウントダウン」は、60秒というのがデフォルトになっています。これは、終了までのカウントダウン。
◎赤いのが、今回の【ブレークアウト時間の残分数】の設定です。これがあると、例えば、ディスカッション20分だったら、残数が分かるので、非常に進めやすくなります。

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※注意※
ブレークアウトの残分数は、一度、ブレークアウトが始まってしまうと、途中で変えることができません!以前、20分間のディスカッションを、1分間で設定して、即ブレークアウトが終わっちゃった、、、という失態をしたことがあります。。ブレークアウトはなかなかの難易度なので、もし、参加者の人数が多い場合は、サポートメンバーをアサインして、ブレークアウトをやってもらうことをオススメします。

◆ブレークアウトで1人1部屋
例えば、「個人ワークで30分間」ということを研修中にやる場合、ブレークアウトで1人1部屋用意して、いってらっしゃ~い!とバラバラになることをやっています。その方が集中できると言われますね。

◆ブレークアウト時間は絡みに行く
メイン担当は、ブレークアウトの色んなお部屋に行くことができます。なので、ブレークアウトでディスカッションしていたり、個人ワークをしている時に、色んなお部屋をのぞきに行ったりして、積極的に絡みに行くことをオススメします。

◆オンラインだってポストイット
「オフラインだとポストイットが使えるのに、オンラインだとそれができないからブレストが出来ない」と思っていませんか!?ちゃんとできます!

Googleのサービスで、【Jamboard】というものがあります。

以下は、小澤が超適当に作ったものですが、こんな感じで、ポストイットを書き出していけて、意外に、オンラインでも、全く問題なく、ポストイットを使ったブレスト・ディスカッションが可能です。

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◆グーグルフォームをその場で記入
副業の大学講師の授業も、今やオンラインなのですが、毎回グーグルフォームを使っています。あらかじめグーグルフォームを作成しておいて、記入してもらう。

そして、その入力してもらった内容を反映したスプレッドシートで見ながら、発表してもらったりして、インタラクティブな授業をやっています。

◆AIテキストマイニング
これはオススメです!最近、アンケートの結果をパっと可視化できる【AIテキストマイニング】をよく使っています。例えば、以下は、イベントにご参加いただいた方々に、応募時に、「当日に向けた一言」を記入してもらった文字を入力。

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↓ものの5秒ぐらいで、文字が視覚的に分かりやすく表現されます。

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スコアが高い単語を複数選び出し、その値に応じた大きさで図示しています。 単語の色は品詞の種類で異なっており、青色が名詞、赤色が動詞、緑色が形容詞、灰色が感動詞を表しています。

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最近、セミナーがオフライン実施となっていた場合、「え⁉今どき、オンラインじゃないの?」と驚くほどになってきました。このように、イベント、研修、MTGなど、あらゆるものがオンラインで実施されるケースが増えていきますよね。コロナがそういう時代にさせたんだと思っています。

でも、結局のところ、そこに【愛】はあるんか?ということが研修の成否を分けると思っています。(いきなりエモいですがw)それによって、会議も、イベントも、ディスカッションも、全然空気が違ってくる。愛せるまで相互理解のセットアップができた上でやらないと、会話で突っ込んだり、建設的な議論にならなかったりするかな、と思っています。

本日は以上です!最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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