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ワクチンの副反応

金曜日にワクチンを打ってきた。私じゃなくて、犬の方。

週末は遠出したり、たくさん運動をすることは避けてくださいね。若い獣医先生にそう言われた。犬もワクチンの副反応があるみたいね。

そういえば何だか少しダルそうに見える。ワクチン接種翌日のミアは、いつもよりぬいぐるみ感が強い佇まい。ふわふわしてる。

普段からよく寝る子だけど、いつにも増してぐっすりよく眠っている。ちょっかいを出すと、トロリとした目で「今じゃない」とでも言わんばかりに顔を背けて、ほっといてのジェスチャーをする。

辛いのかな?そう思って小さなおでこに手を当ててみた。ほんのりふんわりと暖かい。親指と人差し指で両耳をそっとつまんでみた。おでこよりは熱を感じるけど、それほど熱くはない。

口の中を見ようと思って、開けてみたら歯の付け根のあたりがちょっと黄ばんでいた。歯磨きしなきゃね。それと、ちょっとだけ獣臭けものくさい。うーん。獣だからそれなりに獣臭けものしゅうがして当然だけど、少しは口臭ケアしたほうがいいのかな?

ミアは今年五才の女子柴。もう全然子供じゃなくて、たまにビックリするほど大人っぽい表情で空を見上げたりため息をついたりするお年頃。ミアの様子を伺うために、私がペタペタと顔まわりを触りまくっても、ただただ迷惑そうに目を薄めて、何ですのん?と鼻先をピクピクさせながら向けてくる。

仔犬の頃はとにかく一生懸命な子でした。何をするにも全力投球。でも今は、良い加減で力を抜いている感じ。艶のある丸い黒目でキョロキョロと、周りの空気を読む、大人な犬に成長しました。

ミアが通っている動物病院には獣医先生が二人いて、一人は年配の院長先生、もう一人は若いシュッとした男の先生。で、今回は若い方の先生が、年一回の健康診断を含めて診てくれた。

カラダのあちこちをモジョモジョ触ったり、お尻の方で何かキュッとするようなことをされたり、人の目線と同じ高さの診察台に登らされて、恐怖と緊張でガッチガチのミアちゃん。今まで注射で鳴いたことなんてなかったけど、今回は思わずキャォッ!と叫んでしまいました。

痛かったみたい。

尻尾をお腹の方までくるっと丸めて、恨めしそうに若い先生を見上げるミアは、叫んだ時の口を閉じきれずに半開きのまま今にも文句を言い出しそう。ちょっとぉ!何すんのよぉ!痛いじゃないのさ!

犬は犬で、結構色々大変な経験を重ねながら暮らしている。一緒に暮らす人間を信頼してよいのかどうか、たまに疑念を抱くこともあるのでしょう。でもね、ミアちゃん、人と共に社会で生きるって、楽しいこともあれば痛いこともある。そーゆーものなのよ。

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