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日々考えることのはなし

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毎日考える何か、何かが引き金になり考える何かを綴ってみました
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2022年4月の記事一覧

ゴールデンウイーク初日

この歳になるとゴールデンウイークだからといって特別な感慨は無い。 やってる仕事は365日途切れることの無い仕事、エッセンシャルワークとはそんなものである。 24歳で社会人となり、普通の会社勤めを始め8時半から5時半、土日休みの仕事で身体が染まっていた頃は休日出勤が苦痛であった。 営業を始め自身で組み立て、自身の考えで仕事を生むようになってからはそんなことは考えないようになっていった。 365日よく働き、よく飲んだ。 その頃は毎年のこの時期の帰省が苦痛だったかもしれない。

怖いと思ったこと

60年も生きて来れば怖いと思う体験を一度や二度は誰でもしてきていると思います。 口に出すか出さないか、だけではないでしょうか。 今、私が勤める障害者施設で夜中に不思議な経験をしています。 縁あって私は夜勤だけをやっています。 まだ新しい鉄筋コンクリート造3階建ての3階にショートステイが出来るようになっています。そこで私は朝まで一人きりで障害を持った若者たちの相手をしています。 たいていの場合は深夜は皆さん熟睡してくれます。 私たち以上に日中の生活は多くに気を遣い疲れ切って

JR西日本 大阪環状線 芦原橋駅から大正駅

芦原橋駅 ずっと考えていました。この芦原橋駅にもじつはいろんな思い出があります。 でも喧嘩別れした思い出をなかなか文章には出来ませんでした。 若気の至りでした。今は反省しています。私も大人になりました。ここでははっきり書きませんがいろんなことがありました。 でも、断っておきますね。相手は女性じゃないですよ。男ですよ。ほぼほぼ少ない数少ない大阪で喧嘩別れした男がこの芦原橋の出身でした。遅くまで酒を飲み、JRは動かずタクシーでここの市営住宅まで送ったことが何度かありました。

メダカのこども

さて、この写真は何でしょう? 禅問答ではありません。 タイトル通り、この器に小さな小さなメダカの稚魚がいます。 合気道の稽古にお借りしているレンタルスタジオの一階が石材屋さんになっています。そこの見た目はそうでもない、でも実は優しいご主人がこの器の持ち主で、隣の大きな石の水槽でメダカを飼っています。 天気の良い日は稽古前にご主人と立ち話をするのですが、今日は雨でいらっしゃらず、この器が一つ余分に出されていました。 生まれた稚魚を移しているんですね。 私のiPhone SE

カレーの合間に

期待を裏切り申し訳ありません。 誰も期待などしてないかも知れないですね。 カレーも餃子も好きなのですが、実はパスタも大好きです。 これからはそれほど熱くない、ナポリタンのような二次的な加熱を加えない素材と合わせ、混ぜるパスタです。 ホントは畑で完熟したトマトがいいですね。 玉ネギは出来ればこの時期新玉ネギがいいですね。 アボカドは最近安くなりましたよね。行ったことの無いメキシコに思いを馳せ、近所のおばちゃん達が感触を確かめ切ったような残ったアボカドで大丈夫です。 塩、コシ

JR西日本 大阪環状線 今宮駅

大阪環状線今宮駅、大阪人でもあまり馴染みの無い駅だと思う。 乗降客はこの大阪環状線19駅のなかで一番少ない駅だという。 この今宮駅はかつて大阪環状線としていくつかの路線がつながり、出来上がる途中で廃駅の案が浮上したという。しかし、地元の猛烈な反対でその案は立ち消えたそうである。 両隣の新今宮駅、芦原橋駅は非常に近いのである。 私は10年ほど前、新今宮駅とこの今宮駅のまあまあ中間ほどに出店した北海道の大型家具屋の設計の営業の担当をした。建設中の現場に行く際に新今宮駅か今宮駅で

ハナミズキのちから

唐突であるが、この時期のハナミズキが好きである。 子どもの頃、見向きもしなかった私の記憶には全くないハナミズキである。 息子が小学校に上がる直前に奈良県東部の大きなニュータウンに転居した。 そこには息子と自転車でいける距離に奈良公園に次ぐ県内で二番目に大きな公園があった。 息子と二人でよく行った。自然をそのまま残した地形には丘も、古墳も池もあった。日曜日に息子と散策し、釣りをした。 私は野球をやったことが無い。高校時代サッカー部にいたが球技も団体競技も好きではなかった。そ

『生きる』こと

年に一度の兄の検診がコロナで二年続けて無くなった。 十年前、静岡市内にある、てんかん・神経医療センターでの24時間の脳波測定を兄が現在いる施設入所の安心条件としてもらった。 その時、愛知県田原市の施設が兄の終の住処となった。 兄の施設のエントランスにこんな絵が飾ってあった。 利用者の方が描かれた絵のようであった。 その時しばらく見入ってしまった。 作者の意図を聞いてはいないがこの絵は私に考えさせた。 あまり利用者の身内を見かけることはないいつも静かな施設である。

朝ふる雨

朝降る雨っていいもんである。 サラリーマン時代はとんでもない。 革靴履いて出て行こうってのに、腹立たしいばかりの雨だった。 雨音で目覚め窓を開けて明け切らない朝をしばらく見やる。 今日一日を考えながらお湯を沸かしてコーヒーを入れる準備をする。 いつもの作業、朝のルーチンである。 そこに母、兄の心配が以前はあった。 母はこの世から去り、兄はまだ愛知に残るが続くコロナでいまだに会おうにも会えない。 歳を重ねるのと共に毎朝の考えるルーチンは減り、違うルーチンが加わる

コインロッカー係の苦悩

🌸こちらから続けてどうぞ 男は匂いが何かを考えた。 かつてどこかで嗅いだことのあるなんだか懐かしい甘い匂いだった。 女と弁当と手紙のやり取りをした、あのロッカーあたりから匂うのである。 女との記憶だったかと記憶を手繰り寄せるが分からなかった。 偶然が教えてくれた。 以前ならば決して電車になど乗らぬ時間に、春の午後の日差しを背に浴びながら男は大阪環状線に揺られていた。 大正駅で乗ってきた乳飲み子を抱いた若い母親が男の隣に座った。 「あっ、」男の分からなかった匂いの正体であっ

JR西日本 大阪環状線新今宮駅

駅って存在をいつも不思議に思っています。 そこは必ず通過地点、もしくは発着地点、この駅に長時間とどまっているのは駅員さんをはじめとする駅関連業務従事者の方だけでしょう。 そこで時間を過ごすことを目的とする人が極端に少ない駅を不思議に思います。 駅によって匂いが違います。 鶴橋駅のように実際嗅覚で感じる匂いもありますが、私が感じるのは肌で感じる『匂い』なのです。 新今宮駅にも最初からほかの駅と違う匂いを肌で感じていました。 平成に入ってすぐくらいです。今から30年以上前に新

コインロッカー係の仕事

🍙こちらから話はだいたい続いています。 男の仕事はいたって単純である。 いまだかつて男がやったことの無かったルーチンワークなのである。 世のあらゆる金主を相手にした男の営業は、毎日定時に会社に行くことを許してはくれなかった。 あれで仕事をしているのかと、周囲から奇異の目で見られるほど会社に居なかった。 そして、男はそんなことに快感を感じていた。 なのに今のルーチンは、そう、いたって単純なのである。 そのうち環状線内の各駅の発車時刻の周期も覚えた。 同じ駅の同じロッカー

花のいのちはみじかくて

桜の花に心打たれるこの時期に多くの人が人生の転機を迎えます。 入園式、入学式があり入社式もあります。 そんな大きな転機がなくても春は前向きです。 とりあえずやってみるかって気を起こしてくれます。 暖冬だ、地球温暖化だと言いながらも、まだ感ずることの出来る春の訪れは我々に力を与えてくれます。 桜だけが春のすべてではないのですが、この時期の桜の力は強力です。 そんな気持ちにしてくれる桜の花に感謝して 飲めや歌えやと人々は、有期限の桜の花の下で宴を催したのではないでし

JR西日本 大阪環状線天王寺駅その2

社会人になって三年目、営業に移った直後に京都から大阪に転居した。当時私のいたゼネコンは大変おおらかで所属の営業所長の裁量で受注した賃貸マンションを営業目的の理由で借り受けて、安い社宅費で、若い社員に使わせたりしていた。営業所によってずいぶん不公平感があった。 誰も文句を言わないなか、京都で高い権利金の支払いを余儀なくされ続けた私は少しだけ大きな声で大阪支店の総務課長に文句を言った。すぐに応接室に連れて行かれ、「大きな声を出すな」と言われた。総務課マターのこの件は社内で問題に