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私がお姫様になりたかった話

子供の頃、少女漫画やおとぎ話を読んでいて、いつかは王子様が〜とか、自分のことをヒロインなんと思ってた。

エンパスならではの、漫画の登場人物との同化。


その一方で現実に起きてたのは、愛されている実感が得られてなかったこと。

両親からの愛を受け取りづらかったし、学校でもモテない。女性扱いされてるって体感したのは社会人1年目のとき。大学生の頃もちょっとそういうのが始まってたなあ。それまでは太ってて自分に自信が持てなかった。


大学の友達に、「どうしてそんなに自信がないのか不思議だったけれど、ダイエット頑張ったんだね。そういうことだったのね〜」と言われたことを覚えている。この当時は、周囲からの愛や称賛を受け取れないときだったんだろうな、と思う。


そんなティーンエイジャーを過ごしてきて、可愛い女の子に自分がなりたい/なれるって思うのは諦めちゃった。叶わないなら、願っているだけつらくなっちゃうもん。

でもなんだか、私はいつも人気があった

特に女の子から。年上、同級生、後輩いろんなところからモテた。男の子からもカッコいいと言われていた。


女の子のファンが多かったから、めちゃくちゃイケメンになって女の子を喜ばせてモテモテになろうってした。実際にモテたし、どんなことを言ったら喜ぶのかもすぐにわかった。エンパスだし、自分が言われたいことを伝えたら喜んでくれるのが見えてた。

もし男の子に生まれていたらチャラチャラしてて、いつか女の子から恨まれて刺されてたかもよ、って言われた。そのくらい、自分が渡す愛のインパクトに無自覚だった。


それから、チャラチャラ喜ばせるようなことを言うのはやめて、パワフルなイケメン性はお仕事で遺憾なく発揮されていったよ。評価もされた。出世もした。年収も想像もしてなかった金額を超えた。

そこでね、男性性で極めていくことをもうやめたくなった。

疲れちゃったし、ずっと満たされていない部分があって、もうやめよう〜って言い始めた。それは、男性性を高めて目指すものがなくなったり、つらいなと感じることのほうが増えていく形でやめどきが浮上してきた。


あとは男性性も豊かな女神たちとの出会い、つながりが増えてきたからかなあ。

いま、これまでの自分のスタイルやアイデンティティを、いろんな形で休んだり、あえてやめてみたりしているよ。だんだん、玉ねぎの皮をむいていくように。


あー、やっぱりここがあるよね〜こわいなあと感じているものを眺めるターンに入ってきた。

男性性と女性性は対になっていて、男性性が大きく豊かに育っているのだとしたら、女性性もとっても豊かなんじゃないか、という話を最近たびたび聞くようになった。

奥底に眠った願いに手を差し伸べてみる


いま本当に心の底から、生まれながらに持っている女性という特権を活かして行くことを許したみたい。私自身が可愛い女の子で、ヒロインやお姫様になってみたいなという声が出てきたんだなあ。


2023.11.15

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