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母さん、深夜に不良となる

ときどき、すごくシケた気持ちになってしまう。

いろいろ!前向きに!がんばってるつもりなんだけれど、もっとあると思っていたエネルギー残量がいきなりパタッとなくなってしまい、自分でも戸惑うパターン。特段、何かあったわけじゃない。なのに。

子どもたちが起きている時間は慌ただしいので「もう無理です」なんて思う暇もない。寝かしつけを終えた後に、奴はドドドッとやってくる。

くーだらねーとつーぶやいてー冷めたツラーしてあるーくー(今宵の月のように byエレファントカシマシ)

という気分。

こうなるともう何にもやる気が起きない。普段はキッチンに洗い物を残すのは翌日の不快感がすごいから嫌いで、リビングが散らかっているのも朝見て疲れるから嫌いで、全部片付けて一息つくのだけれど、こんな時はほったらかし。

夫が家にいると気が張るせいか、せめてここまではやろう、と自分を奮い立たせることができる(別に無理しているわけじゃない)。

しかし、彼は金曜まで出張につき帰ってこないので、全部投げ出し決定。次の日、寝不足で辛くなるのも、片付けが2倍になるのも、わかっている。

「不良になってやる」と思う。素敵女子がやらないことのオンパレード。いい歳して素敵女子ってなんだ、と心の中でツッコミつつも、真逆を突き進む。

お風呂上がりにボディクリームなんて塗らない。散らかった部屋の中、おもむろにキャベツ太郎を取り出し、味の濃い部分を優先的に食べながら、お酒が飲めないのでノンアルコールビールを開ける。ソファに座ったり寝転んだりしながら、マンガを一気読み。

この日のお供は「青のフラッグ」だった。お気に入りのマンガ。最新刊が発売されたばかりで、だいたい「前の巻どうやって終わったっけ?」と覚えてないもんだから、遡り、その前も遡り、、、していたら数時間は軽く経っている。

ジワリ、ジワリと進んでいた物語が怒涛の展開を迎える6巻。最後数ページに悶絶して「あああああ」と誰とも共感できない焦ったさに打ちひしがれながら過ごしていると、もう深夜2時だった。

あと5時間もしないうちに我が家の男子たちは起きてくるというのに…。

昔は「ハメを外す」といえば、夜通し飲んだり歌ったりしたものだけれど、ずいぶんと丸くなったものだ。なんか、ちょっと元気出た。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。これからも仲良くしてもらえると嬉しいです。