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複業はあらゆる課題の手段に?@「複業サミット」

時は2018年、副業元年。

今回参加したのは「複業サミット」@霞ヶ関

日本語は実に面白く、フク業というものにも色んな意味がある。
「副業、複業、覆業、福業、復業…」
今回は「複業」ということで主にパラレルキャリアについての話。
経済産業省、法政大学大学院教授、複業家、フク業人体実験中…など
働き方の研究、実践の最前線を走っている官民学が勢ぞろい。

私自身、今後の生き方としてパラレルキャリアのような働き方が理想であり、現在その模索をしている。
大変ホットなテーマを嗅ぎ付け、いざ潜入。

***
みなさんご存知のように、AI時代/人生100年時代により、働き方が変化している。というより、変化せざるおえない状況である。
個人が自分の足で立たないとまずいのは明白な話だし、その動きも仕事の性格の変化に表れている。

AI時代/人生100年時代 :経済産業省 伊藤禎則氏
・会社と働く人の関係が相対化⇒仕事がプロジェクト化している

・企業の平均寿命(約30年)< 個人の労働寿命(約50年いやもっと…?

2016年~経産省、厚労省で研究会が進められ、柔軟な働き方、多様な働き方について検討されているとのこと。確かに2016年の厚労省の報告書「働き方の未来2035」では顕著に”仕事のプロジェクト化”について書かれており、その結果私たちにもたらされることも述べている。(『企業に所属する期間の長短や雇用保障の有無等によって「正社員」や「非正規社員」と区分することは意味を持たなくなる』)※この「複業サミット」では話されていなかったけど。笑

若い世代はそうした柔軟で多様な働き方へシフトしているのかなと思うが…
ところがどっこい、約9割近くが終身雇用の支持を強く持っていると…!変化の激しい時代だからこそ安定を求めている背景があるそう。

はて、安定…?
人生100年時代にもなれば恐らく80歳まで働かなくてはいけなくなる。みんな終身雇用なんてできると…?
しかも政府が正社員が消えると言っているのに…?

***
そんな中での「働き方改革」。

え、プロフェッショナル…!?超難易度高くない?
浅く広く(広いか微妙)、器用貧乏(もはや器用なのかもわからない)な私からすると、なんて恐ろしい改革なんやと一瞬ヒヤッと。

考え方としては、

変身資産…「100年ライフ」を生きる人たちは、その過程で大きな変化を経験し、多くの変身を遂げることになるが、それに必要となる資産。自分についてよく知っていること、多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること、新しい経験に開かれた姿勢を持っていること。(「ライフ・シフト」リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著)

花粉の運び手…外の世界に出かけていって、異なる分野の要素を導入してくることができる(他家受粉)人材。(「The Ten Faces of Innovation」トム・ケリー著)

であり、別に一つの分野で専門性を高めてプロフェッショナルになれというわけではない。こうした柔軟で対応力のある人材が、これからのプロフェッショナル。そしてこのスキルたちを得られるのが複業(パラレルキャリア)であると。

パラレルキャリア⇒ 越境(ホームとアウェイの往還)する

<パラレルキャリアの効果>
①シェアド・リーダーシップ(共有型、垂直型ではない)
②多様性と曖昧さに慣れる(目標の抽象性)
③ゼロベースで実験を繰り返す、失敗を歓迎する(デザイン思考)
④自分の暗黙の前提を常に見直す(メンバーと受け入れ環境の異質性、視野の拡大)

パラレルキャリアの効果を話されていたが、これらは求められているスキルとも言える。確かに一つの会社に勤めているだけでは得られない能力や環境である。

また、パネルディスカッションであったキーワードまとめてみた。

テーマ:フクギョウがどんな課題を解決するのか?
☞複業は自分自身の興味開発、点→線へつながる
☞キャッシュポイントを増やしリスクヘッジ
☞一つのところに縛られず、心理・精神的な安定
☞お金に対する知識・考え方が違う、変わる
☞仕事に対する納得感
☞プロジェクトに入ることで学習者になれる
☞時間のコントロールが変わる(残業減った)
☞自己実現

ここでの「課題」を個人に置くか、企業に置くかでもまた話が変わってしまうであろう。上のまとめは個人に焦点を当てている。そもそも企業8割が未だに兼業・副業を反対しているとのこと。え、定年最後まで面倒を見てくれるの?いやいやそんなことは無理でしょうになんて無責任な…。

***
とはいえなんか複業ハードル高くない?という印象。
実際スピーカーもパネラーも、高学歴エリートでコミュ力ありすぎ能力ありまくりの人ばかり。そして参加者も。
一般ピーポー(むしろ無職なので社会的地位底辺)が参加して申し訳なさもあった。

そう、まだまだ複業に対して壁がある。
でも、これからやっていかないといけないこと。

今まで複業は、スキルや知識を持つ人がやる特別なことかと思っていた。
でも、これからを生きていくためには、”複業をやらなくてはいけない”当たり前のものとなる。
いかに情報をキャッチできて、行動に移せるか。

私は気づけてラッキーだった。

ちゃんとみんなが気づいたとき、行動したとき、
そのときが本当の意味での副業(複業)元年になるのかなと。

時すでに遅しになってなければよいが。


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