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「メタバース」はこうして現実化する!10のVRドライバー。#1

ハロー!メタバース!

どうも。メタ兄弟の兄、メタ亮也です。弟のメタ翔太と一緒に、文字や音声でメタバースについて情報発信をしています。

ところで自分、メタバースって知ってる?

……なになに?メタモンの親戚ですかって?

いやいや!!!メタバースって、ポケモンとちゃうわ!!!そんなん言うてたら、10年後、お先真っ暗やで。これからは、仕事、エンタメ、教育、医療…何もかも、メタバース上で行われるようになんねんで?それやのに、まだVRも持ってないなんて危機感なさすぎやで!!世界の大富豪がこぞって「メタバースアツい」言うてるのに、「んなもん流行らないでしょ」って、自分、ビルゲイツより先見の明あるって思ってんの?マジヤバイで。VR版の「アビバ」に通うことになるで?


……という危機感から、このnoteを立ち上げました。(ちなみに、メタモンとメタバースの「メタ」、実は深いレベルで繋がっています。あながち的外れではないのですが、また今後)。

スマホの時代からVRの時代へ


2021年10月、フェイスブック社が「META」に社名変更をしたことが大きな話題となりました。今、テクノロジーカンパニーを中心に、VRゴーグルをつけて参加する「メタバース」への注目が急速に高まっています。この10年、スマホが社会を根底から変えたように、向こう10年はVRが作り出すメタバースが、あらゆる産業と交わり社会が激変すると私達は考えています。


今の日本の状況からは、とてもまだ信じられないかもしれません。多くのプロダクトが世に出た2016年を俗に「VR元年」と言いますが、5年経っても一般的にはまだまだ普及してはいません。書店に言っても、一時盛り上がっていたVR関連本は、店頭から消えてしまいました。しかし、だからといって「やっぱりVRはブームだったね」と決めつけるのは時期尚早です。あるいは、かつての「セカンドライフ」と同じ一過性のブームだと高をくくるのも早計です。今回の流れは、いよいよとてつもないムーブメントになる可能性が非常に高いと私は予想しています。

今では老若男女の必需品となったスマホも、発売から普及までには時間がかかったことを思い出してください。ほとんどの人は、新しいテクノロジーをすんなりとは受け入れられないものなのです。あなたの周りにも、いつまでもガラケーを使って、「流行に乗らない俺、カッコイイでしょ」という謎のアピールをしていた人がいたはずです(笑)

新しい製品やサービスが、一部の顧客に受け入れられてから広く普及するまでの間に存在する大きな「溝」のことを、マーケティング用語で「キャズム」と言います。今まさに、VRはキャズムを超えようとしているタイミングです。もちろん、かつての「3Dテレビ」のように全ての製品がキャズムを超えられるわけではありません。

しかし、VRは遅かれ早かれ必ずキャズムを超えると断言します。いち消費者としてメタバースに参加するだけであれば、キャズムを超えてからでも遅くはないでしょう。

しかし、ビジネスを仕掛け、社会を動かす側になりたいのであれば、キャズムを超えてからでは遅すぎます。ゴールドラッシュは、もう始まっているのです。ビルゲイツ、スティーブジョブズ、ジャックマー、孫正義……。他人に先んじてはじめ、大きな夢を描いた人間が、時代の栄冠を手にするのです。

では今後、VRはどのように社会に普及していくのでしょうか。今後、VRの追い風になるであろう要素を「VRドライバー」と名付け、キャズムを超えるまでのプロセスを整理しておきます。

①価格の低下

何かの製品・サービスが普及するには、価格は最も重要な要素です。どれだけ良いモノでも、一般庶民には手が出ない高価なものであれば、マスに広まるのは難しいです。

VRは、「価格の壁」を突破しようとしています。数年前までは10万円を超えるのが相場でしたが、現在ではフェイスブックが買収したオキュラスのエントリーモデルが、税込37,000円台で購入できます。生産台数が増えれば規模の経済で価格が下がるのが基本ですから、今後も値段は下がる傾向にあるでしょう。

また、本体代は変わらなくても、通信事業者による割賦販売(分割払い)によって入手しやすくなる可能性も大です。つまり、スマホと同じ構造になるということです。今は、VRはWi-Fi経由が基本ですが、電話回線と直接つながる日も近いでしょう。iPadのように、用途によって回線契約を結ぶかどうかを選択することになっていくと思われます。

②本体の軽量化

今、VRの普及に大きな障壁となっているのが、大きさと重さです。それほど重いものではないとは言え、しばらくつけていると首や頭が痛くなります。喩えて言えば、バイクのヘルメットをずっと被っているくらいのストレスを感じます。

ただ、この問題が解消されるのは時間の問題でしょう。今はおそらく、芸人の平野ノラさんが担いで、「しもしも~」とギャグにしている、バブル期の携帯電話のような時期なのです。遅かれ早かれ、もっと軽く洗練されるのは間違いないですから、その前提で物事を考えた方が良いでしょう。

③5Gエリアの拡大

通信機器にとって生命線となるのが、通信のキャパシティです。VRに特徴的なのは、通信量が格段に大きいことです。今の4G回線は、YouTubeの動画程度であればサクサク見れますが、VRコンテンツとなると厳しいものがあります。考えてみれば当然で、VRには奥行き(座標でいうところのZ軸)があるので、データ量が断然増えてしまうのです。
通信インフラとコンテンツは表裏の関係にあります。Z世代の皆さんは知らないかもしれませんが、ガラケーで画像を送受信すると、1枚あたり10円くらい通信費がかかりました。面白い画像を1枚友達に送ったら、「金がかかるからやめてくれ」と言われたこともあります(笑)そんな時代でした。
それが3G回線×スマホの時代になり、画像を送るのはタダという意識になりました。しかし動画は厳しかったです。だから、電車や飲食店でスマホで見る習慣は根付きませんでした。今のように、寸暇を惜しんでスマホに熱中するのは、4G回線が普及してからです。
おそらく5G回線がもっと広まれば、外でVRゴーグルを付ける光景が普通になります。さすがに「歩きVR」は危険だと思いますが、電車や飲食店では普通に見ることになるでしょう。

④ビジネスシーンでの広がり

個人的に、VRの普及がいよいよ始まると確信したのは、ビジネスシーンでの広がりが見えたからです。これまでVRの話題は、ゲームとアダルトに終始していました。これでは、愛好家の域を出ません。

しかし、いよいよビジネスにおいて実用レベルに到達してきました。先進的な企業では、会議や商談をVRを使って、メタバース上で行っています。
「ZOOMでよくない?」と思う方もいるでしょう。それは一理あります。しかし、LINEがあってもメールが、ZOOMがあっても電話が残っているように一方が根絶するわけではありません。それぞれの長所短所に応じた「棲み分け」が起こると考えるべきなのです。

VRがZOOMに勝る最大のポイントは、「立体感」にあります。ZOOMの限界は、画面を平面的にしか認識できないことです。エクセルシートを共有するだけであれば何の問題も無いのですが、立体感を共有したい場面ではVRの圧勝です。例えば、機械などモノづくり全般、建築、医療といった分野から、VRでの打ち合わせが広まっていくでしょう。


各社、初めは「会社で5台導入」と慎重な姿勢を見せるでしょうが、有益だと分かれば、パソコンのように一人1台が当たり前になるでしょう。顔に密着させるものなので、コロナ禍では特にそうせざるを得なくなります。


一人一台貸与されれば自宅に持ち帰るので、家族も「やってみたい!」と必ず言います。一度経験すると、色んな可能性が浮かんで欲しくなるのがVRです。「昨日、お父さんのVRでBTSのライブを観たんだ」と学校で自慢されれば、クラスメイトも欲しくなるでしょう。

⑤コンテンツの拡充

BTSのライブの話が出たところで、次は一般生活者への普及について考えます。ギークではない普通の生活者が、あるハード(機械)を欲しくなるのは、そのソフトに魅力を感じたときです。任天堂Switchが人気なのは「どうぶつの森」がしたいからであり、プレステが欲しいのは、「モンスターハンター」で遊びたいからです。


VR自体が普及するにつれ、コンテンツも拡充していきます。今は、キズナアイなどオタク向けコンテンツが注目を集めていますが、今後は、ジャニーズやAKBといったメジャーコンテンツが続々参入してきます。YouTubeと同じ流れを辿ると思って間違いないでしょう。ファンというのは、「自分だけが見られない」ということが耐えられないですから、生活費を切り詰めてでも、VRを購入するでしょう。この辺りのセグメントが動き出すと、雪崩のように浸透していくはずです。

⑥コミュニケーションツールの普及

コンテンツが充実し、20~40代の女性がVRで遊ぶようになれば、メタバース上でのコミュニケーションが発達します。Instagramにせよ、TikTokにせよ、女性の力は大きいのです。例えば、Netflixで韓国ドラマを友達と「あたかも同じ空間で」鑑賞しながら、お酒を飲んで談笑するといったカルチャーが出てきます。数年後には、「VR飲み」が流行語になると思われます。スマホやPCでは得られないリッチなコミュニケーション体験がメタバースでは可能なのです。

人間にとって、コミュニケーションは死活問題ですから、クラスや同僚の半分がVRで会話を楽しんでいるとなれば、もう買うしかありません。LINEの普及がスマホの購入を後押ししたのと全く同じです。

⑦脱炭素社会

環境問題もVRの普及に大きな貢献を果たすことになります。VRが圧倒的に削減するものが「人の移動」です。車、飛行機、電車。すべからく人が動けば、エネルギーを消費し、炭素が輩出されます。EV(電気自動車)であったとて、そもそもの発電に大量の火力を必要とし、地球温暖化へとつながります。脱炭素は世界的ムーブメントであり、日本も菅政権時代に、カーボンニュートラル宣言を行いました。これは世界への約束ですから、日本政府もそれを達成するために策を練るでしょう。その一つは、VRの推奨である可能性は高いと考えます。ハイブリッド車に補助金を出したように、VR購入の一部を税金で負担することになるかもしれません。

⑧オフィスの消滅

人の移動を減らしたいのは、政府だけではありません。企業経営者も同じことを考えます。企業のオフィスの家賃というのは、経営の重い負担となります。都心の大きなオフィスともなれば、月に数千万円もざらです。この固定費を軽くするために、メタバース上にオフィスを構え、オフィスを縮小することは十分考えられます。

さすがに社員数千人を抱える大企業の腰は重いでしょうが、スタートアップであれば、現に行っています。
そもそも、社員が通勤圏内に住んでいなくてはならないというのは、非合理な話なのです。まるで公立中学校の部活です。才能は世界に散らばっているので、最強チームを作りたければメタバース上で銀河系軍団を作った方が良いでしょう。メタ空間で世界が繋がっている今、「近くで生活をしていること」を暗黙の雇用条件にしてしまっているような企業は、急速に淘汰されます。

⑨終わらない感染症

私たちは、コロナ感染症という強烈なイベントを現在進行形で経験中です。皮肉にも、メタバース的には福音です。今後、このウィルスは流行の波と小休止を繰り返していくでしょう。また、新種のウィルスが誕生しない理由は何もありません。ゆえに、感染流行を前提とした事業構想が必要です。

僕は以前、百貨店で働いていたのですが、半年以上かけて準備したイベントがコロナで中止になるという苦い経験をしました。そのとき、悔しい云々の前に、「イベントは博打になった」と感じました。興行にせよ観光にせよ、コロナでおじゃんになるようなビジネスはもはや怖くてできません。

結果、最初からコロナが流行しても大丈夫なスキームで計画することを当然考えます。そこでVRの出番です。感染症とは、つまるところ人と人が身体的に接触することで広まるのですから、「体は遠くて、心は近い」VRは最強です。

⑩NFTの発達

NFT、最近の一番のトレンドワードですね。技術的なことはチンプンカンプンなのですが、要するに「違法コピーを封じる仕組み」と理解しています。

これがメタバースに浸透すれば、「希少性」という概念が生まれ、「商売」や「投機」が可能になるのです。


難しく聞こえるでしょうが、これは現実の世界では当然のことです。なぜ、ゴッホのひまわりが60億円なのか?あるいは、目抜き通りの土地が10億円なのか?それは、数に限り(=希少性)があるからです。全く土地が無限にあれば、大金を払う人はいません。


むしろ、これまでのインターネットがあまりに無法地帯だったのです。他人が苦労して作ったコンテンツを無限にコピーすることが、少なくとも技術的には可能でした。
ブロックチェーン技術を基礎としたNFTが実装されれば、お金、アート、コンテンツ、空間といった、あらゆるものが厳格に把握可能になります。ここに、新たな商機が生まれるのです。有限のフロンティアの陣取り合戦が既に始まっています。この熱気も、確実にメタバースを広げるドライバーになるでしょう。

以上、10の観点からメタバースの普及ドライバーについて検討しました。大きなパラダイムシフトは、必ず様々な要素の連鎖反応によって引き起こされます。一つ、また一つとピースが揃い、ある臨界点を超えたとき、不可逆的なうねりが生じます。

今はまだ、爆弾の導火線がじりじりと燃えているような状況です。しかし、この爆弾は必ず爆発します。そのときを見据えて、先手先手で仕掛けていきましょう!

メタ亮也&メタ翔太(メタ兄弟)

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