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リスキリングとは?~情報・スキルは陳腐化する~

皆様、こんにちは!2022年になりましたね!今年はどんな1年にされますか?私は「幸せをど真ん中」の年にしようと思います!やっぱり、自分も周りの人も、「幸せ」であってほしい。だからこそ、まず自分自身が、どんな小さなことでも幸せを感じられるように、幸せのハードルは低くありたいと思います。本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます🎍

さて、今日は「リスキリング」について、書いていこうと思います。では、行ってみましょう~!


リスキリングとは?

昨年、「リスキリング=学び直し」という言葉が流行りだして、私自身も「よし!勉強しよう!」と思ったものの、結局、何を学んでよいのか探しているうちに、2021年が終わってしまいました…。2022年こそは!と内心燃えております。

そもそも、「リスキリング(Reskilling)」とは、"職業能力の再開発、再教育"という意味で使われる言葉です。ここ最近では、DXに対応するための人事戦略としても注目されています。AIやRPAなどの進化によってデジタル化や自動化が進み、従来の人が行っていた作業が代替されるようになり、多くの仕事が消失する、とも言われています。一方で、そのデジタル化に対応できるスキルを持っている人は不足しており、どの企業も取り合いの状態になっています。

また、IT関連で求められるスキルは高度化するスピードが速いため、必要な知識やスキルはすぐに陳腐化してしまいます。デジタル人材の育成と採用は、これから企業が生き残る上で、とても重要なファクターになってくることは明白の事実だと思います。

リスキリングへの世の中の関心

転職サイト「ビズリーチ」は2021年11月29日、「リスキリング」に関するアンケート調査の結果を発表しています。将来的に新たなスキルを身に付ける必要があると感じるかと尋ねました。その結果、「とてもそう思う」(47.5%)、「どちらかといえばそう思う」(45.6%)を合わせて、93.1%が将来的に新たなスキルを身に付ける必要性を感じていることが分かりました。これを年代別に見ると、必要性を感じている割合は30代が99.6%と最も多く回答しています。若い人ほど、学びへの焦りがあるのでしょうか。

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将来的に新たなスキルを身に付ける必要が「あると思う」理由は、「仕事の幅を広げるために、継続的にスキルアップしたいから」(69.3%)が最も多く、次いで「自身の希少性を向上させ、市場価値を上げたいから」(53.7%)、「中長期的にキャリアを考えると、現状のスキルだけだと不安を感じるから」(39.3%)となっています。これらは、根底に、世の中の変化を敏感に捉えながら回答していることが窺えます。

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次に「現在リスキリングに取り組んでいますか」と尋ねたところ、54.8%が「取り組んでいる」と回答。「取り組んでいる」の内訳は、「勤め先を通じて取り組んでいる」が9.4%、「勤め先でも個人でも取り組んでいる」が5.2%となり、14.6%は勤め先を通じて取り組んでいるとのこと。そして、「個人で取り組んでいる」は40.3%で、勤め先を通じて取り組んでいると回答した人の約3倍となっており、個人で主体的にリスキリングに取り組むビジネスパーソンが多いことが発覚。ビズリーチ会員というハイキャリア層へのアンケートという特性であるためか、意識が高い個人が多いことが分かりますね。

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そもそも、「学び」というものは、人から言われたからやる、ということよりも、「自らの意志で学ぶ」という姿勢で取り組む方が、何倍も意欲が湧いてくるものであると感じます。例えば、私自身も、キャリアカウンセラーの資格を獲った際、約40万円近くを自腹で払ったのですが、会社のお金で来ている人との授業への向かう姿勢や資格取得後の事後学習への参加頻度だったりも大きく違うな、と感じています。

▼参考資料



企業の動向

2021年はリスキリング(学び直し)が注目され、先日もヤフーが全社員8000人を対象に、業務でAIを使えるように社内教育を始めたことが話題になりました。

また最近では、SHElikesも注目されています。女性をメインターゲットにして、Webデザイン・Webマーケティング・ライティングなどクリエイティブスキルを幅広く学べるキャリアスクールコミュニティです。

私たちHELP YOUでも、HELP YOU Academyというサービスを新たに立ち上げました。世界中、どこにいても、PC1つで働ける時代だからこそ、自由に生きるための「スキル」や「強さ」を手に入れて、一人ひとりが「自分らしい人生」を歩んでほしい、自由な選択肢を持てる強さを一緒に身に着けてほしいという思いでいます。


昔から「学び直し」は関心があった!?

キャリアカウンセラー小澤として、少しだけ専門知識をお伝えします(笑)
1950年代に、アメリカ合衆国のドナルド・エドウィン・スーパーが”ライフキャリアレインボー”を提唱しました。

ライフキャリアレインボーは、人間は、仕事のみならず、趣味や地域活動、家庭での役割など様々なキャリアを虹(レインボー)のように積み重ね、複数のキャリアを使い分けながら日々の暮らしを送っているという考え方です。「年齢に応じた役割」「場面」の組み合わせで「ライフキャリア」が成り立っています。その時々のキャリアを切り取るのではなく、ライフスパンという時間軸を組み合わせて、一連の流れとして生涯の発達段階を描写しながら、自分のキャリアを形成していくものです。

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これでいくと、50歳を手前にして、「労働者」の役割がスコーンと消え、「学生(=学び)」の要素がグッと伸びるんですね。私は、初めてこの理論を見た時に、思わず膝を叩いてしまいました。確かに、家業としてガス水道屋をやっている実家で暮らす叔母は、50歳を手前に建築士2級を獲り、キャリアカウンセラーの資格取得者は40代が多かったと思います。もしかしたら、人間の特性として、「今の現状以外のスキルを身に着けたい」という欲求が、そもそも備わっているのかもしれませんね。そう思うと、リスキリングの観点は、何もここ1-2年の話ではなく、50年以上前から、とっくに分かっていた話、と捉えると、実に面白いですよね。

参照:キャリア教育推進の手引/文部科学省


社会情勢の急激な変化

とはいえ、ここ数年で「リスキリング」の観点が広まったのも事実。ここには、企業寿命と職業寿命との関わりがあると思っています。

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冒頭申し上げた通り、デジタル化が進み、情報やスキルはどんどん陳腐化していく。大企業でも倒産したり、終身雇用が崩壊したりと【入社したら一生安泰】ということはあり得ない時代になりました。コロナで、更にこの勢いは加速化したとも言えます。ただ一方で、人生100年時代。寿命はどんどん伸びており、超高齢化社会もすぐそこまで迫っています。リクルートワークス研究所でも、このことは謳われています。

それがゆえに、

「この会社の将来性は大丈夫なのか?」
「自分のスキルは世の中で通用するのか?」

といった会社・自身のスキルの両方において不安になっていき、必然的に「学び直し」という考えが取り沙汰されているのだと思います。


企業・個人が行うべきリスキリング

▼企業
企業が生き残りをかけて行うべき人材戦略は、「高度人材の採用・育成」だと思います。まず、会社のデジタル化といった事業戦略を立てながら、いかにして人を採用するのか、ということ。しかし、採用と言ったって、高度人材は引く手あまた。相当な報酬が必要になってきますし、会社に引っ張るための魅力を伝える必要があります。また、育成ということにおいても、社内に教える人がいないのなら、外部の研修を受けるしかない。でも、そのようにお金を掛けて教育した結果が、いずれ事業成長への重要な取り組みとなることは間違いないと思います。

▼個人
企業の中でのパフォーマンスを出すことももちろん大事ですが、一人ひとりが雇用の形に甘えるのではなく、個人で稼げるスキルを身に着けていかなければならない、と思うのです。企業が未来永劫存続するわけではないですから。そんな個人で学びを整理するには、以下の4つのステップ。

学びを始める4つのステップ
①社会で通用するポータブルスキルの可視化
②在りたい自分の将来像
③身に着けたいスキルを習得
④③を発信して認知拡大

これからは、個人が企業に頼るような構図ではなく、企業と個人が選び合えるような関係性になっていくことで、健全なパートナーシップを組んでいけると思います。そのために、個人がスキルをどんどん習得していくことで、その交渉はしやすくなるかな、とも思うのです。


情報・スキルは陳腐化する

最近、私が個人的にも感じる大事なことは、「常識を疑う」ということ。例えば、「今まで、こうやってきたから」「過去に失敗したから」といって、そもそも、事業自体を変化・進化させる意思がなければ、会社のDX化やデジタル化には踏み切れません。それは個人においても一緒。世の中がものすごいスピードで変化しています。営業やマーケティングの在り方、働き方の概念、費用対効果の価値など、どんどん変化しています。先日、地方へ行った際、「この辺りで、何か食べよう」となり、30代は食べログで探し出しましたが、20代はインスタでお店を探していたのです。変化には抗えないのです。だからこそ、「俺の時代はこうだった」といったことは、無意味だとは思いませんが、まず変化を認めることから始めないと、思考が止まってしまう危機感すら覚えます。

もちろん、変化・進化させることは、すごく負荷が掛かります。しかしその負荷と向き合う覚悟を持てず、現状維持を良しとしていたら、世の中の大きなうねりに取り残されてしまうと思います。まずは、常識を疑い、変化へ挑戦する覚悟を持ち、情報やスキルをアップデートし続けることが、企業においても、個人においても、求められる時代だな、と感じます。

本日は、以上です!最後まで読んでいただいて、ありがとうございましたm(__)m

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