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【読書記録】青空と逃げる 辻村深月

もう何冊になるか分からないけれど
辻村深月さんの作品を読んだ

「青空と逃げる」

深夜の交通事故から幕を開けた、家族の危機。
押し寄せる悪意と興味本位の追及に日常を奪われた母と息子は、
東京から逃げることを決めた――。

いま本屋のランキングで必ず上位に入っている
辻村深月さんの「傲慢と善良」との
リンクもあった

「傲慢と善良」は初版の2019年の時に読んで
引越しのタイミングで手元から
手放してしまった

話の内容も今ではうろ覚えである

当時ハタチそこそこで
大学生だったわたしにも
すごく響いたけれど

いままた読むと
違う感想を持つのかなと思う

「青空と逃げる」は
小学生の息子と母親が逃げるために
日本各地を転々とする物語である

過酷な環境で強いストレスに
晒されながらも
息子のためを思って
行動をする母親の姿には心を打たれる

なにか守るべきものができた時の
人の強さが表されている

いまの自分にも響くことが多くて
読了後、じーんと胸が熱くなった

またこの本も
自分に子供ができて
自分よりも大切な存在ができた時に
さらに感じることが
多くなるのだろうなと思った

親子が地方をめぐっていく際に
出会う人はみんな温かかった

彼らが住む家を提供してくれたり
食べ物を分け与えてくれたり
仕事をくれたり

いま現代「自分のため」と
思って生きている人が多い中で
刺さるものが多かった

見返りのいらない愛を
他人に押し付けないで
与えられる人っていいなと思う

余計な言葉とか
余計な行動抜きにして

そんな人たちと
一緒の時間を過ごすことで
親子の関係がさらに強いものになり
ふたりともが成長していく姿に
すこし感動をした

小学生の男の子と
そのお母さん

なんかお互い遠慮してしまって
言いたいことを言えないみたいな
距離感もリアルであった

何冊も家で
本を保管しておくことは難しいから
あと5年後、読み返したら
また違う感想を持ちたいと思う本を
厳選して残すことにしている

そんなわたしの厳選本が多くて
困っているこの頃である

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