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薬剤師のアンサングな現状

病院薬剤師を題材にした石原さとみ主演のドラマ「アンサングシンデレラ」が始まりましたね。

薬剤師をテーマにしたドラマって今までなかったので、どんなドラマなのかな~って前々から楽しみにしていました。

このドラマのキャッチコピーが「薬剤師は患者さんを守る最後の砦だから」ってやつなんですが、たまたまTwitterで看護師さんの「薬剤師が最後の砦とかw最後に内服管理してるのは看護師だし。薬剤師のミスを見つけることもある。薬剤師の服薬指導見てると看護師でもできると思う。」というようなツイートを複数見かけました。

色々と誤解があるようなのでひとつずつひも解いていこうかと。

最後の砦?

まず、こういった発言は1年目とか、新人の看護師さんに多くみられました。つまりは薬剤師の仕事を知らないから出るんだと思います。

ちゃんと理解してくれてる看護師さん、師長さんは薬剤師を始めとした他職種を対等に見て話をしてくれます。

そもそも「最後の砦」って言い方が大げさだなとは思います。まぁドラマのキャッチコピーですから、目を引く文章にしますよね。

でも本当は、医師、看護師、薬剤師、検査技師、作業療法士、理学療法士、医療事務など…みんなで一つの砦を守ってるんですよね。

誰しもが「自分が最後の砦なんだ。ここでミスったら患者さんが大変なことになる。」と思いながら責任もって仕事することが大切だと思います。

薬剤師いらない?

何重にチェックしても医療過誤ってゼロにはならないと思います。人は必ずエラーを起こす生き物ですし、悪い偶然が重なって起こることもあるからです。

薬剤師のミスを見つけてくれるのは本当に感謝です。

ミスした薬剤師は本当にヘコんで、インシデントレポート書いて上司に報告して、それを部内で共有してミーティングしてルールを見直して…ってやってると思います。それだけやっても半年後にまた起こったりします。

だからといって『薬剤師いらないやん!』て薬剤師をなくしたら、医療過誤が激増するだけだと思います。

大切なのは誰が悪いとかどっちが上とかじゃなくて、医療従事者みんなで協力して医療過誤を限りなくゼロに近づけることだと思います。

私は看護師さん含め医療従事者をみなさん尊敬してます。医師より看護師さんの方が頼りになる場面だってありますし。

敵or味方?

今回のドラマは薬剤師が主人公なので、どうしても医師がミスするシーンが増えたり…薬剤師以外の方が見たら『こんなミスしねーよ!』とか『こんな医者いねーよ!』とか色々イライラするだろうなとは思います。

でも別に薬剤師は医師のミスを指摘してマウント取りたい訳じゃなくて、フォローしたいだけです。

どんなに優秀な医師でも人間なのでうっかりはありますし、医師は基本めちゃくちゃ多忙なので、疲労でミスることもあると思います。

その落としかけたボールをフォローして上げてるだけです。敵じゃなくて味方です。

長々書いてしまいましたが医療従事者はいがみ合うんじゃなく、みんなで協力して患者を守りたいですね。

あと、あくまでもドラマ、フィクションなので、気負わずに楽しんで観ましょう(^o^)

※この投稿の表紙画像は私自身です。ちょっとオシャンな白衣だったんで写真撮りました。

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