吉谷 悟

昔、昔は映画が好きで脚本を書いたりしてました。詩も書くのが好きででも脚本がペースなので…

吉谷 悟

昔、昔は映画が好きで脚本を書いたりしてました。詩も書くのが好きででも脚本がペースなのでどうしても物語調になってしまい、自分はなんだなーと最近思います。こんな感じですがフォローしあいながら切磋琢磨しましょう。

マガジン

  • エンゲルとドリームのために

    「東京」なんでもビッグ!夢も希望ももう君次第!でも腹が減ったら頑張れない。「夢と食」どっちをとるか。僕らは「食」だった。ひもじくても金がなくても執着するのは「酒と飯」だった。エンゲル係数高過ぎの生活。カメラ買うよりも、映画撮るよりも、飯飯飯!夢どころじゃねぇよ!本当はストイックに夢のためにはカメラと製作費のためには飯は後回しが筋よ。ジョーダンじゃね。そんなことできるか! 「夢と現実」それにまつわる小話を展開します。

  • 妄想アメリカ横断R66にて…

    行ったこともない場所。映画や雑誌で見つけた自分だけの旅行。「妄想アメリカ横断R66にて…」ハッジまっるよー!

最近の記事

寛太の宝物

僕は寛太。今日は僕の宝物を紹介するよ。その前に僕の自己紹介だね。歳は42歳のフリーターだ。僕は僕の集めた宝物をみんなに配ることをしていて、今日も宝物を見つけたよ。毎日、大忙しさ。 今日見つけた宝物は仕事中に、仕事の割り振りをしてたエレベーターの事、やる気出して「僕がやります」と言ったのね。そしたら年下の社員がこの歳になって『僕』とか言ってと注意とマウントをとってきたのね。僕は「僕以外なんていうの?」「俺がは違うでしょ」仕事仲間同士「私がはキモイね」というと彼は担当の階でエレベ

    • 吹雪の朝

      六畳一間の部屋に冷たい風が入り、目が覚める。 吹雪いてるのかとストーブをつける。 昨日書き物をしたノートの次のページをめくると 「向き合う罪人」 と書かれてるのに気づく。 忘れるという罪を作り、 前向きというご都合主義を通す。 何気なく呼吸することすら許されない。 私は私を否定する。 過去は無駄を好み、無意味に価値を持たせる。 そして過去は居場所を求め、 私を支配し時間を奪う。 逃げても逃げても過去という足かせは 罪人を逃がさない。 そして逃げ場のない私を追い詰める 厚

      • 「雨」

        雨、一つ一つの小さな粒は以前は空を舞っていた。 それも勢いよく日光を浴び、そう僕は自由だった。 僕は仲間と絡みあい、まだ雨と呼ばれる前の話である。 核となる自分というものが育つと僕は一つになり、仲間も一つになった。 すると仲間とは壁ができ僕は悲しみを身にまとった。 薄暗い雲の中で僕は独りになり、 初めて涙になった。 初めて流す自分の涙は地上に向かっていて、同時に自由は無くなった。 雲を過ぎると涙は数多く、この地を覆い尽くす勢いだった。 この涙は意味があるの?そ

        • 「向き合う罪人」

          私は過去を捨てた。 友人を捨てた。 故郷を捨てた。 一人の生活、独りの幸せを目指し。残された… これからつける日記を淡々とこなす日々。 過去を消すことはできないが消したいのだ。 そのくせ過去の事情で反芻をする日々。 過去は無駄を好み、無意味に価値を持たせる。 そして過去は居場所を求め、私を支配し時間を奪う。 私には過去が生き物で、本来そこにあったとはおもえません。

        寛太の宝物

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        • エンゲルとドリームのために
          2本
        • 妄想アメリカ横断R66にて…
          2本

        記事

          「僕の優しさ」

          僕の趣味、泣くこと ただただ泣いて涙の瓶へ 沢山一つ一つの涙の粒が 一つになり 他の一つにならないよう 大事に溜めています。 僕が怖いのは 土砂降りの雨 ただただ涙の瓶に 雨が入らぬよう 雨宿り 何故涙を溜めるかって? 僕と同じくらいの重さに ならないかなって どうして泣くのって? 涙が枯れると 朽ち果てて土に還るかなって 涙の瓶はどうするの? 誰かが泣いても泣いても 涙が出ないなら 化粧涙にでもなるでしょう。 朽ち果てる前に 僕の優しさはこれだけです。

          「僕の優しさ」

          「波に飲み込まれる時」

          環状7号線を通っていた。 青看板に江ノ島の矢印が見えた。ルート営業の途中なんだけど、 緩いカーブすぎたらウインカーを 江ノ島に合わせたんだ。 夏のバカンス、計算できない感情は、 感情7号線へ。 いくらでも出てくる言葉を紡ぐと 由比ヶ浜になって、 何を言っても波に飲まれてく、 理屈じゃない上昇気流。 もう車を捨てて、 仕事を投げ出して、 僕が海にいていい理由だよ。

          「波に飲み込まれる時」

          「湯豆腐兄弟」

          都落ちして20年、地元に戻り、職を転々と、充実してるのかと言われても… 学校の恩師(映画監督)は俺のことの事情を知っといて「新聞配達してる変態」って言う。いろんな人生いろんな世界を熟知してる映画監督から言われるとこたえるよな。どうやら結婚は無理だと… 東京に居る仲間は初めての長編映画を撮るとかなんとか、俺の好きな作品でもないな。あんま知り合いでもねぇし。 飲み仲間。絶対裏切らない仲間。酒を呑み、夢を語り、エンゲル係数を上げ。みんな夢を見失うが、思い出だけが財産。 映画

          「湯豆腐兄弟」

          「ローストビーフ」

          昨日の夕食は「ローストビーフ」だった。それに合わせてビールを少々飲んでると懐かしい感じとちょっと酔いが来たのか悲しくなった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 二十歳の成人式、私は東京にいた。美大の受験のため上京したのだ。希望に満ちた一人暮らし。なんでもスケールのでかい『ザ・トウキョウ』 成人式の前に何回か地元の友に「成人式くらい帰ってこいよ」といわれたが人生を駆けるくらいストイックになってたため、地元に帰らなか

          「ローストビーフ」

          「言葉の終着駅」

          言葉の終着駅で 私は待っている。 急がなくていいんだよ。 ずっと待ってる。 君の帰りはいつも ため息の蒸気を出して 癒しを求めているから 私と駅長さんは 心配してますよ。 言葉は癒し蒸気は疲れ。 今日も一日お疲れ様。

          「言葉の終着駅」

          妄想アメリカ横断R66にて…雨宿り

          「rain」 今日は、雨だ。 通り雨でもなさそうだ。 コンビニで2ドルでポルノ雑誌を買い。 雨宿り… 緑のレインコートを着た大柄の男が話しかけてきた。 その人は元軍人でなにやらベトナム戦争についてもの申したいらしいが、 そんなことよりは、自分の戦った傷を見せたいらしい。 ズボンまで脱ごうとするから僕は「no!no!」 と答えて引き止めた。 二人で僕のシガレットを吸い 僕は「Bye」といいその場を後にしようとした時、 男は手のひらに水滴を

          妄想アメリカ横断R66にて…雨宿り

          妄想アメリカ横断R66にて…今日の寝床

          「次の寝床までの100mile」 黒いアスファルトに金色の大地、 青空が波打ち太陽が割れる。 「遠い太平洋に背を向けて、 俺はこの道を行く、R66はまっすぐだ。」 生き方がかわると 今までが懐かしい。 懐かしいふるさと、 懐かしい友と囲む食卓は、 淡い追憶だ。 このフラッシュバックを 繰り返していると 割れた太陽が笑うのさ。 デジャブみたいな人生は 次のガソリンスタンドまでにして、 そこのハンバーガーを食いながら 今日の寝床を探す。 波打つ夕空は追い

          妄想アメリカ横断R66にて…今日の寝床

          「微睡み」

          太陽が沈む、その時には、 僕は、あのアパートの階段の踊り場で、ステンドグラスにさよならをしているだろう。 誰も居ない僕のアパートで朝は夜だろう。 太陽が沈む、その時には、 誰も居ない学校のプールで漂って、月が昇るのを待つでしょう。 家に帰り、何も居ない鳥かごの入り口を、開けるのでしょう。 太陽が沈む、その時には、 僕はトンネルをくぐるのでしょう。 僕は走りながら、知らない老人に25セントを恵むのでしょう。 老人はハーモニカを吹きながらさよならするのでしょう。

          「微睡み」

          「今になっての君への手紙」

          君と別れ、僕にはまだ春は遠い。 まだ君は憶えているだろうか?桜木町で嗅いだ春一番の風を‥ 君は夏を迎えず僕から去って行った。 揺るぎない北極星を観ながら君を想う。 感情は木霊にはならないのだ。 秋の実りは期待してない。だから書く、 君を表す全てを言葉にしたらまたあの日が来るのかな? 言葉足らずになるのは表現にはならない。 でも言葉にしても言葉にならないものは切ない。 冬、乾いた星座をぼかすように吐く息は君への切ないメッセージ

          「今になっての君への手紙」

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          長崎は外海の大中尾の棚田の一年2019

          長崎は外海の大中尾の棚田の一年2019

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          詩の現場

          今日は、車に乗って交差点で停車しているとすれ違う車の運転手が溢れんばかりの笑顔だった。ラジオでも聞いていたのか?隣の助手席の男の話が面白かったのか?そんなことはどうでも良いのだが、今日この時間に知らない男がこの世界で笑顔で通り過ぎたという事実が私を幸せにした。そして詩を書く現場はここにあるとそう思う。

          詩の現場