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磬君は宝探しに夢中


・:.。.☆ストーリー°・:.。.☆

[彼は手を汚したくない
僕は全てを感じたい

彼は手を汚すことを嫌った。
僕は彼に不思議と惹かれるところがあって関わりを持とうと試みた、
けれど、次第に彼が手を汚したくないことに戸惑いを覚えた。

ある日、僕は彼と一緒にカフェに行き、彼がコーヒーを飲む様子を見た。
彼は一口飲んで、口の中で味わいながら、満足そうな表情を浮かべた。
僕は彼の表情に気づき、彼が本来持っている感性に触れた瞬間だと理解する。
僕は彼が感じる全てを尊重し、その彼の様子を見てこの世界で1番尊いものを見た気にもなった

それからだ、僕がより彼との関係を深めて行きたいと強く思ったのは。]

そして、煉が磬と一緒に過ごす時間が長くなるにつれ、磬は少しずつ手を汚すことにも慣れていく。
煉との時間が磬にとって、自分の感性を出して
感じることに喜べるようになっていたからだ。

磬が手を汚したくない理由について、
煉は何も問わなかった。
磬が感じる全てを受け止め 彼の奥に秘めた感性を見つけることが
まるで宝探しをしているように楽しくなった。
煉は磬にとって、手を汚すことを
唯一許すことができる特別な存在になっていく。

彼が感じることの楽しみを見つけ
彼の人生の中で初めて自分の
胸を苦しませ自分の中で感じる心が止まらなくなる
体験をさせる人物と出会う

手を汚したくない 磬
全てを感じたい 煉

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