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【読書感想】資格試験のための最短最速勉強法 速学のススメ/河野 玄斗

「資格試験のための最短最速勉強法 速学のススメ」こちらの本、読みました。

勉強法関連の本は「勉強法のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた。」「絶対忘れない勉強法」に続いて3冊目です。

私が今どんな時に勉強するかといえば、資格試験の合格のために勉強することがほとんどです。
そして本書はタイトルに「資格試験のための」とあります。

私が求めている内容な気がしたので読んでみました。


本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

三大国家資格を、それぞれ一発合格で取得してきた著者の、速学の方法論を詳らかにする勉強の方法論決定版。Z世代から社会人まで、学生はもちろん、独学を目指すあらゆる世代のための学びのガイドブック。三大難関国家資格試験の合格体験記も収録。

こんな感じの本です。

三大国家資格を取得した著者の経歴がすごすぎて少し尻込みしますが、内容自体は浮世離れしている感じはなかったです。
堅実な内容に感じました。

著者情報

本書の著者である「河野 玄斗」でネット検索したところ、いくつかヒットしました。
リンクしておきます。

YouTubeもやってるみたいです。

いくつか引用と感想

全体像を掴み、初手から完璧を目指さない

教科書や「基本書」と呼ばれる参考書は、試験で出題されるであろう、あらゆる情報を網羅する形で作られています。その中には必ず出題される「最重要ポイント」もあれば、それほど重要ではなく滅多に出題されない些末な知識もあります。
そんな教科書を「読んだところを完璧に理解してから次に読み進めよう」とする人も多いのですが、「試験に合格する」という目的を考えると、それはあまりにも非効率的です。
教科書や参考書の一部分を一度読んだだけでは、どこが重要な「幹」の部分なのかを判断できません。気がついたら「枝葉」どころか「落ち穂拾い」のような勉強をしているようでは、どんなに勉強時間を積み重ねたところで、目的を達成することはできません。
つまり「全体像を意識する」ために大切なことは、一つ一つの単元や項目について「完璧にマスターしよう」「すべて覚えてから先に進もう」などとは考えずに、とにかく「一旦理解だけはしよう」くらいの感覚で次に進むことです。さらには、ある単元を勉強したら早めに実践問題(過去問など)に当たることで、「この単元における『幹』はどの部分なのか」が意識できるようになるわけです。

「初手から完璧を目指さない」というのは共感しました。

例えば教科書が第1章~第5章まであるとして、第1章を完璧に覚えてから第2章、第2章を完璧に覚えてから第3章・・・という進め方だと効率が良いようで、あまり良くないのかなと。

第5章に着手している頃には、完璧に覚えたはずの第1章の記憶が薄くなってしまっている可能性があります。
完璧は目指さず、最初から同じ教科書を何周かする前提で進めた方が、意外と効率が良いのではないかなと。

資格の種類によるとは思いますが、教科書に重要度が載っていたりもします。
ただ教科書は、重要度はありつつも全体を網羅する構成になっていることが多いです。

それに対して問題集は、重要度の高いものは出題数が多く、重要度の低いものは出題数が少ない構成になっていることが多いです(この辺りは私の体感ですが)。

上記を前提として問題集を何周かする場合、重要度の高いものは遭遇率が高くなり、重要度の低いものは遭遇率が低くなります。

そうすることで、遭遇率が高いものは記憶に残っていきます。
遭遇率が低いものは記憶に残っているかアヤシイかもしれませんが、そもそも出題率が低いです。
資格試験の合格が目的だとしたら、それでもあまり問題はないのかなと。

ちなみに、目次に重要度が書かれていたりもします。
その場合は目次をサラッと読まずに、最初にしっかり読み込むと全体像がある程度つかめるかなとも思います。

自分に適度な負荷をかけられるか?

勉強ができる人とできない人の違いにおける、3つ目の重要な要素は「自分を知り、乗り越えられる程度の適度な負荷を自分にかけ続けられるか」です。
(中略)
特に注意すべきは、「モチベーションの高い勉強開始初期に無理な計画を立て、ほどなく挫折してしまう」人が多いことです。
(中略)
人間はそれがよほど過酷な条件でない限り、多少の負荷には徐々に慣れていくものです。なにより自分に、自分が耐えられるレベルの負荷さえかけない人は、順調な成長など望むべくもありません。
自分が耐え得るレベルの負荷を「習慣化」するための方法は、Chapter3で別途解説しています。ここでは「無理のある負荷のかけすぎはNGだが、多少の負荷もかけない人は合格に近づけない」という当たり前のことを、心に留めておいてください。

※(中略)部分はダイエットや筋トレの例え話です。
※そこを引用すると長くなってしまうため割愛しました。

自分なりの「適度な負荷」のかけ方を書いてみます。

資格試験の勉強をスタートする際、まず計画を立てるようにしています。
そして、一日一日の勉強ボリュームが同じくらいになるようなスケジュールを組むようにしています。

計画にはNotionを活用しています。
教科書や問題集の目次から各章のページ数などを抽出してNotionに入力しています。
それで各章のボリュームが分かるので、一日一日の勉強ボリュームが同じくらいになるように割り振っていきます。

「同じくらい」というのはそこまで厳密ではなくザックリです。
ボリュームに偏りがあって、日によって妙にシンドイ…とかにならなければOKかなと。

また、計画を立ててとりあえず数日やってみてから調整するのもアリかなと。
負荷が高いと感じたら、もう少し日程に幅を持たせてボリュームを分散させるのも良いかなと思います。

上記のやり方だと、勉強スケジュールの序盤も終盤も勉強ボリュームは同じくらいです。
「適度な負荷」という意味では、割と良いやり方かもなと思っています。

ただ、仕事をしながら資格試験の合格を目指すわけですから、一日の勉強時間をそれほど多くは捻出できません。

計画をガチガチに守っているわけではなく、多少のイレギュラーは許容していますし、たまにリスケしながら進めています。

上記のようなスタンスで臨むことで、途中で挫折することなく資格試験に合格するまで進めることが出来ています。

勉強時間×勉強効率=勉強の成果

司法試験ならば、平均勉強時間は4000~8000時間。公認会計士試験の場合は3500~4000時間が目安であると言われています。これはあくまで「平均」であり、実際にはこれ以上勉強したはずなのに合格までたどり着かなかった、という人も山ほどいることでしょう。しかし逆に、平均よりもずっと短い時間で合格を勝ち取った受験生も少なくないはずです。
勉強時間×勉強効率=勉強の成果です。どれだけ長時間勉強したところで、効率の悪い勉強法から抜け出すことができなければ、思ったような成果が挙げられないまま、自信ゼロの状態で試験当日を迎えてしまうことになりかねません。
(2023年現在)メジャーリーガーであるダルビッシュ有投手は、以下のようにツイートしています。
「練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ」
必死で体をいじめて長時間の練習をしたとしても、その練習方法が理にかなったものでなければ、成果が出るどころか逆効果となることもあります。投手が肩の故障などしたら目も当てられませんよね。勉強に関しても、同じことが言えるのです。

資格試験に合格することが目的なら、「各章の重要度の把握」や「出題傾向の把握」は大事かなと思っています。
合格が目的ではなく、知識を蓄えることが目的なら、また違ってくるかもしれませんが。

私の場合、計画を立てる前の準備も重要だと思っています。
念入りにした準備が、後の勉強効率に繋がってくるかなと。

資格の種類にもよりますが、計画を立てる前の準備として

  • 試験の概要把握

  • 合格体験記のチェック

  • 教材の候補確認・選定

など、色々あります。

こういった準備が、勉強効率を上げているのかなと思っています。

Q:記憶を定着させるコツってあるの?

A1:暗記の基本はとにかく「反復」と「アウトプット」!
いまさら言うまでもなく、暗記の基本はなんと言っても「反復」です。
人間は日々大量の情報にさらされて生きているわけですが、人間の脳によってそのほとんどの情報が不要だと判断されて、記憶から消し去るようにできています。そのため、ある物事を記憶したい場合は、脳に「その情報がいかに重要であるか」を認識させる必要があるわけです。
その有効な手段として代表的な方法が、接触回数を増やすこと、すなわち反復なのです。
たとえば100単語覚えたいと思ったときに、1単語あたり1分かけて覚えていき、100分かけて1周するのは効率よくありません。それよりも、1単語あたり15秒程度という短時間で確認していき、100分の間に4周したほうが圧倒的に記憶に残るのです。
また「アウトプットすること」も、暗記において非常に重要です。人間の脳は、その知識を使おうとしたときに初めて、それが重要なものであると認識してくれます。
そのため、ただ教科書を何回も読んでいくだけではなく、問題集などを活用して「その知識を思い出す」作業を必ず取り入れてください。
さまざまな記憶術はあれども、結局は「地道な努力は必要」なのだということです。

「反復」と「アウトプット」は、これまで読んだ勉強法の本でも言及していることが多かった印象です。
そして、私もよく記事で引用していました。

ということで、まずは過去に「反復」と「アウトプット」に関して引用した記事をそれぞれリンクしておきます。

「反復」に関して

「アウトプット」に関して

今回の引用と、以前引用した記事の内容から考えると、記憶を定着させるコツは勉強法の大きなテーマな感じがしますね。

「反復」に関しては、ザックリまとめると

  • 脳に重要だと認識させる

  • 接触回数を増やす

といったことがポイントになりそうです。

これまで投稿した勉強法の記事の引用も、割と内容が似ている気がします。

「アウトプット」に関しても、こちらもザックリまとめると

  • その知識を思い出す

  • 「覚えたつもり」をなくす

といったことがポイントかなと。

こちらの引用はQ&A形式なのですが、1つのQに対して複数のAが書いてあります。
文量の関係で全てのAを引用していないので、詳しく知りたい方は本書を読んで頂ければと。

Q:勉強に疲れたときの、おすすめの休憩の取り方は?

A1:休憩で大切なのは「計画通り勉強に戻ってこられる」こと
みなさんは長時間勉強の合間の休憩時間は、何をしていますか?
好きな音楽を聴いていますか?YouTube動画を流していますか?
ゲームなどをやっていますか?机に突っ伏して寝ていますか?
このように気分転換の手段はいろいろありますが、どの方法を実践したとしても、実はまったく問題ありません。「休憩中に何をしたか」によって、勉強効率に大きな差が生まれることはないのです。
むしろ休憩において本当に大切なことは「計画通り、勉強に戻ってこられるか否か」という、その一点に尽きます。そこさえ守れる休憩の方法であれば、何をしても構わないのです。
逆にいえば「計画通り勉強に戻ってこられない」と予想される気分転換は避けたほうがいい、ということです。そう考えると、向いているものと向いていないものがおのずと見えてくるように思います。

休憩のとり方も、たしかに工夫が必要ですよね。
「勉強に戻ってこられる」休憩にしないといけないですね。

続きが気になってしまうものや、没入してしまうような休憩は避けるべきですね。

私の場合は、スマホをいじってます。
スマホはSNSもありますし、時間泥棒なので本来は避けるべきです。
本書でもSNSは「向いていないもの」として挙げています(長くなってしまうので割愛しました)。

私の場合はとりあえずトイレに行き、そこでスマホをいじるようにしています。
あまり行儀の良い感じではないですが、トイレから出たらすぐ勉強に戻るルールにしています。
それならOKかなと。

勉強している場所でそのままスマホをいじると、勉強に戻るタイミングがちょっと難しくなってしまうかなと。

トイレに居る時間(休憩時間)はだいたい5分くらいです。
トイレで20分とか30分とか過ごす人だと非推奨な休憩になります(身近にそういう人が居るんですよね…)。

おわりに

ということで「資格試験のための最短最速勉強法 速学のススメ」に関してアレコレ書いてみました。

今回の記事で引用したのは、

  • 全体像を掴み、初手から完璧を目指さない

  • 自分に適度な負荷をかけられるか?

  • 勉強時間×勉強効率=勉強の成果

  • Q:記憶を定着させるコツってあるの?

  • Q:勉強に疲れたときの、おすすめの休憩の取り方は?

の5つでした。

前半3つの引用は、『勉強が「できる人」と「できない人」、どこが分かれ目か?』という問いに対する、著者の回答です。
他にも回答としていくつか書いてありますが、自分が共感したものを3つ引用してみました。

「Q:記憶を定着させるコツってあるの?」は、過去の記事でも類似の引用がいくつかあり、「反復」と「アウトプット」の重要さを改めて感じました。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

「勉強法」関連の読書感想をマガジンにまとめています。
こちらも良ければぜひ。


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