見出し画像

うそつき

先々で延命を続ける君たちの過去から漁る陰影、価値を無垢なものに変化させるために、無限を引き合いに出して、イデオロギーを破壊するためのデマゴーグ、混沌とした意識の告発、修羅を人工的に作り出す空蝉の中の彼女、時代的な星雲に飲まれ、ロジカルに吸収されていく朝焼けやカラスの群れ、迫害され続けて行くだけの、惰性なまどろみの彼方で、誇大妄想に耽るだけの、堕落した観念にねじふせられねじふせられ、腐敗した韻律や、空調器具に絡まる蜂の最後、凄艶な狂気を加速させ、不時着するメロディーや、記憶の保管場所で蹲り、悲劇的な身体の損傷、循環していくイデオロギーが、やがて、すべての人を狂わせる頃、高密度の秘密が、自らの圧力に屈し、くたばるだけの日常や、決まった時間に起こす猫や、拘泥するだけの君たちの結晶、迎合されるだけの証拠、高尚や鳥たちに乗り旅をして、与えられた値などを破壊するために、たくわえた鋭い爪、狭小な動機が加速しては、戦争に至るだけの、信仰的なまやかしを消費するために、賃上げされて行く毎日、特異点をまさぐる偶像の手や、形式的なものに囚われては、手懐けられるだけの人々の幼稚さに加工された普遍性の窮屈さ、定めもなく彷徨う浪費的な嫁たち、主体性もなく、さまよう羊たる人類、性善説の中で引きこもる少年たちの質量、社会的な調和や、粛清を謳う街、儚げに歌うディーバたちの傷痕、星の力を用い、位置から正す。

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?