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マネフォの「分析推進室」で働く人たちはこんな人たち!(データアナリスト編)

イントロダクション

こんにちは。マネーフォワード分析推進室の佐々木です。
今回は分析推進室で働くことに興味を持っていただいた方向けに、チームの素敵な皆さんを紹介したいと思います。
私から、分析推進室の概要についてお話しさせていただいた後に、メンバーそれぞれに聞いた「この仕事のやりがい」や「どんな方と働きたいか」といったコメントをご紹介します。

「分析を通じ、すべてのステークホルダー間の情報流通をなめらかにする」

私たち分析推進室は「分析を通じ、すべてのステークホルダー間の情報流通をなめらかにする」ことをミッションとして掲げ、全社横断でデータ活用の推進を行なっています。
データ活用は事業価値の向上に貢献することが大前提です。そのため、マネーフォワードのようにスピード感を持ちつつ、事業領域も組織も拡大していく会社では、一言で「データ活用」といっても考えなくてはいけないことが多岐に渡ります。

未来の分析観点も持ちながらデータマネジメントを推進

いわゆる「データ分析」業務を想像してみてください。
一般的な事業会社では、案件が生まれてから分析企画を立てた後すぐに、分析用データウェアハウスに格納されたデータや、そこからエクスポートされたCSVをサッとクレンジングし、集計・分析していけることが理想です。

しかし、マネーフォワードは事業数・領域・プロダクトのバリエーション・組織が拡大しているので、一筋縄ではいかないことがよくあります。
プロダクトのリリース直後で、分析用データ基盤にデータがそもそもETLされていない状況や、ETLされていても分析要件に最適化(いわゆるOLAP化)されていない状態で、超複雑なクエリを書かないと適切なデータが抽出できない、といった事象が発生します。

分析推進室はこういった状況下で、プロダクト開発など他チームと協力しながら分析要件を適切に理解しながらデータ整備をし、さらにそのデータを利用して意思決定を推進する機能を持つ組織です。

現時点で事業部側で認識しているデータ活用の課題感に加え、経営、マネジメントといった職位やマーケティング、セールス、開発といった職種の両方を横断した視点と、中長期的な視点を持った上で、まだ顕在化していないデータ活用のニーズを想像しながら動く必要があることが、非常に難易度の高いポイントだなと感じています。

データアナリストとアナリティクスエンジニアがそれぞれの強みを生かして動く

マネーフォワード分析推進室には、データアナリストとアナリティクスエンジニアという二職種のメンバーがおり、日々連携して業務にあたっています。

意思決定の精度を高め、速度をあげる示唆を出すことを強みとするデータアナリストと、示唆を出すプロセスをエンジニアリングの力で安定的かつ頑健で再現性のある形に落とし込むことを強みとするアナリティクスエンジニア。
なぜこの二つの職種の連携が必要かというと、例えば日次KPIを集計するためのデータマートを作りたいときに、KPIの設定自体はデータアナリスト寄りのスキルではあるものの、テーブルの実装方法によってはアナリティクスエンジニア寄りのスキルが必要なケースもあるからです。

この二職種がお互いの強みを理解し、意図を理解し、時にはお互いのメイン領域を越えて協力することでマネーフォワードのデータ活用を推進しているというのが我々分析推進室のユニークなポイントではないでしょうか。

さてここからは、お待ちかねのメンバー紹介パートです。
今回の記事では、まず「データアナリスト」のメンバーをご紹介します。「アナリティクスエンジニア」の紹介は続編をお待ちください。
分析推進室のメンバーに私から質問を投げかけ、思い思いに語ってもらいました。

データアナリスト・大塚さん

ユニットエコノミクスの算出・可視化を通じた、経営レイヤーとのコミュニケーションが面白み

今は、SaaSの事業運営に関わる、ユニットエコノミクスの算出・可視化を行っています。
事業に関わる方が、自らその数値をさまざまな分析軸にブレイクダウンできるようなダッシュボードも作成し、活用いただいています。
経営レイヤーの方々と直接議論し、直接フィードバックがいただける点も面白いです。

また、マネーフォワードにはtoB toCにまたがる幅広い事業領域があり多種多様なデータが存在している点にも面白さがあると感じています。

MVVCに共感し体現していける方と一緒に働きたい 

MVVC(ミッション・ビジョン・バリュー・カルチャー)を大切にしている会社なので、マネーフォワードのMVVCに共感し、かつ自ら体現したいと思っていただける方に来ていただきたいです。
データ領域においてもまだ発展途上の段階なので、既存のやり方を疑い、あるべき姿から考えてそれを実行に移すことができる方がマッチしていると思います。

主に管理会計周りのデータ活用を推進いただいている大塚さん。構造的な課題理解と丁寧な情報整理で、関係者を巻き込みながらガンガン活躍中です!

データアナリスト・作野さん

データマート整備を通じて未来のデータ活用に向けた種まきを

私は、事業部のメンバーが自分で立ち上げた様々な事業のデータを集めてクイックに分析ができる、データマートを作るというプロジェクトを推進しています。
事業が多いため定義が大変ですが、統計や機械学習を使った分析の前提を整えることに貢献している実感があります。

急速にグロースする事業に、データ活用を提案していく経験ができる

急速にグロースしている事業群に対するデータ分析の経験ができる事が面白みです。

マネーフォワードでは、日々新しいオペレーションや施策が生まれています。そういった新たな物が生まれる時にデータ活用に関する提案をしていく事で、分析を事業に装着していける感覚を味わえる所が面白い所だと思います。そういう意味では比較的データ分析の価値を出しやすい環境なのではないかと思います。

事業部付ではなくセントラル組織のデータ人材として働くことで、横断的に様々な事業を理解できるため、分析者としての引き出しが増えると思っています。また、案件の横展開がしやすく、10→100の楽しさを感じられるのも醍醐味です。

データ分析に必要なものをあらゆる観点から提案し、自らプロジェクト起案から推進できる作野さん。
ミクロな視点もマクロな視点も自由自在に行き来しながら必要な要素を見極めていただいています。

事業部への兼務と人材輩出という施策

そうそう、分析推進室の大事な施策を一つご紹介するのを忘れていました。
経営から現場まで、あるいは職種やチームを横断して、さまざまな分析テーマやデータ自体のニーズに触れた分析推進室のメンバーが事業部側に入り込むことは、全社視点でデータ活用を推進する上でメリットが大きいと考えています。
そのため、事業部との兼務や事業部への人材輩出も行なっています。

ここからは兼務&人材輩出をして(されて?)いただいたお二方に話を聞いてみようと思います。

データアナリスト・吉住さん

幅広い案件に関わりつつ、データドリブンな金融マーケティングのロジック開発に貢献

データ分析をはじめ、分析基盤設計、社内研修、採用など幅広い業務に携わっています。分析では、個人向けホームカンパニー、法人向けビジネスカンパニー、金融機関向けエックスカンパニー、さらには社長室や広報部などと関わり、KPIダッシュボード作成やデータサイエンス寄りの分析から分析プロセス全体の整備まで行っています。

マネーフォワードは、金融機関をはじめとするクライアント向けに、クライアントの顧客のプロファイリングから営業・マーケティング強化などを実現する金融データ分析基盤X-Insight Marketingを提供しており、そのロジック開発に関わりました。個人一人ひとりに合わせたファイナンシャル・プランニングを実現したいと思い、マネーフォワードに入社したので、X-Insight Marketingのロジック開発は、将来、その実現可能性を感じた案件でした。

Fintechへの興味と人柄・カルチャーの魅力を感じてマネーフォワードにジョイン

マネーフォワードの家計簿アプリ(現在のマネーフォワード ME)を初めて使ったのは社会人になってまもなくの2014〜15年頃でした。使ってすぐに金融が変わると感じました。当時はFintechというワードが流行り始めた頃。2015〜2017年には、頻繁にFintechのイベントに参加していました。その中で、CoPAの瀧さん、CTOの中出さんのお話を伺う機会もあり、人柄・カルチャーの良さもマネーフォワードの大きな魅力だと感じていました。

SaaSのFP&Aのモデリングに強い方に是非興味を持っていただきたい

組織が採用で求める方は、組織のフェイズによって変わらないものと変わるものがあると思います。
変わらないものは、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)への共感です。マネーフォワードはMVVを大切にしている会社です。MVVに共感いただき、自分の言葉で語れる方にジョインいただけると嬉しいです。

組織のフェイズによって変わるものは、その時々で組織にとって、重要な一方で、不足しているスキルを持っている方です。
分析推進室のデータアナリストには、会計に強い方、効果検証に強い方などがいます。今、私が分析推進室で向上の余地が大きいと感じているのはSaaSのFP&A(Financial Planning & Analysis)の高度化で、FP&Aのモデリングに強い方は分析推進室でご活躍いただけると思います。

ホームカンパニーと兼務を開始し、ユーザー価値の創出と横断的な情報流通を両立

2022年8月よりホームカンパニーにDataForward室が設置され、分析担当として9月から兼務することになりました。最初の1ヶ月はカンパニーのKPIやデータモデルなどをキャッチアップしながら、どうすればデータを活用してユーザーにこれまでにない価値を提供できるか検討しています。兼務以前から関わっていた方も多く、スムーズに兼務をはじめることができました。

まだ兼務して1ヶ月ですが、事業部側の立場としては、ユーザーへの価値提供や事業KPIへの貢献のために、よりビジネスに深く入り込むことを意識し、分析推進室の立場としては、組織横断的なナレッジの蓄積、分析プロセスの標準化、データドリブンな文化醸成を推進することを意識しています。

一見クールそうに見えますが、内に熱い想いを持っている吉住さん。
データ活用を通じてマネーフォワードのミッションである「お金を前へ。人生をもっと前へ。」を推進しています。
事業部との兼務を通じてより具体的なユーザーの課題に向き合い始めています。

データアナリスト・佐野さん

マネーフォワードビジネスカンパニー・クラウドERP本部への人材輩出

私は、元々経営寄りの観点で分析の示唆を出せるようになりたいと思っており、マネーフォワードに転職してきました。
現在は事業部のマネーフォワードビジネスカンパニー・クラウドERP本部が8割、分析推進室が2割の比率で兼務しています。
分析推進室では、クラウドERP本部で得たドメイン知識や分析案件などを共有しています。

人材輩出を通じて、ドメイン知識の吸収が圧倒的に早くなりました。具体的に戦略・予算策定、商談への出席、組織組成つくりなどここ数ヶ月で参加させていただきました。最初は非常に情報量が多かったです。しかし、事業部の方々が丁寧に教えてくださることもあり、何が課題で、なぜ今のアクションを起こしているのかを徐々に理解できるようになってきました。

各本部のKPIモデリングプロジェクトを通じてデータと業務のつながりを知る

2021年頃に、マネーフォワードでは多くのプロダクトが開発されると同時に複数の利益責任を持つ事業部が設立されました。
そこで浮かんだのが、下記のような課題でした。

  • 本部によってKPIの集計定義にズレが生じる

  • 本部によって財務モデリングの最終フォーマットが異なる

  • P/LだけでなくKPIでも計画や実績との比較をしたい

このような課題を克服し、中央集権的に定義やフォーマットを整理していこうと考え、経営企画やPL責任を持つ各本部長と協力しながら課題に取り組みました。幅広いメンバーと関わりつつ、データと業務がつながっていくことを肌で感じる案件でした。

MVVCを様々な場面で感じることがマネーフォワードの特徴

MVVC(ミッション、ビジョン、バリュー、カルチャー)を重視しているのが、マネーフォワードの特徴です。普段の業務においてMVVCを体現していることを称える文化があったり、未知のことで経営判断が難しいものはMVVCに回帰して判断することが多いです。また、採用の場面でもMVVCの軸は必ず取り入れるようにしています。

会計専門職×分析人材に是非興味を持ってもらいたい

私が所属しているビジネスカンパニーでは、バックオフィス業務支援のためのSaaS事業を営んでいます。会計ソフトだけでなく経理財務領域や、人事労務領域、そして企業間取引や請求書管理などバックオフィス情報が網羅的に存在するので、情報を横断的に活用し、国内のバックオフィスを支援するデータ活用を目指しています。
バックオフィスという特性から専門性が必要な場面もあり、データを見ながら業務を想像することがあります。現在FP&A、経理、士業など会計専門職として働いていて、分析にご興味のある方はドメインプロフェッショナルとして十分に価値を発揮できる場面があると考えています。

人材輩出によってドメイン知識のキャッチアップが進み、ビジネスのより具体的な課題解決に取り組んでいる佐野さん。中央組織だとどうしても肌で感じにくいユーザーの声や悩み事に触れ、分析の形で情報共有してもらえることは輩出元の分析推進室としても非常に良い学びになっています。
また、たとえ人材輩出をしたとしても分析推進室としての情報共有には関わり続けてもらうことで、個別最適と全体最適のいずれを優先すべきかを自己判断しバランスを取っていくことも期待しています。

データアナリスト編、いかがでしたか?

一言にデータアナリストと言っても、各々の強みを生かしつつ幅広く活躍している皆さんの素敵さが伝わったでしょうか。
次回はアナリティクスエンジニアのお二人にコメントをいただきます。世の中的にも新しい職種ですが、マネーフォワードの中では何を考え、どう成果を上げているのか、是非楽しみにしていただければと思います。

興味を持っていただけた方は是非カジュアルにお話ししましょう!

各メンバーのもっと熱い思いは、是非こちらの記事でもご確認ください