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『女性は“似合っている”だけでは満たされない。あなたの“心にフィットする髪型”とは?』

あなたは“自分の心にフィットした髪型”を見つけられていますか? 実は、顔や髪質に合っているだけでは、本当に自分の心にフィットしている髪型とは言えないんです。
では、心にフィットする髪型の見つけ方とは? 美容室選びはどうすればいい? そんな髪にまつわるさまざまな疑問を解決すべく、『女は、髪と、生きていく』の著者で、日本初のヘアライター、さとゆみさんこと佐藤友美さんと、美容室定額サービスMEZON代表、鈴木みずほさんの対談が実現。目から鱗の、“髪の引力”が明らかに……!



「髪が、女を変える」

鈴木 本日はよろしくお願いいたします。以前にも少し伺ったことがあるのですが、さとゆみさんがヘアライターになられたきっかけはなんですか? やはりこのお仕事をする前から、女性の美や髪の毛に対してこだわりを持っていたんでしょうか?

佐藤 実はね、全くなくて(笑)。もともとは、テレビのADをやっていたんですよ。ADをやっていた頃は、4、5日お風呂に入れず、髪も洗えないなんてことが普通にあって。会社の給湯室で頭を洗っていました(笑)。

鈴木 えっ! 流しのようなところで髪を洗っていたということですか?

佐藤 そうそう。シャンプーって4、5日頭を洗っていないと、泡立たないんですよ(笑)。

鈴木 それは知らなかった(笑)。

佐藤 そんな人だったんですが、ファッション誌でライターをやりたいと思い、転職したんです。その後、ヘアのページに携わることがあって、女性が髪型変えることですごくかわいくなったり、キラキラしたりするのを目の当たりにして、すごくいいなって思ったんですよね。それで、ヘア専属のライターでいきたいですって宣言して。かれこれ20年になりました。


「美容室は人生を相談しに行く場所

鈴木 女性が“変わりたい!”と思ったら、まず髪型を変えるのが一番手っ取り早い気がします。

佐藤 髪の毛って洋服と違って脱ぎ着できないし、365日24時間、体にくっついている。お風呂に入っているときも、それこそエッチしているときだってついているわけじゃないですか。自分の体そのものなんですよね。だから、“美容室に行くのはお金がかかる”っていうけれど、365日で割ると費用対効果はすごい良いと思うんですよ。

鈴木 私もそう思います。2、3ヶ月に一度、髪を切りに訪れる美容室を、次の2〜3ヶ月間、どんな自分として生きていきたいかを考えられる場所になるといいなって。美容室って髪を切ったり、トリートメントをしたりするだけの場所じゃないと思うんですよ。自分をプロデュースする大切な場所というか。

佐藤 まさに、美容室は人生を相談しに行く場所!

鈴木 さとゆみさんはよく「旦那や彼氏選びよりも大事なのが美容師選びだ」と仰っていますよね。そのとき素晴らしい美容師さんに出会えないと、生き方がずれてしまう。

佐藤 それでいうと、MEZONのサービスがすごいなって思うのが、いろんな美容室に行けること。トリートメントやセットをしてもらって、“ああ、この人に切ってもらいたいな”って思える人と出会える可能性が高い。普通に髪を切りに行くと、いきなり髪を差し出さなきゃいけないじゃないですか。喋ってみたらちょっとイメージ違ったから帰りますって、美容師さんに言えないから。でもMEZONだったら、シャンプーブローだけまず1回行ってみて、すごく気に入ったなと思ったら、次回その人にカラーやカットを任せる、ということができる。すごく素敵なサービスだなって思います。

鈴木 実際、私もMEZON始める前は、11年くらい同じ美容師さんに切ってもらっていたんですよ。もちろん技術力も素晴らしくて、“その人しかいない”ってずっと思っていた。とても満足していたんですけど、やっぱりMEZONを始めて、いろんな美容室、美容師さんに出会うと、“このときのタイミングの私の気持ちにフィットする美容師さんって、この人なんだな”っていうことに気が付きました。私はいつも凛としたかっこいい女性でありたいかっていうとそうでもなくて、時には女性らしくとか、それこそ恋愛に集中したいっていうタイミングもありますよね。“その時に合う美容師さん”っているんだなぁって。

佐藤 わかる、それすごく良くわかる。

鈴木 だからといって、今回は女性らしくいきたいっていうときに、美容師さんと初めましての状態だとなかなか言いづらい。でもMEZONの場合、普段からシャンプーブローなどをしてもらっているから、なんとなく“この人って女性らしく演出してくれるのがうまそう”っていうのがわかってくる。だから、女性らしくなりたいと思ったらここの美容師さんにしよう、と考えてもらえるツールでありたいな、というふうにも思っています。


「”似合っている”だけでは女性は満足できない。
髪型は”心にフィットしているか”が大切」

佐藤 美容室の扉って、ものすごく重い。なかなか新しくトライできないものだから、MEZONがそのきっかけになるといいなって思いますね。あと、 “心にフィットする髪型”を見つけることもとても重要だと思う。著書の『女は、髪と、生きていく』でも書いていますが、髪型って顔に似合っているとか、髪質に合っているだけでは、女性って満足できないんですよ。

鈴木 さとゆみさんの本、私も読ませていただいたんですが、髪について書いてある本なんですけど、なんか髪じゃないんですよね。人生の生き方を提案してくれる本だなって私は思っています。

佐藤 そう言ってもらえるとうれしい! そう、髪型って、ロングが似合うとか、前髪を作ったほうがいいとか、そういうのだけじゃダメなんですよね。どんな自分になりたいか、そのためにどんなキャラクターの髪型を手に入れればいいか。髪って実は、キャラ設定があるんですよ。ショートにはショートのキャラ設定があるし、短い前髪には短い前髪としてのキャラ設定がある。じゃあ、美容室に行くときにどういうふうにオーダーすればいいか。今どんな自分になりたいか、それを掘り下げるワークショップをやっていたんですけど、それにみずほさん(鈴木みずほ)も来てくださったんですよね。

鈴木 はい。実はそのワークショップに参加させていただいたとき、おそらく人生で一番コンディション悪かったんですよ。あんまり自分らしく生きられていないな……っていうふうに感じていた時期で。そのワークショップでは、「どんな言葉で形容される(褒められる)自分になりたいか」を20個書き出す、ということをしたんですが、その時にはっと気が付いたんです。今、自分はなりたい自分になっていないって。そうしたら、もうすぐにでも美容室に行きたいと思って、セミナー中に美容室を予約して、次の日の朝にはばっさりショートにしたという。

佐藤 その後どうですか? 運気は上がっている?

鈴木 もう本当に、髪ってすごいパワーがあるなって感じました。自分がどう思われたいか、自分がどう生きたいかっていうのを、髪型が引っ張っていってくれるんですよね。私は自分らしく自由に生きたい、人の意見に流されず、自分の意見をしっかり言って、それを実行できるような人になりたいと思ったので、その意思の表れで髪を切りました。ショートにすることで、そういう人生に引っ張られている感じはしますね。

佐藤 そうなんですよね。髪の力ってすごく強くて、例えばショートヘアって意思が強そうで、凛とした雰囲気が出るじゃないですか。髪型でそういうキャラクターを作ってあげると、周りの人もみずほさんをそういう人だと思って接するんですよ。みずほさんって凛とした意思の強い方で、きっと自分の進むべき道を進む人なんだなって思って周りが接するから、どんどん人生がうまくいくんですよね。髪型で自分のなりたいキャラクターを表現するということは、心と見た目をイコールにすること。ひとくちにボブと言っても、例えばかわいいボブとかっこいいボブだと全く切り方違うんですよね。肩につくくらいの長さのボブにしてくださいと言っても、それはかっこいいものを求めているのか、かわいらしいものを求めているのか、それによって全然切り方が変わる。だから、ちゃんと自分がどっちになりたいのかということを美容師さんに伝えてください、っていうワークショップだったんですよね。
鈴木 そして私は、さとゆみさんの本をもっと美容師さんにも読んでいただきたいな、と感じました。この本を読んだとき、美容室に行って、美容師さんから“どんなふうに自分は見られたいですか”っていう質問を今まで受けたことがなかったなって思ったんです。

佐藤 どんな髪型にしたいですか? ショートですか? そういうことは聞かれますけど、“どういうふうに人から見られたいか”っていう質問って、あんまりないですよね。でも、それが本質だと思うんです。

鈴木 そういう質問を美容師さんからしていただくっていうのも大事ですし、お客さんとして自分から発信していくのもすごく重要ですね。

佐藤 そうなの。女性って30歳を過ぎてくると、自分に矢印を向けるのがなかなか難しくなると思うんですよね。優先事項がいろいろ変わってきたりして……。だけど、やっぱり就職活動のときくらい自分のことを見つめなおすこと、棚卸しをするっていうことは、すごく大事だなと思っています。

今、少しでもなりたい自分になれていない、という人は、ぜひ一度下記のオーダーシートをもとに、自分自身の棚卸しをしてみてください。髪型を変えれば、必ず見られ方が変わります。そしてその変わった自分が「自分らしさ」として自分にも周りにも定着していくはずです。ぜひ実際やってみてください!


自分自身の棚卸しをしてみよう!

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美容室で希望をうまく伝えられるようになるためのワークシート。次回美容室に行く前にぜひトライしてみて。

『女は、髪と、生きていく』より イラスト©︎南夏希


プロフ

佐藤 友美
日本初のヘアライター&エディター。1976年、北海道知床半島生まれ。20年弱のヘアライター人生で、約4万人、20万カットのヘアスタイル撮影に立ちう。「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在で、日本はもとより、海外でも美容師向けの講演を行い、セミナーを受けた美容師はのべ3万人を超える。歯切れのいい解説で、テレビ、ラジオ番組などで活躍する一方、ヘアアドバイザーとして全国の女性の髪の悩みにこたえ、高い満足度を得ている。著書に、ベストセラーとなった『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)、『道を継ぐ』(アタシ社)などがある。最新作は『女は、髪と、生きていく』(幻冬舎)



女性の必読書! 髪から自分を見つめ直す本
『女は、髪と、生きていく』(幻冬舎)

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髪には『性格』があります。あなたがどんな自分になりたいかを考えて、それを髪で表現することができたら、人生は変わります。ファッションよりメイクより、まず変えるべきは髪!


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鈴木 みずほ
株式会社Jocy代表取締役
美容室定額サービス「MEZON」を運営。大学卒業後、不動産ベンチャーに勤務。その後、サイバーエージェントグループで5年半、大手企業と事業提携を行い新規事業企画・開発に従事。新規事業ギネス更新。
2017年10月、株式会社Jocy設立。


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