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Webディレクターとして抑えておくべきSEO施策

検索での上位表示を目指すWebサイトを制作する際に、ディレクターが抑えておくべき視点をまとめました。SEO対策の知識として必要なサイト構成やコンテンツ、見積もりをクライアントにお出しする時点で考慮すべき点を解説します。

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01. まず初めにすること

① 対象キーワードで検索

対象キーワードを検索して、どんなページが上位に表示されているかを上位20サイトを分析します。以下の特徴を書き出し、必要な要素を対象サイトに組み込みます。

どういうページが表示されているか
ポータルサイト、下層ページ、企業トップページ

どういうサイト構造になっているか
ページ数、サイトマップ、ディレクトリ構造など

どういうコンテンツが入っているか
料金、よくある質問、サービス紹介など


② 分析例

まずは、戦えるフィールドであるか、どのように戦えばいいかをこの時点で把握しましょう。

「ホームページ制作  東京」であれば、制作会社の企業ページがヒットする→上位表示を狙う価値がある

「弁護士  東京」であれば、ポータルや協会サイトが多くヒットする
→別のキーワードにした方がいい

「庭  剪定」であれば、DIY的なコンテンツページがヒットする
→狙うなら下層ページでDIY的な記事で狙う


③ 覚えておくと良い点

エリアで検索結果が異なるのでchromeの場合は下記方法で位置情報を変更した上での調査を推奨します。

▼ 位置情報を変更方法


02. 具体的な10のポイント

❶ ディレクトリ構成

ヒットさせたいキーワードを親カテゴリーとして、関連するページを1階層下のディレクトリに入れたサイト構成にします。可能な限り多くの関連コンテンツを追加することが望ましいです。


❷ 基本的なコンテンツ

サービスを検討する際に必要なベタなコンテンツをトップに掲載します。「料金について」「〇〇の流れ」「サービスメニュー」「よくある質問」などのコンテンツが非常に重要です。トップページの上部に「〇〇〇〇とは」などの “とはコンテンツ” を入れるとより効果的でしょう。

そして、コンテンツの並び順は、Googleに重要であると認識してもらいたい順番にします。例えば、エリアを評価してもらいたいなら、サービス対応エリアのコンテンツを早い段階で出すなど。全体の流れを考慮しつつ、可能であれば調整しましょう。

検索結果にビジネスリテラシーは考慮されないので、サービス提供側としては説明するほどでもと思っても、SEO的には親切丁寧なコンテンツを掲載することが重要です。


❸ キーワードを意識したタイトル(見出し)

コンテンツのタイトル部分(h系の見出し)にキーワードを入れることが重要です。検索エンジンにとって見出しは何のサイトであるかを知る非常に重要な箇所になります。

例えば、「価格について」「price」という見出しより「ホームページ制作の料金」など、見出しにはキーワードを必ず入れましょう。


❹ h1・title・meta タグ

上位表示されてるサイトの特徴を調べて、必要要素を盛り込みましょう。
キーワードはタイトルの前半に配置した方が効果的です。

h1タグ
必要なキーワードをコンパクトに表現します。

titleタグ
ユーザーの検索結果に表示される最も重要なタグです。クリック率や検索順位にも影響する。簡潔でわかりやすく文字数を30~35文字に収めましょう。

metaディスクリプション
記事の内容を100文字程度のテキストで要約した概要文のことです。検索結果画面に表示されるのでクリック率に影響します。


❺ 排除した方がいいページ

重複コンテンツ、コピーコンテンツ
サイトの内部、外部で同じようなコンテンツが存在することで「検索結果に表示されない」「ペナルティの対象になる」というリスクがあります。サイトの仕様上やむをえず同じようなページが存在する場合は「canonicalタグによるURL正規化」を行いましょう。

低品質コンテンツ
低品質コンテンツは「削除」か「ページ統合」しましょう。サイト内に低品質コンテンツを多く保有していると、検索順位が下がるリスクがあります。ページが削除も統合もできない場合は「noindexタグ」を入れましょう。


❻ ページの表示スピード

■ ページを軽くする
ねらいや目的が無いのであれば、メインイメージに動画や大きな画像のスライダーをむやみに入れないようにしましょう。複雑なJS(動きのあるページ)も同様です。スピードと訴求力のバランスが大切ですので、過度な対策は必要ない、と考えましょう。

■ レンタルサーバの見直し
可能であればスペックの高いサーバに移すことをおすすめします。クライアントの契約状況にもよるところが大きいですが、5年以上使っているサーバなどは、リニューアルのタイミングで見直しは必要かと思います。訴求力を落とせないサイトであれば、サーバのスペックでカバーしたいところです。


❼ 権威性

歴史、資格、受賞歴、所属団体、所有規格、実績数などの表現が、SEO対策における信頼性、専門性と並ぶ重要な要素の「権威性」として効果がああります。ご挨拶文やフッダーなどにテキスト情報として積極的に入れることが重要になります。


❽ エリアキーワード対策

「〇〇+エリア名」での上位表示を目指す場合、詳細なエリア情報は、アクセス情報周りに沿線名やバス停など、なるべく詳しくエリアキーワードを意識して記載しましょう。

例:「大阪メトロ御堂筋線 本町駅 徒歩〇分」


❾ 内部リンクの充実化

内部リンクをできるだけつくりましょう。特にトップページから重点的につくります。サイト内で評価してほしいページへは、必ず導線を設けてください。また、関連性のあるページ同士の内部リンクは効果がより期待できます。

例:弁護士のサービスサイト
相続カテゴリのコラム内に、相続のサービスページへのリンクを設ける

例:歯科医院サイト
インプラントの症例ページ内に、インプラントの診療案内ページへのリンクを設ける


❿ ワイヤーフレームの仕上げ作業

ワイヤーフレームの最後の仕上げ作業に、キーワード、エリア名、社名など、不自然にならない範囲で調整して入れ込みましょう。SEOを気にしすぎて、キーワードや共起語を詰め込みすぎの文章は、ユーザーを無視しているのでNGです。


03. 最後に

今回の記事では、検索で上位を目指すために、Webディレクターとして押さえるべきSEO施策について、具体的にポイントを解説しました。

しかし、前述のとおり、SEOを気にしすぎて施策を過度に盛り込み、ユーザーを無視してしまっては本末転倒になってしまいます。全体のバランスをみながら、適切にSEO対策をすることが大切です。



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