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パニック障害がディズニーでリハビリした話

寝る前はいつもYouTubeで
「おやすみディズニー」を
聴かせてもらってます、
こまっちゃんです(・▽・)
夏はバックが波音、冬は焚き火。
火はリラクゼーションの効果があるみたいで
キャンドルが欲しいなあと思いながら
きっとやらないだろうなあと思ってます。笑

今回は
パニック障害がディズニーでリハビリした話
を書いていきたいと思います。
あくまで個人差というか、私の場合です!!

私は月1はディズニーに行きたい
ミニーちゃんオタクです。
でもこんなにディズニー好きになったのは
パニック障害になってからでした。

それまでは友達に誘われたら行く感じで
乗れないアトラクションはありませんでした。

パニック障害とは、
突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、そのために生活に支障が出ている状態です。
このパニック発作は、死んでしまうのではないかと思うほど強くて、自分ではコントロールできないと感じます。
なので、発作が起きたらどうしようと不安になって、発作が起きやすい場所を避けたりします。(エレベーターやレジで並ぶ等)

芸能人でも公表している方も多く、
少しずつ名前は知られてきたような
気がします。

私も診断される前から
電車で息苦しくなることが増え、
発汗、吐き気が止まらずに
途中下車をして出勤することが当たり前、
ついに倒れてしまったことも。。
会議中に苦しくなって意識をなくすことも。
その時、友達が最近頑張りすぎてる私に、と
ミラコスタに一緒に行ってくれました。
しかし、そこから帰る高速バス(50分)で
呼吸困難になって死にかけるという事件…
その後も本当に地獄でした。。
殺して殺して!!!と叫んで、
一晩中痙攣がおさまらず。意識朦朧。
これが受診するきっかけでした。

途中下車してまで命がけで出勤して
パニック障害を放っておいたら(?)
すんごく重症になってました!
視界が見えなくなって息が苦しくなって
吐かないけど気持ち悪くなって
汗が尋常じゃなく出て、歩けなくなります。

一時期、痴漢にあうことが多くて
それで気を張っていたせいかなと
思っていたのですが、、
電車の恐怖を我慢し続けていたことと、
仕事のストレスと重なり、
ピークに達してしまったのだと思われます。
(あくまで自己分析!)

そんなことがあるともちろん
外に出ることが怖くなります。
また発作が起きたらどうしよう、、と考える
「予期不安」が襲ってきて何もできない。
パニック障害、のちの、うつ病と診断されて
まず外に出ることすら怖くなってしまい、
公共交通機関に乗れなくなりました。
今まで出張が多く、ジャニヲタでもあり、
飛行機も新幹線も高速バス(夜行バス)も
何度も乗っていたのに乗れなくなりました。

今も電車と路線バス以外は乗れません。。
急行電車に乗る時は頓服薬を飲んでいます。
ヘルプマークをつけて万全の体制で
快速に乗ってみたり、急行に乗ってみたり、
調子のいい日はリハビリをしています!

私がパニック障害でできなくなったことは、
・高速道路に乗る
・公共交通機関に乗る
・映画館で映画を見る
・エレベーターに乗る
・長時間人に挟まれて並ぶ
・歯医者やネイルサロンにいく
・大人数の会議にでる
・コンサートに行く

おそらく共通していることは
逃げられないところにいくということ。
「広場恐怖」といいます。

これは一生治らないものではなく、
「認知療法」といって、
あえてその場所に行ってみて
発作が起きなかった!
発作が起きても死ななかった!
という経験を積むことが大事みたいです。

ですので、調子がいい時を見計らって
リハビリしてみることにしました。
乗ってみて発作が起きてしまったり、
途中下車なんてたくさんあって。
歯医者やネイルサロンは
ドアをあけておいてもらったり、
映画館は出入り口に近い席から挑戦して
徐々にできることが増えていきました。

そのひとつがディズニーでした。

ディズニーに行ってみることにした

我が家からディズニーは電車で1時間半ほど。
私鉄→JRでいきます。
高速バスもありますが、まだ乗れません。
休職期間が半年ほどすぎて
各駅停車や路線バスは克服していました。
そろそろどこかいきたいなーとなった時、
お出かけしたいけど新幹線にも乗れない。
でも楽しみたい、、、ディズニーだ!!

平日ディズニーは空いている。
気分転換できるかもしれない。
と思いました。親同伴です。

土日休みの仕事をしていたので
休職中に平日ディズニー行っちゃえ!!
っていうのもありました。笑

下準備は念入りと

まずネットで調べたところ、
パニック障害でもディズニーに行ってる人が
多くいることがわかりました。

行けなかったら帰ってくればいい、
そう思って行くことを決意。
私が行く前にしたことはこちらです。

⭐︎レストランの予約
(並ぶのが厳しいので必須)
⭐︎全アトラクションの動画を見て
所要時間を確認
(5分以上のものは除外しました)
⭐︎救護室がある大丈夫!の呪文
(万が一具合が悪くなっても大丈夫!)
⭐︎水分、甘い飴をたくさん持っていく
(電車でもこれは必須でした)
⭐︎ホテルの手配
(日帰りの距離ですが、泊まりにします)
⭐︎ディスアビリティアクセスサービスの利用
(この後、詳しく説明します)

そこまでしても行きたいか?!?
という感じですが
行きたかったんです!!!!!笑
できることを増やしたかったのもあるし、
旅行に行けない分、
楽しめるようなことをしたかったです。

いよいよ初めてのディズニー

結果から言います。
アトラクションひとつも乗れませんでした!!
なんということ!!!!笑

まず行くまでの電車も全て各停電車で
途中下車しながら行きました。笑
なぜそこまでして行きたかったんだ、、
ちょっと今の自分でも謎ですwww
もしかしたら、頭まわってなかったかもです。
あとさすがに親といっても
一緒についてきてくれているわけなので
帰ろう、、とか言いづらかった。。
(何度か映画館に着く前に
帰ったことはあります。)

ディズニーシーに行ったのですが、
病気になる前は楽しく乗っていた、
むしろ空いてるからってだけで乗っていた
スカットルのスクーター
ヤドカリの背中にのって
くるくるまわって1分30秒で終わります。
子供も楽しく乗ってるアトラクション。

5分待ちほどで順番が来て
ヤドカリに座った瞬間、
無理、、!!!だめだ!!!!
ってなって、降ろしてもらいました。汗
足早に出口に走る私。。

唯一、アリエルのショーは
キャストの方の隣の端っこの席で
心臓バクバクでみました。汗

その日はショーとレストランを
楽しみました。
でも、そこで気づいたことが…
ディズニーはアトラクションに乗らなくても
十分楽しめるではないか!!!!
この音楽、この雰囲気、可愛いキャラクター。

ディズニーランドホテルも最高でした。
そこから夢の国に惚れ込みます。

ディズニーにリベンジ

初めてのディズニーから4ヶ月ほど経って
ディズニーランドに行くことにします。
こちらも親同伴です。

下準備は同じことをしました。
レストランとホテルを予約して、
ホーンテッドマンションは
所要時間が15分なので除外です。
乗れそうなアトラクションをメモして
リベンジに臨みました。

すると以前より乗れる乗れる。
白雪姫とかピーターパンとか
子供の乗り物を中心に乗っていきました。笑
でも乗れたことが何より嬉しい!!!
どんどん自信がついてきました。

ディスアビリティアクセスサービス(DAS)

ここで大変助かったサービスは
ディスアビリティアクセスサービス
通称DAS
です。

<ディスアビリティアクセスサービス>
ご本人が長時間列に並ぶことが困難な場合、グループの方全員が待ち時間を列以外の場所で待機することができます。

対象ゲスト:
障害者手帳などの所有者。

ディズニー公式サイトから引用です。
私は人に挟まれて並ぶのが難しいです。
そこでこちらのサービスを利用しました。

障害者手帳とチケットを
アトラクションの入り口でみせると
サービスの登録をしてくれます。
顔写真をとって、時間の紙を渡されて
その時間にいくとそのまま乗り物まで
案内していただくことができます。
グループ全員で行動することができます。

30分待ちのアトラクションだったら
30分後きてください、となって
近くで座って待っていることができます。
本当にありがたいサービスです。。涙

ご年配や妊婦の方で並ぶことが困難の方は
合流システムがあるそうです。
こちらは該当者のみ外で待つことができます。

このようなサービスを
利用させていただきながら
ディズニーを楽しむことができました。

新幹線にも飛行機にも乗れない、
旅行にも行けない、何もできなくなった、
と思って悲しくなっていた私も
ディズニーは楽しめるようになりました。
本当にありがとうございます、、

ディズニーという場数を踏む

それから何度かディズニーに足を運びます。
すると乗れる乗り物が増えていきました。
今年は友達ともいけるようになりました。

ジェットコースター系は避けていたものの、
友達と一緒に行ったときに
「大丈夫!落ちないから!私がいるから!」と
ビックサンダーマウンテン
インディージョーンズ
に最近乗れるようになったのが
嬉しかった出来事です!!!!!♡
むしろめちゃくちゃ楽しかった…!!

DASを使わなくても
20分ぐらいなら並べるようにもなりました。

ディズニーランド
⭐︎スターツアーズ
⭐︎スペースマウンテン
⭐︎スプラッシュマウンテン

ディズニーシー
⭐︎海底二万マイル
⭐︎タワー・オブ・テラー
⭐︎センターオブジアース
⭐︎レイジングスピリッツ
⭐︎ニモ

これはまだ乗ってなかったり、
発作が起きたりしました。今後に期待。

はじめは1つも乗れなかったディズニー、
回数を重ねるごとに乗れるものが増えて
楽しみのひとつになっていきました。

休職中にお出かけすること

ディズニーに行っていたのは
休職中の平日です。
これってどうなの?遊べるなら仕事来れない?

………来れないです。仕事できないです。

自分も出かけることを躊躇しました。
でも家にずっといることが療養なのか。
そもそも職場から距離を置くことが大事で
何も考えなくなることはいいことです。
復職に向けて、外に出て自信をつけることも
いいことなのではないか、と思いました。
そのために人混みの休日を避けるのは
当たり前かと思います。
適度な気分転換になるのなら
私はお出かけしていいと思います!
病気になってすぐは出かける気も起きないので
良い傾向だとも思います。はい。

コロナ後のディズニー

コロナ後のディズニーは
人数制限がされていて空いています。
感染対策もバッチリされています。

列もソーシャルディスタンスがとられていて
一定区間をあけながら進んでいきます。
なので私はDASを使わなくなりました。
長くて30分位の待ち時間であることと、
ずっと人が流れているので、とどまること、
人が迫ってくる感覚がなくなったからです。

あとレストランも予約しなくても
たいていどこかで食べることができます。

パニック障害になりやすい人

あるサイトで、
パニック障害になりやすい人の特徴で

責任感が強い
完璧主義
真面目
神経質
他人からの否定的な評価を恐れる
緊張しやすい

をあげられているのですが、
これ全て当てはまる私です。。笑

結論 夢の国って最高だよね

先日ディズニーに行った時に、
ピーターパンに並んでいたら
キャストの方から
「身体に障害を持っていて
並ぶことができない方がいるので、
ここで入れていただいてもいいですか?」

と言われました。
もちろん、どうぞどうぞ!!!
(私も利用していますので キラシ)って感じで
ヘルプマークをつけた中学生くらいの女の子が
申し訳なさそうにお母さんときました。

その子のことは何も知らないけど
頑張ってディズニーにきたのかなあ、とか
楽しめたかなあ、とか考えてしまいました。
同時に、私もこのように案内されてたんだ
と思うとなんとなくだけど複雑な気持ちに。
こんなにはっきり言われちゃうんだなあとか。

自分が利用してる時は
気にしないようにしていたけど
やはり目立ってしまう感じはある。

それでもやっぱりこのようなサービスで
日常生活に制限がある方でも
楽しめるように工夫されていることは
とてもありがたいと思いました。

まだまだできないことはたくさんあります。。
できることもたくさん増えたけど、
前にできていたことができない、、
数えると悲しくなるくらい。
当たり前は当たり前じゃなかった。
これからも私のリハビリは続きます…!

おまけ 友達の対応

私も友達にずいぶん助けられました。
人に会う気力は戻ってきても
はじめは外で遊べないので家に来てくれたり
私の地元まで来てくれました。

電車はラッシュにならないようにしてくれて
人混みも避けてくれました。
そして、リハビリにも付き合ってくれました。
できるかも…と言ったら、
一緒に列に並んだり、乗り物に乗ったり。
通路側で舞台を見に行ったりもしました。

ディズニーも私と行ったら
乗り物も制限されるよ、と言うと
全然大丈夫だよ!
乗り物乗らなくてもいいし!!と。
みんな菩薩ですか、神様ですね。涙

私的に、できないことをできない、
と言える友達はとても安心できます。
できないことがあったり、心配かけると、
申し訳ない気持ちになるけど、
それでもいいよと言ってくれると
本当に安心して会うことができました。
正直それができない人とは
会わなくなりました。。

周りの理解が本当に大切で
その子が一緒だからいけるかも…
と乗れたアトラクションもあったり、
友達に会うために都内まで行けたり。

無理することはやめた
でも
できることはしたい

そうやってこれからも
周りの手を借りながら
できることが増えていけばいいなと思います。

ここまで読んでくださり、
ありがとうございました!!!

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