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中古住宅の今後の可能性について考えてみた

こんばんは、めぐみです。

私は中古住宅の買取再販の営業をしています。
そんな私が、中古住宅の今後の可能性について考えてみました。

1968年から日本の総住宅数は総世帯数を上回り、住宅の供給過多が起きています。
供給過多による空き家問題や、人口減少による住宅を購入する母数が減少もあり、既存の住宅の活用やリノベーションなども増えています。
ですが新築信仰は根深く、総務省の調査によると持ち家の取得方法が
新築(建て替えを除く)、新築の住宅を購入、建て替えが、持ち家総数の約70%を占めています。

まだまだ伸び悩んでいる中古住宅市場ですが、今後伸びていく可能性はあると思います。

なぜかというと、

①低所得者をターゲットにできる
②リフォームで理想の住宅を作り上げることができる

①低所得者をターゲットに出来る

所得の相対度数分布(2019年)を見ると、200万~300万未満が13.6%、
300万~400万未満が12.8%、100万~200万未満が12.6%となっています。
年収が少ないと新築分譲や注文住宅を購入するのは難しく、選択肢が必然的に中古住宅になってきます。

働き方改革で残業ができなくなったり、コロナウイルスの影響で給与が下がった方もいらっしゃるのではないでしょうか。また今後の経済の低迷により、さらに給与が減る方が増えるのではないでしょうか。

経済低迷、給与削減などあまりいいニュースではないですが、中古住宅の市場にとっては逆に追い風になると思っています。


②リフォームで理想の住宅を作り上げることができる

リクルート住まいカンパニーの調査によると、住み替えを検討する理由として「在宅勤務になった」と回答した方が8%いたそうです。
また同調査で、住宅に求める条件の変化として25%の人が「仕事専用スペースが欲しくなった」と答えています。

やはり住宅市場にもコロナウイルスの影響が及んでいることが分かります。

注文住宅だと、理想の住まいを一から考えることができますが、同様に、中古住宅でもリフォームを行うことで理想の住まいに近づけることができます。
増築して部屋数を増やすことは正直お勧めしませんが、部屋数の多い中古住宅を買って仕事がしやすいように部屋を改装したりすることはできます。

新築のいいところは、とにかく築年数が浅いところです。
それ以外の要素に関しては、中古住宅を改装することでカバーできると思います。


中古住宅にまだまだ抵抗ある人もいらっしゃるとは思いますが、
住宅にこだわりがなく、きれいで住める状態であれば問題ないと考える方には中古住宅をリフォームして住むのもお勧めだと思います。

最近では、中古の住宅をすでにリフォームして売っているものもありますので、自分でリフォームはめんどくさいと思う方は、そういった住宅もいいかもしれませんね。

新築中心で見ている方は、中古住宅も少しみながら検討されることで、
お互いのいいところ、そうでないところが分かり、最終的に住宅購入の満足度もあがるのではないでしょうか。
よかったら、中古住宅もちらっとのぞき見してもらえたらと思います。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

※今回参考にさせて頂いたデータは下記の通りです。
・平成30年度 住宅・土地統計調査
https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/pdf/kihon_gaiyou.pdf

・コロナ禍を受けた「住宅購入・建築検討者」調査(首都圏)
https://www.recruit-sumai.co.jp/data/upload/b0448a3a71acd93d7c1ea8e02ad4f71c.pdf

・各種世帯の所得等の状況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/dl/03.pdf