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おうち図工室02:娘、本屋さんになる 前編 開店準備の巻

前橋BOOK FES

2022年10月29日、家族で出展者として参加した『前橋BOOK FES』。

参加するまでの準備と当日、私たちはとても楽しんで、満喫した娘は3か月経った今もまだ静かに興奮している。
何がそんなに楽しかったのかというと、前橋BOOK FESという場を借りて、娘の本屋さんごっこで大いに遊ばせていただいたのだ。

今年の開催は不明だし、規約が変わるかもしれないけど、お子さんがいる方に、こんな楽しみ方があったということを伝えたくて、書きます。

参加の経緯はこんなぐあい

8月
糸井さんのツイートで前橋BOOK FESについて知る。
(フェスについての詳細は冒頭のリンク先で見てください)
・本を送って参加する
・当日出展者として参加する
・当日お客さんとして参加する
の3つの参加方法があって、当初は出展しようと思っていたけど、娘の体力と前橋への移動距離を考慮し、本を送ることで参加しようと決める。

10月3日 出展申し込み
本を送る準備開始。娘と一緒に送る本を選んでいたら、娘が前橋BOOK FESについてもっと知りたいと言い出した。
前橋BOOK FESのサイト、ほぼ日のサイトを一緒に見る。糸井さんの動画を見て、娘が言った。

「これは、この日、出展する人は本屋さんになれるってことだよね。子どもでも本屋さんになれる?」

出展要項で、詳細を再確認。
・ブース出展で友達や家族で参加できること
・出展は1ブース/1,000円(本の送料・交通費・滞在費は自己負担)
・1日か両日参加が選べる
・ブースでの金銭のやりとりはない

金銭のやり取りがないから、「子どもが本屋さんになる」ことができるかもしれない。
『娘の本屋さんとして出展を楽しもう』を我が家の裏テーマにして、参加を決める。

娘の本屋さん開店準備が始まる

ところで、娘は読書が大好き。本を読み始めたら周りの音が聞こえなくなるタイプで、放っておくといつまでも読んでいる。本屋さんごっこや図書館ごっこも大好きで、たびたび家の中で本屋や図書館を開いている。
本屋なんて名前まで決め、ロゴも考え済みだ。
本屋の名前は『MAGIC BOOK』。
この本屋さんはいつどこに現れるか分からない、魔法のような本屋さんだ(そういう設定でよく遊ぶ)。

『MAGIC BOOK』が前橋を訪れる設定で参加すると決めた娘から、
「店長はわたしで、パパとママはバイトね!」
と人事通達。はい、がんばって働きます!

店長と開店準備の打ち合わせをし、どんなものが必要か聞く。
あのお店の店員さんはエプロンだった。あっちのお店では胸に名前のバッジをつけてる。紙袋にお店の名前とロゴが描かれてた。
今まで行ったことがある本屋さんや、本が置いてある雑貨屋さんなどを思い出し、何を作るのかリストアップする店長。

打ち合わせの結果、店長バッジ、ロゴがプリントされたエプロンやショッピングバッグなどを作ることに決まった。

10月4日 ロゴはんこをつくる(バイト)
作りたい物にロゴを印刷したいと言うので、消しゴムはんこを彫ってあげるから、それで試してみたら?と提案。
はんこを彫り始めたら、ローマ字部分を学校で習った筆記体にしたいと言うので、娘の書いた筆記体ではんこを彫る。

10月5日 バッジをつくる(店長)
バッジは何度もプラバンで作っていて、消しゴムはんこを押したプラバンも作ったことがあったので、同じ方法で作ることに。
何が何でも店長バッジとバイトバッジは作らないと!と、張り切る店長。
うちの店長は意外と肩書を気にするタイプのようだ。

「だって子どもと大人がいたら、大人が店長だって思っちゃうでしょ。ほんとは違うのに」

店長・バイトバッジの出来栄えに満足し、これはおまけにも良い!バッジをいっぱい作ろう!と言う店長。
夏休みに従妹たちと作る予定で買ったプラバン(色鉛筆で描けるタイプ)があったのでそれを使ってもらう。

「本っていろんな本があるよね」「好き、がいろいろな人が来るよね」
などと言いながら、余白に絵を描き加え始めた。
店長、すてきなアイデアじゃないですか!
結局この日は10個ほどおまけのバッジを作った。

10月6日 しおりをつくる(店長)
帰宅したら、店長が黙々としおりを製作中だった。
1枚は切り抜いたものの、すぐに「持って帰って自分で切ってもらう」と、セルフサービスに切り替え、はんこだけを押していく。

娘はめんどくさがりなのか忍耐強いのか分からない人なんだが、ママの誕生日の飾りつけしよう!と折り紙の輪飾りを作り始めてすぐ、3つつなげたところで「別に飾り付けはいっか!」と途中放棄した前科があるので、驚かない。あの時の、感動からのズッコケへの落下スピードの速さは私の人生の中でもTOP3に入る。

証拠写真。衝撃的すぎて写真を撮った。

10月8日 ショッピングバッグと蔵書印をつくる(店長+バイト)
土曜日なので、制作ラッシュ。まずは紙袋やエコバッグ作り。
紙袋やノベルティでもらったエコバッグをかき集める。
紙袋に直接スタンプしたらロゴが目立たず、悩む店長。紙に押したロゴを切り抜いて貼る作戦を思いつき、「大変だ~」と言いながら切り抜いては貼る。ここは諦めず切り抜いた。

エコバッグも同じ方法で作ったら、シール紙が剥がれてしまう問題が発生。
無地のぜっけんはないかと聞いてきたので、『ほぅなかなか良い目の付け所じゃ…』と思ったけど、残念ながら新学期でもないのに無地のぜっけんが家にあるはずがない。
白いアクリル絵の具を塗った後にロゴをスタンプすることにしてもらった。
下地が透けて見えて、店長は少し不服そうだった。

次に、蔵書印づくり。
新しく本の持ち主になってくれた人に、新しい持ち主のはんこを押してもらいたい!本に関係するデザインが良いと言って、本を開いたり立てたりして眺め、描いては消しを繰り返し、全部で7つのデザインを描いた店長。
デザインが面白い。蝶のデザインと象型の本のデザインが好き、と伝えたらニヤッと笑う店長。店長はフクロウが一番好きらしい。
彫るのもやりたいと言っていた店長だが、彫ってみたらまだ難しかったため、違う機会に挑戦してもらうことにして、納期優先でバイトが彫ることになった。

10月9日 本を送る(店長+バイト)
箱に入れる前に読み返し、箱に入れては隣の本を取り出し読み始める。そんな感じでなかなか進まなかった本詰め作業が完了。無事に送り出した。
前橋で会おうね、本たち。

10月16日 まだおまけのバッジを作る(店長)
出展用に送った本は、35冊ほど。その冊数分のおまけバッジを作る、と制作し、結局36個作った。
植物の本、愛の本、宇宙の本、深海の本、野菜の本、料理の本、怖い本…などなど。
店長、模様描きおつかれさま。全部すてきだよ。

10月16日~28日 心の準備
あとは当日まで体調崩さないように、ワクワクドキドキして待つだけ!
娘は、おすすめの本紹介コーナーをリビングに設置していた。楽しむのが上手だな、と思う。

さて、いよいよ当日。
なんだけど、当日の様子も続けて書いていたら、4,000字を超えてしまったので後編に書きます。




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