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夢に向かって前進するためのヒントを、北海道倶知安町から道を切り開いていくご夫婦に聞いてみた

日々挑戦し、夢に向かって取り組む人の姿に憧れを抱いたことはありませんか?挑戦する人からは、何か特別なエネルギーを感じます。

そんな挑戦をする人がどういった流れで挑戦することになったのか、夢に向かって進むための原動力は何かについてのヒントを得るため、実際に行動を起こしているお2人にお話を伺いました。

北海道倶知安(くっちゃん)町にある、Café creperizというクレープ屋を経営する木村政義さんと、その奥様であり、お菓子の自己ブランド「ももと木」として、お菓子を製造・販売をされている木村桃子さんにインタビューをしました。

Café creperizをコロナ禍にオープンさせ、着実にファンを獲得している今に至るまでの思いと、小麦を使わず、米粉からお菓子を作るブランド「ももと木」を運営し、道を切り開いていく原動力について伺いました。

まずは政義さんに、Café creperizをオープンするまでの道のりと、自分のゴールに向けて動くためのヒントをお聞きしました。


即決でお店をオープンすることに決めました

木村政義 Café creperizは、コロナ禍の2021年3月にオープンしました。お店をオープンさせる前までは、イベントでクレープ販売を行っていました。そんな時に、Café creperizの隣にあるJ’s Corner Grillのオーナー、オオサワさんが現在のCafé creperizの場所となる物件を紹介してくださいました。その物件のオーナーの方に、「明日までに決めてくれたら撤去せずに済むから、明日までに決めて欲しい」と言われ、即決でお店をオープンさせることに。

元々行動力はなく、いつかはクレープ屋をオープンしたいと考えていましたが、お店を開く決心がなかなかできませんでした。にもかかわらず、即決できた背景に、ある2人の言葉があります。その2人は、J’s Corner Grillのオーナー、オオサワさんとホリエモンさんです。オオサワさんは「軽自動車を1台無くしたと思えば良いじゃん」と。ホリエモンさんがネット番組で、「起業する上で1番大切なことはしつこさだ。しつこくやっている人は絶対成功する。情熱やビジョンは関係ない、しつこくやれる人が勝てる。」と言っているのを耳にしました。オープン後の不安もありましたが、しつこくやればいつか実ると前向きに思えました。

この2人の言葉を聞き、勇気が出て、決断することができました。


クレープでムーブメントを起こす!

自分が他のクレープ屋さんのお手本となり、引っ張っていく存在となって、真似してくれるお店を増やしたいと考えています。

クレープは、飲食店を始める方にとても人気な分野です。それはクレープの原価が安く、材料にこだわらなくても売れる食べ物だからです。私は昔からクレープが好きですが、やはり材料にこだわっているお店は少ないと感じます。

ですが、私のお店では材料にこだわっていて、クレープの生地は実家のお米を使った米粉を、クリームは手作りの動物性生クリームやカスタードクリームを使用しています。クレープのイメージを変えたい!クレープの本当の美味しさを知ってほしい!世の中に新しい価値を生み出したい!そんな思いで、ムーブメントを起こしたいと考えています。

多くのお店では、冷凍のホイップクリームを使用しており、手作りの生クリームを使用するお店が少ないのが現状です。ですが、自分の手作り生クリームやカスタードクリームを使ったクレープが人気になれば、必ず周りは真似してくれると思います。また、米粉のクレープが人気になれば、米粉のクレープを真似してみようと動くお店が出てくるはず。その動きが出てくると、米粉の需要が上がり、米農家の喜びにも繋がります。

だから私は、米農家のためにも、クレープ業界に革新を起こすためにも、日々頑張る必要があるんです。クレープ屋さんのお手本になるために、材料全てにこだわっています。


夢を実現するための方法

私はいずれ農業を継ぐため、お店に立てなくなります。そのため、今の最終的なゴールは、お店を潰さなくても済むよう、全て人に任せられるようにしておき、自分の米粉を自分のお店に配達し、お客さんの笑顔を直接見ることです。

米粉を自分のお店以外で使ってもらうとなると、米粉を使わなくなったり、他社の米粉を使うようになったりする可能性があります。ですが、配達先が自分のお店であれば、意見を言うことができるため、農業の安定にも繋がります。そんな輪を、最初から作っておきたいです。現在は小樽市と室蘭市に1店舗ずつ、自分の米粉を使ってくれるお店をオープンさせています。札幌市内では、直営店のオープン準備を進めており、いずれは東京都にも進出したいです。

農家の仕事のみだと、作物と向き合うだけになり、お客さんの顔を見ることができません。間接的にお客さんの感想を聞いても、それがモチベーションには繋がりませんでした。実際に配達し、多くのお客さんの美味しいという顔を見て、自分もクレープを食べて帰るという将来像を思い浮かべると、とても楽しそうだなって思えます。

先の景色を見るためには、ステップを踏んでいかないと見えないものだから、まずは一歩ずつステップを踏んでいくことが大切だと考えています。自分は楽観的で、あまり深く考えず、前向きな性格だったので、果敢に挑戦できました。挑戦するためには、前向きな気持ちが何よりも大切なのかもしれません。

店内の様子


しつこくやる、その言葉どおりゴールに向けて、政義さんは着実に進んでいるようです。
次に、米粉のお菓子ブランド「ももと木」を運営する桃子さんの道の開き方について紐解いていきます。

ももと木が誕生するまで

木村桃子 蘭越町でBEARSというロッジを営む松浦京子さん(以下、京子さん)という方が、スキー場に卸すお菓子を作ってくれる人を探していたことが、「ももと木」を始めるきっかけです。

ある時京子さんに、「自分でお菓子を作って売りたいけど、小麦で作ったお菓子は自分よりもうまくできる人たちが多くいる。だからうまくやっていける自信がない」と自分の本音をこぼしました。すると京子さんが、「面白そうだね!ならうちを使いなさい」とベアーズの工房を貸してくださったんです。

お菓子はすべてグルテンフリーで、木村家のお米からできた米粉を使い、なるべく北海道産のものを使用しています。元々健康志向ではありませんでしたが、健康に気遣う政義さんと付き合うようになり、意識するようになりました。木村家のお米を使っているので、木村家の顔を汚すわけにはいきません。地域の方に気に入ってもらうためにも材料にこだわっており、オーガニックのものや、なるべく北海道産のものを使用するようにしています。

ももと木のお菓子

こだわりを持って作ることが自信に繋がっていた

お菓子作りは、唯一子供の頃から続けてきたことです。元々カフェをやりたいと考えていましたが、常に自由でいたいと思い、今はお店を開くことに固執はしていません。そのため、今はももと木のお菓子を、倶知安町周辺地域のお店に置かせてもらっています。Café creperizもその1つです。

カフェなどに食べにいった際に、店主の方と話している流れでももと木のブランドについて話すと、面白がってもらい、お菓子を置いてもらえるようになりました。

自然な流れでお店に商品を置かせてもらえるようになったのは、きっと自信を持って話せたからだと思います。自信を持って話せたのは、材料にこだわっていて引け目がないからだと思います。だからたとえ断られたとしても、その方の好みに合わなかっただけ、気に入ってもらえた商品だけ置いてもらえたらいいな、と考えています。


自分なりのやり方で目指すゴール

今は10年以内に月の半分を東京と北海道で生活したいと考えています。東京にお店を開くなり、工房を持つなりして、2拠点生活を送りたいです。また、いつかは百貨店などの物産展で販売できるようにしたいと考えています。

そのために、まずはフリーマケット等のイベントに出店し、いずれは物産展に繋げたいです。私は薄利多売という考え方が嫌で、商品を無駄にすることも好きではありません。ですがイベントであれば、購買意欲が高く、私のインスタグラムを見て来てくださるお客さんもいるはず。こういったやり方であれば、無駄が減ることにもなり、自分の人生を楽しくするための手段にもなります。仕事と生活は、私の中では表裏一体です。東京で自分のお菓子を販売できるようになれば、東京で仕事もでき、帰省も楽しめます。

また、道の駅あかいがわ内のキッチンメープル通りでは、冷凍カヌレを販売しています。いずれは、ふるさと納税の返礼品としての出品にも繋ぎ、場所にとらわれないようにしたいと考えています。

私だからこそできるやり方でないと挑戦する意味がないと思います。私は私の道を切り開き、人生をかけて実験し続けていきたい、一生お菓子作りを続けていきたい。こんなやり方でも成功できるんだぞと、証明していきたいです。

米粉で作られた絶品カヌレ

夢に向かって進む原動力の秘訣は、前向きにしつこく挑戦し、自分の人生を楽しくしたい!という思いなんだと知ることができました。

倶知安町には、前向きで日々挑戦し、前進している、そんな素敵なお2人と会うことのできるクレープ屋さんがあります。挑戦したいことがある人、こだわりを持つ人こそ、一度Café creperizに足を運んでみてはどうでしょうか?


Café creperizさんのInstagramはこちら💁🏽‍♀️

ももと木さんのInstagramはこちら💁🏽‍♀️


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