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それでも「経営者」を 続けますか?

この仕事をしていると
「それは辛すぎる」と思うシーンにも良く出くわします。
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ヒト・モノ・カネの経営課題の中ではもちろん、
資金繰りなどの「カネ」に関する課題は常に経営者について回ります。
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一方で、心に受けるダメージが大きいのは
「カネ」よりも「ヒト」であると感じている経営者も多いのではないでしょうか。
育てたスタッフ・部下が辞めていく時、
周りが思っている以上に経営者は傷ついています。
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辞めると言ってきた、彼・彼女に向き合えぬまま
どれだけ自分が相手を思っていたか
大事にしていたかを伝えずに、
去る者を追わずの姿勢を貫こうとする多くの経営者とご一緒してきました。
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その辛い瞬間を共に味わいながら
去っていく人と真正面から向き合うことで、
辛いことも確かにあると感じてきました。
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それでも私がいつも経営者にお願いする事。
引き留める必要はない。
それでも、お互いの気持ちをクリアに伝えておく方が
これからの、互いの人生にもプラスになるはずです。
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恨みつらみだけではなく感謝の気持ちも本当はたくさんあったはず。
その感謝と、後悔があれば包み隠さず伝えて欲しい。
そう何度もお願いしながら沢山の別れをご一緒してきました。
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「社長だからわかるはず」
経営者なら当たり前に言われた事のあるこの言葉が
経営者自身の自尊心や自信を蝕むのを目の当たりにしてきました。
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「社長だから」「完璧な経営者」でなければならない。
と、がんじがらめになる社長達にいつも確認すること。
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社長、それでも「経営者」を続けるんですよね?と
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最初から完璧な経営者などいない。
だって経営者には免許も社長学校の卒業証書もないのだから、、。
誰もがわからないなりにもがき苦しんでいます。
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でもその責任を全うする事で手に入る喜びがあるからこそ
経営者は「経営者であること」を辞めず、あきらめず、
腐らず、おごらず、また走り続けるのでしょう。
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そんな私達の歩みが社会に足跡を残せるように
今日もまた、地に足付けて歩んで参りましょう。
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≪希望育む言葉 2021.6.21≫

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