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死ぬということは決して悲劇ではありません。

死ぬということは決して悲劇ではありません。今その地上で生きていることこそ悲劇です。神の庭が利己主義と強欲という名の雑草で足の踏み場もなくなっている状態こそ悲劇です。死ぬということは肉体という牢獄に閉じ込められていた霊が自由になることです。苦しみから解き放たれて霊本来の姿に戻ることが、果たして悲劇でしょうか。天上の色彩を見、言語で説明のしようがない天上の音楽を聴けるようになることが悲劇でしょうか。痛むということを知らない身体で、一瞬のうちに世界を駈けめぐり、霊の世界の美しさを満喫できるようになることを、あなた方は悲劇と呼ぶのですか。
地上のいかなる天才画家といえども、霊の世界の美しさの一端たりとも地上の絵具では表現できないでしょう。いかなる音楽の天才といえども、天上の音楽の旋律のひと節たりとも表現できないでしょう。いかなる名文家といえども、天上の美を地上の言語で綴ることはできないでしょう。そのうちあなた方もこちらの世界へ来られます。そしてその素晴らしさに驚嘆されるでしょう。
英国はいま美しい季節を迎えています。(この交霊会が開かれたのは五月だったーー編者)木々は新録に輝き、花の香りがただよい、大自然の恵みがいっぱいです。あなた方は造花の美を見て、”何と素晴らしいこと!”と感嘆します。がその美しさも、霊の世界の美しさに比べれば至ってお粗末な、色褪せた模作程度でしかありません。地上の誰一人見たことがないような花があり色彩があります。その他小鳥もおれば植物もあり、小川もあり、山もありますが、どれ一つとっても、地上のそれとは比較にならないほど綺麗です。そのうちあなた方もその美しさをじっくりと味わえる日が来ます。その時あなたはいわゆる幽霊となっているわけですが、その幽霊になった時こそ真の意味で生きているのです。実は今でもあなた方毎夜のように霊の世界を訪れているのです。ただ思い出せないだけです。それは死んでこちらへ来た時のための準備なのです。その準備なしにいきなり来るとショックを受けるからです。来てみると、一度来たことがあるのを思い出します。肉体の束縛から解放されると、睡眠中に垣間見ていたものを全意識をもって見ることが出来ます。その時すべての記憶が蘇ります。

皆さんは死についてどのようにお考えですか?死は怖いものとして考えないようにしてはいないですか?けれど、死は決して怖いものでも恐れるものではないということをシルバー・バーチ霊は仰っておられます。霊の世界を私達人間はなかなか見ることはできませんが、でも見ることができれば、死後の世界は素晴らしい世界だということを認識できるのだと思います。私は息子を突然に失って、最も過酷な体験をしました。けれど、それは霊的真理を知るために自分自身が用意していた体験だったのです。シルバー・バーチの霊訓には、今いろいろなことで苦しんでいる方が救われるお言葉が散りばめられております。ぜひ、お読み頂けることをお薦めします。

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