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仕事を休む時も友達との約束を断る時も嘘をついてしまっていた話

私は嘘が必要だと思っていた

これは会社員や派遣社員時代の話だが、私は仕事を休む時も、友人との予定をキャンセルする時もいつも嘘をついていた。

仕事に行きたくない時というのは、だいたいが心が辛い時だ。

人間関係で嫌なことがあって、職場の人の顔が見たくなくて、朝お腹が痛くなってしまうなんてことがよくあった。

だから、仕事を休むためにも「風邪を引きました」と嘘をついて休んでいた。

友達との約束だって、友達のことが怖くなったり、行く勇気が出なかったりして「風邪を引いた」とか「親が倒れて」とか嘘をついてしまうことがあった。

相手も本当はわかっている

でも、今思うと職場の人も友達も「何かを察してくれていた」と思う。

突然遊びをキャンセルするのもなんか変だし、なんとなく「嫌だったのかな?」なんて勘違いをされてもやもやしていたと思う。

職場の人にだって、休んだ次の日「無理させちゃったかな?」と心配されたことがあった。なんとなく「辛かったのかな?」というのを感じて心配してくれていた。

突然行けなくなった仕事

私は統合失調症の症状が酷くなり、もうその日に急に仕事を辞めたくなった時があった。

どうしてもどうしても会社に行きたくなくて、すぐにでも辞めたくて、考え出した理由が「親が倒れたので、遠くの故郷に帰らなければいけません」だった。

その日仕事を休んで、私は職場の上司と電話で話をした。とても心配してくれていた。でも、「何か変だな?」ともう上司も気が付いてくれていた。

「本当のこと話してごらん」

そう言われて、私は涙ながらに話した。

「本当は人が怖くて行けません」

そう言った時、「話してくれてありがとう」

そう言って貰えた。

話さなければ理解はない

その後は丁寧に私の話を上司が聞いてくれた。

「決して珍しいことではないから自分を責めないように」と言葉をくれた。

でも、ひとつ優しく怒られたことがある。

「休みたい時は、「今心が会社に行ける状態ではないんです。」そう正直に伝えなさい」

「私だってそうやって休んでいるのよ」

その言葉は「もっと、正直に伝えなさい」という意味だった。

私にとって、正直に心の内を伝えるというのは勇気のいることだった。理解されない可能性があって、笑われちゃったらどうしようと怖かった。

変な事を言っている奴だなって相手にされなかったらどうしようどうしようって、とにかく震えてしまうくらいだった。

でも「全然変なことではないです、そういう日も人間はあります」と私は言って貰えた。

私の統合失調症なんて、伝えたって偏見が多くて、バカにされるかもしれないって思っちゃってるところがあった。

だから、ずっと、言えなかった。

どうせ「休む」や「辞める」という目標さえ達成出来たらいいのだからと、なんでもいいから理由を付けていた。

でも、もうそれは期限切れだった。私はこんな状態で、こんなに急に苦しんでいて、伝えない訳にはいかない状況だったし、周りの理解が必要だった。嘘を繰り返す日々はここで終わらせなければいけなかった。

ずっと笑顔で「この仕事が楽しい」って言って上司と働いてきたのに、急に「理由を付けて辞める」なんて周りから見たら明らかにおかしいことだった。本当のことをもうわかって貰えるように自分で努力する必要があった。

逆に本心で伝えないと、変な誤解をされて怒られることだってあるかもしれない。友人関係だって「嫌われちゃったかな?」って間違った解釈をされてしまうかもしれない。

私はそれから、もっと正直になって伝えるようになった。勇気も必要だったし、怖かったけれど、案外伝えるとみんなは考えてくれた。

思っていたよりもずっとわかってくれた。

そこで、周りの人をもっと信頼して、頼ってよかったんだと気が付いた。周りを信頼できていないのは私の方だったんだと強く思った。

もう、あの上司とは話すことはないかもしれないけれど、もし会うことがあったらお礼を言いたい。

▽大切に生きるをテーマに執筆中▽

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