「微睡み」
太陽が沈む、その時には、
僕は、あのアパートの階段の踊り場で、ステンドグラスにさよならをしているだろう。
誰も居ない僕のアパートで朝は夜だろう。
太陽が沈む、その時には、
誰も居ない学校のプールで漂って、月が昇るのを待つでしょう。
家に帰り、何も居ない鳥かごの入り口を、開けるのでしょう。
太陽が沈む、その時には、
僕はトンネルをくぐるのでしょう。
僕は走りながら、知らない老人に25セントを恵むのでしょう。
老人はハーモニカを吹きながらさよならするのでしょう。
太陽が沈むその時には、
僕は、もう明日のことを考えているのでしょう。
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