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下請けからメーカーへ

先日初めて書いた記事に、スキというアクションをいただきました。こんなに読んでくださったのかと思うととても嬉しく、モチベーションにつながります。ありがとうございます。

本題の新事業に至るまでの経緯をここからは書いていきたいと思います。

二人で運営しているデザイン事務所なのに、なぜ自社工場を持っているの?

不思議に思いませんか?おそらく予想通りです。
夫の実家が工場を経営しています。

自社商品ブランドを作ることに決めました。

創業時から、工場では家具の「パーツ」を製作していました。家具の産地であり、パーツ工場としては規模を大きく発展させていましたが、今から15年ほど前大きな変換の時を迎えます。それまで全く別の家具メーカーの企画開発部にて商品デザインを多く手がけていた夫が、家業に戻ってきたのです。

そしてこれまでの「下請け」から「自社商品の開発」を行っていくことにしました。

自社商品開発の移行に踏み切ったのは

・前職で10年間デザイナーとしてヒット商品を開発し、基盤を固めた頃だったこと
・イタリアでの留学経験から本物のデザインの知識をインプットし、良質なデザインへの確信を持てるようになったこと

が背景にありました。夫にとって、工場にとって、まさに挑戦。

工場では、みんな夢中で走り続けました。

まずはものづくり補助金を活用し、家具製作のための機械を購入しました。事業転換です。

さらに、当時のECサイトは安価な輸入品ばかりで国産家具を売っているところは見当たりませんでした。そこに目をつけ、これまで家具業界の主流であった卸販売から、今で言うD2Cを始めました。自分たちがメーカーとなり、販売までを行うことにしたのです。

楽天等に出店し、しばらくジャンル1位をキープするほどの大ヒット商品が生まれ、お店もとても人気が出ました。

今では普通になりましたが

・希望したお客さまにサンプルを送るというサービス
・設置後の写真を送ってもらって参考事例を集める

など、まだどこも行っていませんでした。

商品がヒットすると、工場は急に忙しくなりました。
他社からのデザイン依頼も増えました。
ウェブ販売を始めたい同業者が、工場を見学しにいらっしゃるようになりました。

とても順調に進んでいるようでした。ところが工場の体制は、家具の「量産」に慣れていませんでした。問題が出てきてしまったのです。

・生産が追いつかない。

同じ頃、こんな問題も出てきました。

・類似品がどんどん市場に出回る。

そしてとうとう、徐々に売上が減ってきてしまいます。



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