見出し画像

おすすめは帽子と雨合羽

日差しの強い季節、日本では当たり前に日傘をさす習慣がある。だけど雨の日に雨傘をさす人でさえ少数派なフランスで日傘をさす人は稀だ。

数年前までならほとんど皆無と言って良いほどだった。

猛暑日が増えて日差しが強くなり、SNSや観光客たちから日傘をさす習慣を知ったからだろうか、最近では晴れた日に傘をさす人をチラホラと見かけるようになった。

とは言ってもまだほんのわずかな人たちだけで、大多数の人たちは傘などさしていない。


観光でフレンチリヴィエラへ来る場合、散策中心の観光になることは前に書いた。

映える写真を撮るためとかファッションの一部とかでないのなら、日傘で観光はあまりおすすめしない。景色を楽しむ人たちの視界の邪魔になるし、どこかに置き忘れる可能性も大いにある。

私の個人的なおすすめはやはり帽子。ツバがフェイスラインに沿って垂れるタイプのものなら周りの邪魔にならないし、しっかりと日除になるだろう。

せっかくおフランスに来たのだから普段はしないようなオシャレを楽しみたい、と全身から新品オーラを発光しまくっている人がたまにいるが、ぎこちなさがオシャレさを上回り、挙げ句の果てにはスリや詐欺の格好の餌食となりやすくなるから要注意。

日傘も目立つ。他に日傘をさしている人がいるならともかく、慣れない土地でひとりだけ日傘をさして歩いていると、とにかく目立つ。

観光客がひとり目立ちをするということは、危険を引き寄せる可能性が上昇するということなので、おすすめは出来ない。

オシャレさを競い合う場所へ出向く用事がなければ、着慣れた楽な服装が良いと私は思う。特に南仏観光は外を歩き回るので、靴も履き慣れた歩きやすい靴がいい。何かあったらすぐに走れます!ってくらい履きやすい靴がベスト!


ということで、晴れの日には日除帽子、雨の日には傘よりも雨合羽をおすすめしたい。

しとしとと直線的に降る雨ばかりではない。風がきついこともある。折り畳み傘もあると便利だが、雨合羽がある方が行動に幅ができると私は思う。

実際に両手が空いている方がスリ対策にもなるし、濡れた石畳の道でバランスを崩さず歩くこともできる。


超高級レストランやフォーマルな会合へ出向くのならフォーマルな服装が必要だ。

だけどちょっとだけ小洒落たレストランとかブランド店へ買い物をしに行くくらいなら、小綺麗で質の良い素材であれば多少カジュアルな服装でも大丈夫。気になるようなら入店前にアクセサリーなどの小物でグレードアップすれば良いだろう。

本物のお金持ちは案外カジュアルな格好をして南仏ライフを楽しんでいるものなのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?