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カレリア映画プロジェクト最終作「ILMU」クラウドファンディングスタート!

以前、カレリアの通過儀礼をテーマに、全編にわたりカレリア語で制作された映画についてご紹介しました。

第1作目の『VENEH(小舟)』は婚姻をテーマとしており、インターネット上で無料公開されています(フィンランド語/英語字幕)。カレリア語の響き、古いカレリアの伝統と世界観をぜひともお楽しみください。

※VENEH - Film of Transition (English subtitles)

昨年2021年秋には第2作目となる『LINDU(小鳥)』が発表され、現在はフィンランド各地での上映ツアーを行っています。巡回を終えた後、こちらもインターネット上で公開される予定です。

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『LINDU』のテーマは「死」。
カレリアの死生観と、葬礼儀式を取り仕切る女性たちの姿を描くとともに、”古き伝統”だけでなく、ソビエト社会主義が伝統にもたらした影響を織り込むことで、カレリアという地が抱えてきた複雑な歴史をも示してくれています。

そしていよいよ、最終作となる3作目『ILMU』の撮影が今年、始まります。

「ILMU」とはカレリア語で「大気、空気」を意味する語です。テーマは「出産(誕生)」。フィン・カレリアの神話『カレワラ』の中で、英雄ヴァイナモイネンを産み出す大気の女神イルマタルを思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そして、フィンランドのクラウドファンディングサイト「mesenaatti.me」で支援の呼びかけもスタートしました。英語ページの末尾には、日本語での概要も記載されています。ご興味をお持ちの方がいましたら、ぜひともご支援をお願い致します!

こちらは、ユルキ・ハーパラ(Jyrki Haapala)監督からの呼びかけ動画。

さてさて。

最終作の支援呼びかけを兼ね、第1作目『VENEH(小舟)』および第2作目『LINDU(小鳥)』の日本語字幕版上映イベントの企画を、現在すすめています。

初秋の開催を目標に、どのような形で開催するか検討しているところです。
基本的には非営利作品として制作されている本シリーズですが、支援金を集めることも目的とし、入場料を頂く形になるかと思います。
イベント開催のための資金をまかなうために、カレリアを紹介する冊子や、カレリア民話本の物販もしたいところ。

開催地は東京、できれば札幌、大阪。
企画に賛同してくださる方がいれば、その他の場所での上映も考えます(伝手がないと、集客も難しいので…)。

集客も兼ね、このNOTEをもう少し上手く活用できれば良いのですけれど。
しばらくは本企画・準備に時間をとられそうですが、引き続きカレリア独学記録や民話訳、小話はマイペースに続けていきます。
心の中だけでも結構ですので、ぜひとも応援よろしくお願い致します!

※画像はすべてカレリア映画プロジェクトより

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