睡眠、大後悔時代
風速0メートル
掛け布団の波は穏やか
愛用の枕はメンテナンス済み
今日はいい日和だ
何年も一緒に旅を続けているぬいぐるみを小脇に抱えたなら
よだれまみれのパジャマを着て
夜の海へ出航しよう
月明かりに照らされて
白うさぎの波が跳ねる
ベットが軋んだって
方位磁石は未来を指している
希望があるから怖くない
人間は空っぽだから、夢を詰め込める
って誰が言ったんだっけ
私?あなた?
そんなたわいのない話
一人じゃないから怖くない
夜は嫌なことばかり思い出す
布団の中に入らなきゃよかったって
枕の淵に立った涙が海を眺める
真横にはぬいぐるみがいた
夜は怖くないんだよ
私たちは朝を夢見ていた
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