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昔だれかに反対されたことが、あなたが一番やりたかったことかもしれない。

小説を書くようになったきっかけは、母が書いていたから。身近に小説を書いている人がいると「自分も書けるんじゃないか」と思うみたいだ。最初に小説らしきものを書いたのは、小学校高学年の頃だった。書きかけの物語を母に見せたら、こんなふうに言われた。

おまえは、小説の才能無いね。本当に才能のある人は、幼いうちに書いたものにもそれらしい芽が感じられるものなんだよ。おまえの書くものにはそれが無い。私にはわかる」

小説を書くきっかけになった人からそんなふうに言われたら、普通はそこであきらめてしまうと思う。でも、私は図太かった。「母さんには、私の才能を見抜くセンスはないんだ」と、心の中でつぶやいた。

幼い頃、だれかに反対された夢はないだろうか? もしくは、嘲笑されたような夢は? 親や先生や、憧れの人に笑われて、「やっぱり自分にはそんな才能はないんだ」とフタをしてしまった夢はないだろうか? それがもしかすると、あなたが本当にやりたかったことかもしれない。

「ふんだ、母さんになんか私の才能はわからないや」
そう思って書き続けた幼い私に、今の私は感謝しているんだ。

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