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リモートワークを振り返る変化、気づき、改善とこれから。新しい時代の組織の作り方。

2020年3月以降、リモートワークが普及してから皆さんの会社にはどんな変化がありましたか?今となっては出社を前提とした働き方が懐かしいですね。

今回は、Web制作会社である弊社のリモートワークで起きた変化と気づきと改善、そして、これからについて書きたいと思います。

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1. エムハンドのクリエイターは7割以上がフルリモートワーク

弊社ではデザイナーやエンジニアの75%はリモートで在宅勤務です。希望者は2020年3月以降、フルリモートワークに切り替えました。

コロナ以降にリモート面接を経て、リモート勤務してる、一度も同じ空間で仕事していないスタッフも北海道から沖縄まで全国にいます。もともと、組織的にはルールなどがしっかりと確立されていたので、業務的にはすんなりと移行できた感じでした。

こう書くと潤風満帆のようですが、2020年3月以降、リモート化は必然だったとはいえ経営者としては大きな決断だったのも事実です。メリットが大きい反面、「今まで同じ空間にいた人がいなくなる」「経験したことのない距離感で組織を運営しないといけなくなる」という見えない不安がありました。

2. リモートワーク導入後の変化と、そこで得た気づき

リモートワーク導入後は、ポジションに関係なく在宅勤務が向いている人と向いてない人がいて、転職を考えていた人の離職のきっかけになったり、リモート面接、リモート勤務のスタッフの定着率が悪かったりと、人事面での細かな弊害が見えてきました。

リモート勤務のルールを作るなど、目に見える小さな変化に対しては、その都度臨機応変に対策をとってきましたが、それよりももっと大きな問題である「組織のつながりが薄まってきてる」ということに対応するまでには、少し時間がかかりました。

もちろん感覚的にはうっすら感じてはいましたが、数値化されないものなので、ジワジワと影響を及ぼしてきていることをすぐに認知できなかったのです。

そして最近、気づきました。
リモートワークという仕組みで働く組織には、

・リモートワーク導入後も出社して働いてる人
・以前は出社してたけどリモートしてる人
・リモートで面接して一度も出社したことのないリモートの人

と、3つの働き方のスタッフが混在しているので、コミュニケーションの軸をどこに置くかが重要であると。そのヒントは、コロナ渦以前に築き上げた企業文化にありました。

3. リモートワークにも企業文化の浸透は必要

組織を強くするには、スタッフの働き方にかかわらず、企業文化を浸透させることが大事です。企業文化をスタッフに浸透させることで、同じ価値観を共有でき意思統一できます。つまり、仕事がスムーズに進めやすくなります。

弊社の場合、マネージメント職に就いている者の多くが出社しているか、もともとは出社していてリモートになったかのいずれかである場合がほとんどです。なので、企業文化が染みついている、人間関係のベースがある人達となります。

一方で、リモートで面接して一度も出社したことのないリモートのスタッフにはそれが無い状態です。それなのに、マネージメント側からの目線で、「コミュニケーションツールはいくつも用意したし、相談窓口も十分ある」という判断で、スタッフの自主性に任せてコミュニケーションを取ろうとしていました。

でも、リモートワークを主軸に考えた組織をマネージメントすることは間違っていました。

一般的に仕事では、生産性を高める中で無駄なコミュニケーションを省きがちです。出社を前提としていれば企業文化、会社の空気感は、「隣の席で受注して喜んでる人がいる」「デザイナーと熱く議論してる人がいる」「上司に注意されてる人がいる」など、同じ空間にいることで、先輩や同僚の仕事に対する姿勢や想いなどが情報として自然に入ってきます。

リモートとなるとそこが一切入ってこないので、それらを企業文化として、新入社員にも共有していかないといけません。

また、全員が会社に出社していれば、いつも顔を合わせるのでコミュニケーションが取りやすいですが、一度も面識のないスタッフや上司とリモートで積極的にコミュニケーションを取るのは、少しハードルが高くなります。その辺のズレが、組織のつながりの希薄化に関係していたのかもしれません。

ですので、リモートで面接して一度も出社したことのないリモートのスタッフの視点で企業文化を浸透させるために、コミュニケーション設計を再構築しました。

4. リモートワーク時代の弊社のコミュニケーションの取り方を一部紹介

弊社のコミュニケーション設計について、改善点を簡単に紹介します。

リモート面接での採用後は、採用者1人ずつにメインとなる上長と、働き方や文化を伝えるメンターを、1人ずつ置くことにしました。これはリアルでも同じですが、業務以外の勤怠面などをサポートするスタッフを置くことで、出社しているときと同様に細かいところに気づいて上げれます。

また、入社から1か月はできるだけたくさんのスタッフと接点を持ってもらうために、他部署や別のチームの会議にも参加してもらうようにしました。そうすることで、どんなスタッフが働いているのかがわかりますし、仕事の進め方や社内ルールなども把握できるようになると思います。

この先もおそらく、社内外問わず、対面を前提としない働き方で、コミュニケーションを取っていかないといけません。今の時代、コミュニケーションツールはいくつもあるので、手段には困らないと思います。ただ、コミュニケーションを取る方法はあるけど、そこに高い動機がないと、コミュニケーションを取れるけど取らない、「わざわざ連絡するのも・・・」という状態に必ずなります。

働き方はリモートだとしても、フリーランスではなく会社組織に属する社員なので、スタッフ間でコミュニケーションを取ることは必要不可欠です。そのためにコミュニケーションの取り方をルール化しておくことは、会社というチームを強くしていくうえで、とても重要であると思っています。

5. まとめ

リモートワークには、会社までの移動時間の短縮ができたり、通勤圏以外からの人材確保が叶ったりと、働く人も会社もメリットは非常に多く、これからの時代の働き方として当たり前になると思います。なので、リモートワークに合った情報伝達の方法や、コミュニケーションの取り方をルール化することは必要ですね。




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