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カレリア民話

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カレリア語でカレリア民話を読んで、紹介していくことにします。 まずは目指せ50話! ※基本的に直訳、直感的に言葉は選びますが、こなれた日本語にすることを目標としてはいません。
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#カレリア

KARJALAN RAHVAHAN SUARNAT(カレリア民話)もくじ

カレリア語でカレリア民話を読んで、紹介していくことにします。 カレリアの民話カレリアにお…

Kieli
2年前
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キンナス村の人々(KINDAHAN RAHVAS)

キンナス村の人々むかし、そこにあったんだか、なかったんだか。はるかむかしに古い人々が、…

Kieli
8か月前
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[カレリア民話] 9人兄弟の妹(YHEKŠÄN VELLEN ČlKKO)

9人兄弟の妹むかし、夫と妻がいました。夫婦には9人の息子がいました。息子たちは朝、枝を刈…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] カモメ(KAJAI)

カモメ老ヴァイノにはカテリーナという美しい娘がいました。彼らは9つの海と、10番目の海を半…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] 皇帝の宴(ČAARIN BAALU)

皇帝の宴皇帝のもとでは宴が予定されています。あらゆる人々が宴に招待されました。そして、あ…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] 主夫のじいさん(UKKO KOTIMIEHENÄ)

主夫のじいさんむかし、おじいさんとおばあさんが住んでいました。彼らにはまだ小さな1人息子…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] カブ畑のじいさんと悪魔(UKKO TA PIESSA NAKRISMUALLA)

カブ畑のじいさんと悪魔 むかし、おじいさんとおばあさんがいました。彼らはとても大きな畑にカブを植えました。彼らのもとでカブはどんどん成長し、ごろごろどっさり育ちました。 じいさんとばあさんのところから、毎晩のカブが盗まれるようになりました。すでにカブ畑の半分が盗まれてしまいましたが、誰がやって(盗みに)来るのか一向に分かりません。 ―じいさん、あんた夜中に見張りに行きなさいよ、泥棒を捕まえないつもりかい。 じいさんは夜中に見張りに行き、畑の端っこに座りました。そこへ恐ろしい男

[カレリア民話] 小鳥たちの予言(LINTUSIEN ENNUŠŠUŠ)

小鳥たちの予言  むかし、じいさんとばあさんがいました。じいさんとばあさんには息子がいま…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] ツルと行き遅れの婆さん(KURKI TA VANHAPIIKA)

ツルと行き遅れの婆さん むかし、あるところにツルと年を取った未婚の婆さんがいました。婆さ…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] 愚か者のお話(HUPAKOH STARINA)

愚か者のお話 むかし、もうそれなりに年をとった愚かな男がいました。(ある日)彼は鶏肉をバ…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] 父からの遺産(PERINTÖ)

父からの遺産 むかし、じいさんとばあさんが暮らしていました。彼らには3人の息子がいました…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] おじいさんとおばあさんのお話(UKON TA AKAN STARINA)

おじいさんとおばあさんのお話 彼ら(おじいさんとおばあさん)には、息子が1人いました。そ…

Kieli
1年前
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[カレリア民話] 人を引き込む湖(OTTAJA JÄRVI)

民話というよりも怪異譚のようなものです。同じ物の怪が出てくるお話2つをご紹介します。 人…

Kieli
2年前
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[カレリア民話] 貧しい弟と金持ちの兄(KÖYHÄ VELLI TA POHATTA VELLI)

貧しい弟と金持ちの兄昔、貧しい弟と金持ちの兄がいました。彼らはそれぞれ自分の畑にライ麦の種をまきました。どちらの畑も、同じ柵に囲まれた土地の中にありました。ある凍えるような秋の夜、貧しい弟の畑に霜がおり(ライ麦に被害を与えてしまい)ました。(貧しい弟の家族には、)口にするものが何もなくなってしまいました。いっぽう、金持ちの兄の畑には、霜(の被害)はいっさいありませんでした。貧しい弟は畑から戻ると、妻に言いました。 ―せめて粉をひくために穂を集めるんだ。 (ふたたび)畑から戻り