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硬質な喪失感

シアン化水素の雨が降る夜明け、抗がん剤でフレキシブルになる感情が、迷路のようだね、と、ノスタルジーに浸る関係性に乱立する不健康そうな理知、濫觴したことすら、不自然であると、全体主義が構築した諦観と監視、哀れみのモザイクや、偶感にひしめく兵士たちの疲弊、倦怠感を撹拌させるための、誇大妄想に調教されたミキサー、フルーツジュースに混ざり毒虫や、猿たちが踊る無抵抗な朝、教室では、災いを呼び出す魔女たちを裁くための魔女裁判が、信仰心なんかを弄り、偶像崇拝を続けるキャリア組たち、超然とした悦楽が健気に花を咲かせるころ、独善的な遊歩道で流れる、リリカルなフォークソングが、鼓膜を突き破り、脳内でダイレクトに反響し、さまざまな思惑が、応用する真理が、対価なんかを求め、呪詛を続ける世界線、退嬰的な連中が支配するドラスティックな羊羹を貪る私、揺籃の上から溢れるパスワードにより、この大宇宙の中での、ちっぽけな銀河、違う宇宙が、まだまだ存在するわけだし、この存在も、プログラムされた電気信号に過ぎないわけだし、わずらわしく加速する原理を、足枷にしたくもないし、苛む記憶のなかで臆する心情が、やがて、大詩人へと移行していくとき、ポセイドンやマリアや字余りの最中、臍帯から与えられた言語や現実や快楽や不倶戴天の敵、定位置や、定理に結ばれていく貧寒な現象、罵る値や、相対的な愛の恒常性。

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