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広報はメディア露出だけが仕事じゃない!もっと大事なこととは?

3月も半ば。もう少しで桜も咲き始めるほどの陽気ですね🌸
さて、3月半ばといえば、別れと新たな出会いへのワクワクするシーズン。別れと言えば、卒業や退職。出会いと言えば、4月からの入学・就職・転職・異動。メディアの担当者の方からも、続々と「実は異動が決まりまして…」とご連絡をいただいており、少し寂しい気持ちにもなっております。

そして、とあるメディアの方から、「僕が異動する前に、最後に、小澤さんのこれまでの軌跡を書きませんか?」というとてもありがたいお言葉を頂戴したので、今日は、その前哨戦として、noteでまとめてみたいと思います。

広報初心者の方、広報がマンネリ化している方に、微力ながらお役に立てるかと思います。では、行ってみましょう~(^^♪


社会人12年目で、初めての広報

私がニットに入社したのは、2019年3月18日。ちょうど3年前。早いもので、もう3年も経ってしまいました。当時は、リクルートでHR営業10年→中米ベリーズで観光業起業1年半という状況での入社。一度、HRから離れて海外で住んで観光業に携わることで、「やっぱり、働き方の当たり前を変えたい!」と思い、ニットへ入社。ニットで最初の1年は、CR(カスタマーリレーション)という既存営業的な役割を担っていました。更には、ミッション外ではありましたが、採用周りも絡んでいました。「ベンチャーで手触り感を持って仕事がしたい!」という私の願望が、まさに体現できている瞬間でした。その後、コロナになり、時代は強制的なテレワークの導入の空気…。そこで、2020年7月に、代表の秋沢から呼び出され、「世の中のたくさんの企業がテレワークのノウハウを求めているよね。みかぽん、広報やって」という急な打診…。社会人人生12年で、初めての広報。右も左も分からない中でのスタートでした。

広報になって、最初にやったこと

営業しか知らないコザワが、初めて、広報の世界へ…。

「メディアさんの方と繋がりない!」
「打ち出せるネタがない!」
「知識もノウハウもない!」

という状態で、とっても不安いっぱいでした…。広報コミュニティに参加したり、ベテラン広報さんに話を聞きにいったり、元PR会社の友人に色々と教えてもらったり、記者さんとの飲み会やお食事の機会があれば最優先で参加したり…。広報系の本は30冊以上読みました。※本の紹介は、また別のnoteで。

最初は、めっちゃ勉強しました。

ただ、知れば知るほど、広報ってすごく奥深いし、「広報=経営」だなぁ、とも感じていました。


露出実績がない企業は載れない

今、世の中にメディア、というと実にたくさんあります。私も、最初は、「よーし!TVだ!日経新聞だー!」と思いましたが、玉砕…

露出実績がない企業は載れない

ということを痛感したのが、広報になってすぐに直面したことでした。そりゃそうですよね。TVや日経新聞などの大手メディアは、「この企業が載る理由は何か?」「載せるだけの実績があるか?」ひいては、「この企業を掲載することで、叩かれないかな?」下手したら「反社じゃないかな?」と考えるわけです。SNSで何でもかんでも言われる時代ですから…。。

また、「テレワークについて、語れます!」と言ったって、3か月間だけテレワークを実践した企業と10年間テレワークを実践している企業とで言ったら、後者に取材をしに行きますよね。ただ、問題は、後者だとしても「発信をしていなければ、取材は来ない」ということです。要するに、

発信をしていなければ、やっていないことと一緒

というのが、広報の世界だと思っています。だからこそ、広報立ち上げにおいて、メディアに載るためには、①実績を作る、②自社発信をするということが、とても大事だと思っています。

広報の立ち上げ方(メディアさんの特徴分解、アタック方法、ニットの広報実績etc)については、以下のnoteで詳しく紹介しておりますので、良かったらご覧ください。


広報はメディア露出だけじゃない!もっと大事なこととは?

広報パーソンは、TV、新聞、WEBメディアなどのメディア露出がメインミッションのように思われがちですが、本当は、それ以上に大事なことがあると思っています。

それは、自社発信インナーブランディングです。

以下、めちゃくちゃ手作り感満載のダサすぎる図ですみません…汗
会社認知度のグラフだと思ってください。

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赤線のメディア露出。TVや新聞に載ることは、一気に認知度が高まるインパクトがあります。ただ、これは一過性に過ぎないとすら感じます。私はよく「打ち上げ花火」と呼んでいます。ただ、打ち上げ花火を上げ続けていたり、その実績が積みあがっていくことで、徐々に認知度は上がっていくと思っています。

最後に、緑色の自社発信。これは、SNSやプレスリリース、オウンドメディアなどの自社で発信している広報物。これは、一気に認知度を上げるのは無理なので、コツコツと積み上げていくしかないですが、これは誰かの意思に関係なく、自社でやりたいように、どんどん発信していけるので、FANができてきたら強いです。

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こちらは私のTwitterのプロフです。現在フォロワーさんが30000人を超えていますが、10000人を超えてぐらいからは、自分自身が、メディアになっているな、と感じます。Twitter経由での入社応募も増えましたし、弊社サービスに興味がある、という連絡も増えました。

また、プレスリリースも、月に15本以上はコンスタントに書いています。

最後に、最も大事だと思っているのが、土台となるインナーブランディングです。そもそも、社内の組織が整っていないのに、良いことばかり発信をしたら、嘘になってしまいます。


外部への広報の前に、インナーブランディング

例えば、離職率が高くて組織はボロボロなのに、メディアで社長が「弊社の風土は温かくて、みんな生き生きとしています!」と言ったら、とても嘘くさいですし、逆に、社内の人が白けてしまい、更に離職を増加させてしまう危険すらあります。インナーやサービスが整っていない段階では、外部広報を行うことが時期尚早であるとすら感じます。


多様性と幸福度

日本国内の労働力を考えると、「人口減少=労働力減少」は避けて通れません。だからこそ、時短女性、シニア、学生インターン、外国人…など、多様性を認め、様々な人を採用する。また、テレワークで遠隔、外部リソース、ロボット化…など、従来の組織とは変化させる組織戦略が事業戦略にも直結していくと感じています。

また、世の中は、働き手が有利である環境に、どんどんなっています。法律も潮流も。だからこそ、優秀な人に選ばれ続けるために、会社として従業員のエンゲージメントや幸福度を上げていく努力も必須になっていくと感じています。

逆に言うと、多様性を尊重し、幸福度を上げていかないと、事業存続が危ぶまれるとすら思っています。

また働く個人においても、時代がものすごいスピードで変化していくことに対応するスキルを身に着け、企業から選ばれる続けることも大事。両者にとって、選び・選ばれ続ける努力が重要ですね。


ニットのインナーブランディング

ニットでは、「400人×フルリモート×日本全国・世界33か国×働く時間バラバラ×フリーランス集団」というとても難易度の高い組織において、多様性を重んじ、幸福度を高めることを目指しています。

▼多様性を感じられる「メンバー図鑑」
メンバーの特徴をまとめるために、広報主体となって、この400人のデータをまとめました。また、一人ひとりヒアリングを行って、特徴的な人たちを表現しています。

▼幸福度を定点観測する「幸福度調査」
メンバーの幸福度の状態を測るべく、幸福度調査を年に2回導入しています。幸福度の第一人者であられる慶応義塾大学の前野先生監修の幸福度診断。組織全体・チーム・個別などの幸福度の実態を把握した上で、どのようにその数値を上げていくのかを模索しています。

ちなみに、当社の結果としては、1・2回目の両方とも、全国の平均値より、全ての項目に置いて高い数値となりました。嬉しい反面、ここに甘んじることなく、邁進していきます。

これらのインナーブランディングを一挙に担っているのが、西出という者です。西出も広報の一員で、私のチームメンバーです。

以下、西出の連載が始まりました。是非、彼の奮闘っぷりをご覧ください。

広報というのは、外部向け(アウターブランディング)と内部向け(インナーブランディング)とがシームレスに協業し、相乗効果を図ることが大事だと改めて思っています。だからこそ、私たちも、外と中が一体となって、組織を創り、発信し、それがまた組織の活性化につながり、発信し…とグルグルなっていくことを目指しています。

図2


広報=経営

広報として「現地現物(=触れること)」はとにかく大事だと思っています。弊社はフルリモート経営なので、「オンライン散歩」という色んな会議にフラッと出たり、「オンラインランチ」や「ぼそぼそ」という雑談を色んな人とやることで、ネタを拾ってくることもやっています。ただ、それだけではなく、広報視点で、世の中の潮流を捉えて、事業への提言をしたり、組織開発へ加わったり、イベントの主催をしたり…という広報主体でネタを作り、それを発信することも大事。この取り組みをしやすくなるために、アウターとインナーが一つの組織にしている、という背景もあります。そうなると、もはや、経営なんですよね。会社として在りたい姿に近付けるために、広報として何ができるか?どういうメッセージで発信するか?ということを考え抜く。もはや、社長と同じ視界で物事を見て、ディスカッションができ、社内の現場を動かせるか?ということでいくと、広報は捉え方次第では、ステークホルダー全てに関わることも出来る。何なら、会社のブランディングのために、社長をプロデュースすることも広報の仕事です。ベンチャーの一人広報としては、それぐらいのスタンスでいることが大事かな、と思っています。まだまだ出来ていませんが…(-"-)


最後に:4月に新しいスタートを切る皆さんへ

4月に、新しい始まりを迎える皆さん。ワクワクしていますか?ドキドキしていますか?不安ですか?きっと、色んな感情があるのではないのかな、と思います。この一歩が、人生に彩りを与えてくれて、豊かなものになっていくのだと信じています。自分らしい人生の選択をして、幸せになってもらえたら、嬉しいなと思っています。最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。応援しています\(^o^)/🌸🌸🌸

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