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発火

内的な飽和を目指し、自分たちを守るための正義を打ち倒し、奪った権力で、もっと酷いことを繰り返し、ただ、ひたすらに、破壊し尽くすだけの試みの中で、果たすべきものなど、そんなにもなくて、損得ばかりが、跳梁跋扈し、晩成に靡く憂鬱のぬかるみに嵌る前に、がんじがらめの今にラメをふり、多様性を謳う不自然さに反し、たび重なる罪を乱用する空疎な連中、機械油にまみれた明日、畜殺された友達のために立ち上がる動物たち、末期的に狂っている私たちのリビドー、旋回する夢、空虚な質感をまさぐる偶像の人々、設置された可能性の中でしか生きられない私たちの競争の彼方では、何が正しいのかすら、拙くなり、担う意味や、似合わぬ価値や、拡散された罪や、つぐないを謳う正義による犠牲、鬱々とした生命の保護、民主主義の終わりに噛み付く獰猛な犬たち、加算される原理が、ゲリラ化し、一切を、革命の火で燃やし尽くすなど、と、自らを癒すためにヴァンダリズムに浸るだけの、過ちの数、仮想現実の中でしか、私たちは、真実すら見つけられずに、この一切の欠如を癒すための答えが、対価などを謳い、今に迫るころ、すべての戸惑いを修復し、今に確かさを生み出すという、絶え間ない過ちにより、また、新たな犠牲を生み出すための正義が、今を踏み台にして、次々と意思を破壊していく。

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