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いわゆる「萌え」をベストコンテンツと共に語る

本当は呑みながら書こうと思っていたんです。「萌え」とか使うの初めてだし、お酒でも入れないと書けないやつでしょ。しかし晩酌文化がない我が家には料理酒しかなかった(ゆみっぺさんから熱燗にしては?と攻めたアドバイスあり!)。

待って、ちゃんと買ってくる。もしくは呑みに行く。だからこの投稿はいっそシラフで書こう。私にとっての萌え百物語。何それと思う方は、こちらのnoteをどうぞ。

憂いの雰囲気

早速だけど、男性の「憂い」に弱い。寂しい、物悲しい、それを心の奥に仕舞い込んでいるものの、うっかり漏れ出ている感じ。

特に20代ぐらいのジタバタ足掻いている年頃のやつがいい。30〜40代になると哀愁という名の装いが出てくるからちょっと違うのだけど、それもまたいい(結局いいんか)。

この「憂い」というものはとてもさじ加減が難しくて、本人が意識してやると台無しになってしまう。なるべく自然由来を希望。こちらが勝手に感じ取るんでそのままでいてください的な。そもそもどうやって生まれてくるのかな。ざっくりいうと人生経験とか?

ところで米津玄師の「灰色と青」って聴いたことありますか。菅田将暉がフューチャリングした曲。はい出ました、みんな大好き菅田くん。これが私にとって最高オブ最高(©︎こっこさん)のコンテンツです。声も歌詞もメロディも世界観もドツボ。

だってこの曲が描いているシチュエーションがね、男の友情、夏の終わり……はい、もうオッケーです。合格です合格。シード権獲得。みなまで言うな。リンク貼るために観てたら書くのが一向に進まない。好き過ぎてつらい。

これが公開されたのは2017年のこと。それまで私にとって菅田将暉は、弟キャラというか息子キャラというか、つまりは子どもや少年の立ち位置だったんですね(何目線)。

このMVを観たときにはっきりと「色気」を感じました。やばい、本気出してきよるやん…。この空気感に色気が加わったら、もはや誰の手にも負えない。ちなみに、米津玄師の佇まい及び服装も大好きです。気が多いですね。

ふとした照れ顔

男の人の照れ顔ってめちゃくちゃかわいくないですか。いつもは気取っているような人だと特に。照れさせた時点で「よし」ってなる。ふっとね、一瞬の隙が見えるのがたまらん。自分と対面しているバージョンだけじゃなくて第三者として立ち会っていてもキュンとします。

私がここ最近で照れ顔に一番悶えさせられたのは花野井くん。おっと高校生のマンガ。うわあああああって口に出して言いました。いわゆる目立つイケメン男の子が見た目地味な女の子に恋する類なのだけど、「君に届け」と大きく違う点は彼にちょっと闇があるところ。

でも、その闇が少しずつ女の子のおかげで解きほぐれていくんです。その過程が絶妙。とりあえず4巻まで読んで、4巻。花野井くんの目をしっかり見てください。

照れ顔といえばこれも好き。もうタイトルの時点で好みだから買っちゃう。男の子同士の恋愛。この作者さんは他の作品もいい。

どちらかというとメガネくんのほうが飄々としていて、ヤンチャくんが振り回されている感じ。よって、しょっちゅう顔を赤らめてる。少しずつ近づいていく二人。いちいち照れる。あれ?これも高校生だ。いいよね、高校生×葛藤って。

そもそも「青」とか「ブルー」とかタイトル付いているコンテンツは外れがない。その話でnote一本書けそうよ。

(少し)強引スイッチ

普段は冷静を装っているとか、友達面でバカっぽく振舞っているとか、そういう男の子が、グッと強引スイッチ入る瞬間もいい。

今年読んだ恋愛小説の中で、ナンバーワンに好きだったのが一木けいさんの「1ミリの後悔もない、はずがない」に収録されている【西国疾走少女】なんですけど。

主人公の女性が学生時代に好きだった人との思い出を回顧するストーリー。帯に書いてあるから言っちゃいますが、物語の途中に主人公(由井)と男の子(桐原)の距離が密室でグッと近付く瞬間があるんですね。そこでこの一言。

「俺いま、すごくやましい気持ち」

ねぇ!!!!!聞いた!?!?!?

この破壊力ある一言どうですか?なんてったって「やましい」なんですよ、「やらしい」じゃないんです。後者じゃ絶対ダメなんです。ダメ、絶対。たった一文字の違いで0点から150点になるテストの答案がかつて存在しただろうか。

「用心して、頼むから」

うっかりバイクに轢かれそうになった由井に桐原が放った一言、これも「しょーがねーな」感が出ていい。何言ってるかわからないと思うからぜひ読んでみて欲しい。【西国疾走少女】はなんとnoteでも読めます。わーい!

一木けいさんが書かれるものは言葉選びがとても好き。

余談。この物語に出てくる桐原という男の子、なんとなく見た目や内面の描写から米津玄師をイメージして読み進めてたの。そしたら、著者さんご自身もインタビューで「桐原と米津さんのイメージは重なる部分がとても多い」と書かれててびっくりした。

……あれ?また米津玄師出てきた?つまり私は米津玄師が好きなのか?

以上、私の萌え百物語、ほんの一部でした。楽しかった。明日こそ呑み書きしたい。寝落ちしませんように。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。これからも仲良くしてもらえると嬉しいです。