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組織の名前と位置を上手に活用しよう【278/300】

2024年も1週間が過ぎました。株式会社はこの亀谷です。

今年の目標は「組織力アップ」においているので、年始から何個か手を打ちました。

今回はその中から、組織の「名前」と「場所」の話をしようと思います。

簡単かつ意外と効果が出やすいので、もっと組織化を進めたいと考える多くの経営者の方にオススメです。

組織の構造を使って、働く人に組織の意味を理解してもらうためには?

最近、「ビジョン経営」とか「パーパス経営」とかいう言葉を良く聞くようになりました。

ビジョンであったり、目標を言語化して共有しておくことによって、一緒に働く人の目線を揃えて、組織力を上げていこう。というものだと思います。

ただ、これってここだけで終わってしまうと意味がないのです。

その先には、何故そのビジョンやパーパスに対して組織構造がこうなっているのか?だったり、大きな目標を目指す中で、自分の部署は何をやるべきなのかが明確になっていないといけません。

会社だけがビジョンやパーパスを作って共有しても、各部門でそれに基づいた部門ごとの思想が育たないと、本質的な組織の改善には繋がっていかないのです。

各部門が目標ややるべきことを言語化して掲げてやっていくのはもちろん必要ですが、私が個人的に大事だなぁと思っているのが部門の名前と場所です。

私の会社では、2024年から「制作部」を「クリエイテイブプランニング部」に名前を変えました。

制作部だとどうしても下請けっぽくなってしまい、メンバーが効率改善だったり、その理論化について意識が向きにくいため、もっと理論を考えるところに頭を使ってほしいと思い、この名前にしてみました。

過去にも「運用部」を「コンサルティング部」にしてみたり、「デスク」を「ビジネスサポート部」にしてみたり、組織の規模の変化、その部署の行うべき役割の変化に合わせて、部署名の変更を行ってきています。

部署名に意味を与えて、何故この部署名であるのかというところまでの説明を行って、社内に定着させていくと、その部署で働いている人たちはもちろんですが、周囲も含めて、その部署の意味に応じた業務を行おう、やってもらおうという方向に頭が自動的に切り替わっていくのでオススメです。

注意しなくてはならないのは、定着させないと意味がないということです。

名前を変えても、なれていないから呼びにくいという理由で、元の名前を使いたがるものですが、ここは徹底的に排除して、定着させるよう注意していきます。

社内の座席の位置で役割や位置を明確にする

うちの社内では、良く席替えを行うのですが、社内の座席の位置にきちんと意味を持たせると、オフィスや出社の意味を十分に発揮させることが出来るようになります。

会社をリモートにしていたり、フリーアドレスにしている会社を最近よく見ますが、よっぽど全員が優秀でない限り、これは組織力を発揮する上ではデメリットの方が大きいです。

何故かというと、組織の構造を頭の中で理解出来ないからです。

人は場所によって自分を規定しますし、場所から意味を想像する生き物です。自分がどこにいるか分からないと、相手がどこにいるのかも分からなくなって、その組織の動きを想像力で補える範囲が狭くなってしまいます。

場所を固定して、意味を持たせ、その意味を説明すると、人は自動的にその場所の意味に合わせて動き始めます。

業務的な場所もそうですが、連携を取って欲しい人を近くに置くや、新人が聞きたい情報を聞きやすい場所に配置するなど、席の位置を調整してあげるだけで大幅なコミュニケーションの改善が可能になるのです。

仕事が出来る人や、組織に所属して長い人は、経験的に位置を理解しているので、リモートやフリーアドレスでも対応できるのですが、組織の大半はそういう人ではありません。

2:8の法則や2:6:2の法則を考えても、どちらに合わせた方が組織力が上がるかは明確です。何も考えずに時流に合わせてオフィスを捨てた会社は、その分のコストが見えていないんだろうなぁと思っています。

組織力UPを進めるためには、全ての意味の共有が必要

今期、私が考えている組織づくりとしては、細いところまで何故やっているのか、何故このルールなのかまで説明することをベースに考えています。

ビジョンとかパーパスとか会社としての大前提はもちろんのこと、何故この組織構造にしているのか、それぞれの組織ごとにどうあって欲しいのか、そしてそれが何故、どのようにお客様にとって、働く人にとって意味があるのかを言語化し、説明することで相互理解を促していかないと、本質的な組織力UPには繋がりません。

組織力が上がらない原因は、考えれば分かるでしょを放置しておくことだと最近思っています。

ニュータイプでもありませんし、全ての意味を言葉で語ることなくして、お互いに理解し合うことは出来ません。

組織全体として、部署ごと、お客様ごと、メンバーの役割ごと、会社のルールごとに、こうあって欲しいからこうしたいを徹底的に言語化し、伝えていくことで、今年の目標「組織力アップ」を実現させてやろうと思います。

そして、この作業を行うことを通じて、私自身の組織に対する解像度が上がることは、新たな問題に気づくきっかけを生み出し、さらに来期の改善に向けた方針を決めるヒントをくれることでしょう。

自分の中で分かっているつもりをなくしていく。

組織の中からも分かっているつもりをなくしていく。

全てはこれに尽きますね。

せっかく自分で会社をやっているので、最後までより良い組織とはどうあるべきかに向き合い、考えながら前に進んでいきたいと思います。

それでは、今週もありがとうございました。三連休 ゆっくりお過ごしください!

現在、母とのコラボ企画を行わせていただいております。サポートいただいたものに関しましては、全て実家の母の創作支援費用として利用させていただこうと思っております。何かお礼できることがあれば考えますので、お気軽にご相談ください。いつもありがとうございます! かめ