見出し画像

進化を続ける次世代型SaaSの特徴と解説

以前のnoteでSaaSの基本について書きました。
今回は多様化していくSaaSの種類とその違い、新しく誕生してきているものについて解説していきます。

▼SaaSの基本知識

SaaSの種類

以前このようなツイートをしました。

急成長しているSaaS業界では大きく「ホリゾンタル型」と「バーティカル型」の2つが存在します。

「ホリゾンタル型」は以前から存在していましたが、
近年では次世代型の「バーティカル型」のSaaSが登場し初めました。

両者の特徴

◯「ホリゾンタル型SaaS」

業界横断的に使用できるSaaSになります。なので、どの企業でも必須となる経理・人事・労務はもちろん、チャット・タスク管理など仕事効率化を目的としたSaaSです。

組織全体、部門の業務課題の解決を目的としているものが多く、基本的にどの企業でも利用しやすいという特徴があります。

<メリット>
・利用者が多いので情報が豊富
・どの部門、事業部でも利用ができる

<デメリット>
・「広く浅く」である場合が多いので、かゆいところに手が届かない
・業界ならではの課題解決をしたい場合には向いてない

◯「バーティカル型SaaS」

業界特化型のSaaSになります。なので、どの企業でも使用できるわけではありませんが、ある特定の業界の業務の課題解決を目的としたSaaSであるため、かゆいところに手が届くという特徴があります。

特定の業界の課題を「狭く深く」解決するという機能を持っていることが多く、専門性が優れています。

<メリット>
・専門性が高く、かゆいところに手が届く
・業界特有の課題を解決できる

<デメリット>
・どの部門、事業部でも利用ができるわけではない
・「ホリゾンタル型」ほど利用者が多くないので、情報が少ない場合がある

主な企業例

◯「ホリゾンタル型SaaS」

・Slack(チャット)
・Sansan(名刺管理)
・freee(会計・人事・労務など)
・マネーフォワード(会計・人事・労務など) 
など

こちらのサービス名は聞いたことのあるものが多いと思います。
実際に現在も使っている人もいるでしょう。

◯「バーティカル型SaaS」

・atama plus(学習塾・AI教材)
・ユビー(医療機関・AI問診)
・ANDPAD(建設業・施工管理)
・UniFa(保育施設・保育総合ICT)
など

こちらはあまり馴染みのない名前が多いかと思います。

しかし、それぞれ特定の業界では重宝されているサービスであり、運営企業の評価もかなり高いです

◯「バーティカル型SaaS」の評価額

・atama plus:510億円
・ユビー:269億円
・ANDPAD:330億円
・UniFa:174億円
※記事執筆時点での金額です

このようにバーティカルSaaS企業も急成長を遂げています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?