高遠
蠢く思念から超脱して、あらがう主観から現れる気配が締結して、宇宙原理や、法則から解き放たれ、短絡的な理想郷や、仮説を駆逐して、蓄積される苦悩や、漂う因果や、退屈な銀河なんかを、パイで包み、クリーミーな夜空や、今に至るための余罪や、夜通し神経を縫い合わせて、刹那に届く動機や、数多の体系を打ち砕くための試み、コロニーでは、アイロニーなんかが大流行りして、もう、世界は終わったなど、と謳うだけの連中のペシミズムなんかに、騙されないようにして、支配の気配に追いやられた、獣みたいな感覚で、裏切りを繰り返すだけの、対価かなんかは、空疎なものであるし、所詮は、与えられたものなどは、泡沫と共に消えるだけであるし、惰性で引き延ばした思い出や面影も、かけがえがないようで、所詮は、勘違いが引き起こした憎しみや罪に重複するセオリーなんかに、苦しんでばかりいるし、陰鬱な焦土でもがくだけで、溺れたり、朧気だったり、健気だったり、間違いばかりだったり、混同したり、足りないことばっかり、まどろんだり、論証に巻き込まれたり、と促されるままに、包括される先では、勘違いばかりが、拡散され、撹拌される余韻や、インタラクティブな衝動や、繰り返される焦燥感や、カインとアベルに備わる、人間的な過ちが加速して、罪とは、意識下に備わり、絶えず、自らを苦しませたり、枷を嵌めたりして、主体性なんかの近影を膨張させ、何にも追いつけないように、ただ、無限に広がり続けるだけの意志だけが存在する。
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