もうで。

不思議な3日間だった。5分歩けばそこにある神社に、連日詣でていた。信仰心はほとんどない。広くてしずかな場所がすきで、相方が神社仏閣がすきなのと、知り合いの方から、この神社が心に印象を残す、それで毎年詣でるという話をきかせてもらい、私もいきたくて、訪れただけだった。

でも行くならなんとなく、1日かけて散歩しよう。そう思っていた。

近いようで遠い奈良に、私は何らかのきっかけがなければきっと行かない。飽き性で短気で惰性的な自分に、珍しくいくつかのトリガーが重なり、ここにこられた。

毎日毎日、ほかに行くところもないし、晴れてるし、気持ち良さそうやからいくねん。目が覚めて、歩けそうやったから散歩しよう。しんどくなったらかえる。

神社を訪れることがそれほどたいそうなことではないという感覚を持って、ここに行きたかった。構えない気持ちで訪れたとき、どう感じるか知りたかったということもある。

1日目は小雨が時々降り、以降は気持ちのよい、あかるい晴れの日が続いた。早朝と、昼下がりに、いつも違う道順で歩いた。

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