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清涼

切り取る永遠に覆い被さる君の背中を刺すミニマリストたちの黄金期、季節に噛み付くネズミたちや、擬態化する虫たちのセレナーデ、倫理観の破傷風により、自己犠牲に苛まれる君のぼんやりとした価値により、憧憬に浸るだけの人々も土塊と化し、銀河系を越え、手付かずの星々を食べる甲殻類や、紀元前から続いた、拙い思いに逡巡しては、模倣を繰り返すだけの、惰性な私欲や、たちまちに現れるチグハグな思いを連結させては、貪婪に過ちを捕食する野良犬たちに乗り、食い込む値を引き抜き、ぽっかりと空いた穴には、秩序なんかを注ぎ込み、君を失った苦痛と、そこで普通に生きるという苦痛が混ざり合った途端に、宇宙は消え去ってしまい、ここに現れたもののほとんどは、幻想であったのかと痛感し、貫通する思いが忍ばせる貪欲なまでの狂気に混ざり合い、相対する動機が、衝突を繰り返し、善悪でしか判断出来ないような輩が生み出す思いに抵抗を加え、くたばるだけの思いも遥か、無知なままで居て、そこにあるはずの思いを摩耗し続ける孤独な者が、真理や、森羅万象を飛び越え、孤立していく先では、色彩すらも失い、奪われるための動機が、体系的なものの中で加速し、同化し続けるほどに、道化として生きるだけに終わり、その、終わりなどを謳う奴らの動機が弄る道理が、理性もなく今に襲いかかり、終わらない戦争なんかを生み出し、艱難辛苦の最中、悲しみのドレスアップを終え、応用されるだけの定めが肌けるまでの刹那、私たちは、轍を消し去り、ささやかな幸せにすら気付かずに、絶滅してしまうのだ。

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